Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


17.3.4 HAモニタの環境設定

実行系および待機系でHAモニタの環境設定をしてください。HAモニタの環境設定方法については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編システムの構築を参照してください。

ここでは,HAモニタの環境設定をする際に留意することについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 環境変数の設定

HADB管理者の環境変数に,次の環境変数を設定してください。

(2) sysdefファイルの指定

HAモニタのsysdefファイルに指定するオペランドのうち,次のオペランドについては,指定値が決まっています。

上記のオペランドの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編HAモニタの環境設定(sysdef)を参照してください。

(3) serversファイルの指定

HAモニタのserversファイルに指定するオペランドのうち,次のオペランドについては,指定値が決まっています。

serversファイルに指定する上記のオペランドの詳細については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編サーバ対応の環境設定(servers)を参照してください。

(4) コマンド用環境変数定義およびコマンドの作成

HAモニタとの連携のために,コマンド用環境変数定義と次のコマンドを作成してください。

$ADBDIR/sample/scripts下に,コマンド用環境変数定義,および上記のコマンドのひな形があります。ひな形を基にコマンドを作成してください。

(a) コマンド用環境変数定義の作成

$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby.envがひな形です。このひな形をコピーして,次のを修正してください。

  • 環境変数ADBMGR

    HADB管理者(OSユーザ)のユーザ名を指定してください。

  • 環境変数ADBDIR

    サーバディレクトリの絶対パスを指定してください。

  • 環境変数ADBINFODIR

    トラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリの絶対パスを指定してください。

(b) サーバの起動コマンドの作成

$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_act.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。

  • source

    source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。

(c) サーバの停止コマンドの作成

$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_term.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。

  • source

    source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。

(d) サーバの監視コマンドの作成

$ADBDIR/sample/scripts/coldstandby_patrol.shがひな形です。このひな形をコピーして,次の個所を修正してください。

  • source

    source文の引数に,コマンド用環境変数定義を指定したファイルの絶対パスを指定してください。

(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)

次のファイルの指定例を示します。系のリセットを使用する場合の指定例です。

ここで説明する指定例は,「図17‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例」のシステム構成を前提としています。

(a) sysdefファイルの指定例

■サーバマシンhadb01(実行系)のsysdefファイルの指定例
environment  name hadb01,
             address 1,                 ...1
             patrol 60,
             lan path11,                ...2
             lanport HAmon1;            ...3
function     pathpatrol 240,
             connect_retry 5:200,
             monbegin_restart nouse,
             termcmd_at_abort nouse;

[説明]

  1. この系のリセット優先度を指定します。この系は,実行系のため,リセット優先度をいちばん高くする必要があるので1を指定します。

  2. HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.11に対応するホスト名path11を指定します。

  3. HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。

■サーバマシンhadb02(待機系)のsysdefファイルの指定例
environment  name hadb02,
             address 2,                 ...1
             patrol 60,
             lan path21,                ...2
             lanport HAmon1;            ...3
function     pathpatrol 240,
             connect_retry 5:200,
             monbegin_restart nouse,
             termcmd_at_abort nouse;

[説明]

  1. この系のリセット優先度を指定します。この系は,待機系のため,2を指定します。

  2. HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.12に対応するホスト名path21を指定します。

  3. HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。

(b) serversファイルの指定例

ここで説明している例は,ファイルシステムにext4を使用していることを前提としています。ext4以外のファイルシステムを使用する場合は,OSのmountコマンドのオプションがここで説明している例とは異なります。

■サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例
server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,   ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,   ...10
       initial online;                ...11

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 実行系とするため,onlineを指定します。

■サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例
server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,   ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,   ...10
       initial standby;               ...11

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 待機系とするため,standbyを指定します。

(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例

この例では,コマンド用環境変数定義を/HADB/scripts/coldstandby.envに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。

■コマンド用環境変数定義ファイルの指定例
#!/bin/sh

# The environment variables for HADB
export ADBMGR=adbmanager                     ...1
export ADBDIR=/HADB/server                   ...2
export ADBINFODIR=/HADB/adbinfo              ...3

[説明]

  1. HADB管理者(OSユーザ)のユーザ名adbmanagerを指定します。

  2. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  3. トラブルシュート情報ファイルを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。

(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例

この例では,サーバの起動コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_act.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。

■サーバの起動コマンドファイルの指定例
#!/bin/sh

# Sample of the actcommand for HADB

SU=/bin/su
ECHO=/bin/echo

# Setting environment variables for HADB
source /HADB/scripts/coldstandby.env       ...1

# Execute adbstart command
$SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstart"

# always 0 return
exit 0

[説明]

  1. source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。

(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例

この例では,サーバの停止コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_term.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。

■サーバの停止コマンドファイルの指定例
#!/bin/sh

# Sample of the termcommand for HADB

STS_ACTIVE="ACTIVE"
STS_STOP="STOP"
STS_STARTING="STARTING"
STS_STOPPING="STOPPING"
STS_ABORT="ABORT"
STS_QUIESCE="QUIESCE"
STS_OFFLINE="OFFLINE"
STS_CHGMODE="CHGMODE"
STS_STOPWAIT="STOPWAIT"
STS_COREDUMP="COREDUMP"
STS_FORCE="FORCE"
STS_MAINTNCE="MAINTNCE"

AWK=/bin/awk
ECHO=/bin/echo
PS=/bin/ps
KILL=/bin/kill
GREP=/bin/grep
SU=/bin/su
READLINK=/bin/readlink

# Setting environment variables for HADB
source /HADB/scripts/coldstandby.env       ...1

# Resolve the path for adbsrvd
ADBSRVD=`$READLINK -e $ADBDIR/bin/adbsrvd`
if [ $? -ne 0 ]
then
  exit 0
fi

# Execute adbstop command
GET_STS=`$SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbls -d srv 2>/dev/null" | $GREP -v SVID | $AWK '{ if ($1 ~ /[0-9]+/) { print $2 } else { print $1 } }'`

case "$1" in
"-e" )
  # Normal stop operations of active system.
  # (when the monend command is executed.)
  if [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE"   -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \
       "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE"  -o \
       "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE"  -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE"  -o \
       "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ]
  then
    $SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstop --force"
    STOPRES=$?
    if [ $STOPRES -ne 0 -a $STOPRES -ne 4 ]
    then
      ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'`
      if [ "$ADB_ID" != "" ]
      then
        $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID"
      fi
    fi
  fi

  ;;
"-w" )
  # Plan stop operations of active system.
  # (when the monswap command is executed.)
  if [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE"   -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \
       "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE"  -o \
       "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE"  -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE"  -o \
       "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ]
  then
    $SU - $ADBMGR -c "$ECHO y|$ADBDIR/bin/adbstop --force"
    STOPRES=$?
    if [ $STOPRES -ne 0 -a $STOPRES -ne 4 ]
    then
      ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'`
      if [ "$ADB_ID" != "" ]
      then
        $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID"
      fi
    fi
  fi

  ;;
"-c" )
  # Retry operations of active system.
  # (Before the act_command is resterted.)
  $SU - $ADBMGR -c "adbinfoget -l -o $ADBINFODIR"

  ;;
esac

# stop HADB
if [ "$GET_STS" = "$STS_STARTING" ]
then
  ADB_ID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'`
  $SU - $ADBMGR -c "$KILL $ADB_ID"
  
  exit 0
fi

# Wait for end of HADB
while [ "$GET_STS" = "$STS_ACTIVE"   -o "$GET_STS" = "$STS_STARTING" -o \
        "$GET_STS" = "$STS_STOPPING" -o "$GET_STS" = "$STS_QUIESCE"  -o \
        "$GET_STS" = "$STS_OFFLINE"  -o "$GET_STS" = "$STS_CHGMODE"  -o \
        "$GET_STS" = "$STS_STOPWAIT" -o "$GET_STS" = "$STS_COREDUMP" -o \
        "$GET_STS" = "$STS_MAINTNCE" ]
do
  GET_STS=`$SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbls -d srv 2>/dev/null" | $GREP -v SVID | $AWK '{ if ($1 ~ /[0-9]+/) { print $2 } else { print $1 } }'`
  sleep 1
done

exit 0

[説明]

  1. source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。

(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例

この例では,サーバの監視コマンドを/HADB/scripts/coldstandby_patrol.shに格納しています。指定内容は,実行系と待機系で同じにしてください。

■サーバの監視コマンドファイルの指定例
#!/bin/sh

# Sample of the patrolcommand for HADB

AWK=/bin/awk
GREP=/bin/grep
PS=/bin/ps
PGREP=/usr/bin/pgrep
PKILL=/usr/bin/pkill
SU=/bin/su
READLINK=/bin/readlink

# Setting environment variables for HADB
source /HADB/scripts/coldstandby.env       ...1

# Resolve the path for adbsrvd
ADBSRVD=`$READLINK -e $ADBDIR/bin/adbsrvd`
if [ $? -ne 0 ]
then
  exit 0
fi

# Get adbsrvd process id
CHKPID=`$SU - $ADBMGR -c "$PS x" | $GREP $ADBSRVD | $GREP -v $GREP | $AWK '{print $1}'`
if [ "$CHKPID" = "" ]
then
  exit 0
fi

# Execute adbmonitor command for active system
$SU - $ADBMGR -c "$ADBDIR/bin/adbmonitor -n" &
PID=$!

# Trap SIGTERM and terminate adbmonitor
trap "$PKILL -P $PID" 15

## Wait process terminated
CPID=""
CHKPID=`$PS aux | $AWK -v PID=$PID '{ if ($2 == PID) { print $2 } }'`
while [ "$CHKPID" != "" ]
do

  ## Get adbmonitor process id
  if [ "$CPID" = "" ]
  then
    CPID=`$PGREP -P $PID`
  fi
  
  ## Wait
  if [ "$CPID" != "" ]
  then
    CHKCPID=`$PS aux | $AWK -v CPID=$CPID '{ if ($2 == CPID) { print $2 } }'`
    while [ "$CHKCPID" != "" ]
    do
      sleep 1
      CHKCPID=`$PS aux | $AWK -v CPID=$CPID '{ if ($2 == CPID) { print $2 } }'`
    done
  fi
  
  sleep 1
  CHKPID=`$PS aux | $AWK -v PID=$PID '{ if ($2 == PID) { print $2 } }'`
done

exit 0

[説明]

  1. source文には,コマンド用環境変数定義ファイルの絶対パス/HADB/scripts/coldstandby.envを指定します。

(6) 各ファイルの指定例(共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合)

次のファイルの指定例を示します。共有ディスクのSCSIリザーブを使用する場合の指定例です。

ここで説明する指定例は,「図17‒1 コールドスタンバイ構成でのシステム構成例」のシステム構成を前提としています。

(a) sysdefファイルの指定例

■サーバマシンhadb01(実行系)のsysdefファイルの指定例
environment  name hadb01,
             address 1,                 ...1
             patrol 60,
             lan path11,                ...2
             lanport HAmon1;            ...3
function     pathpatrol 240,
             connect_retry 5:200,
             monbegin_restart nouse,
             termcmd_at_abort nouse,
             fence_reset nouse,         ...4
             fence_scsi use,            ...5
             fence_lan nouse;

[説明]

  1. この系のリセット優先度を指定します。この系は,実行系のため,リセット優先度をいちばん高くする必要があるので1を指定します。

  2. HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.11に対応するホスト名path11を指定します。

  3. HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。

  4. 系のリセットを使用しないため,nouseを指定します。

  5. 共有ディスクのSCSIリザーブを使用するため,useを指定します。

■サーバマシンhadb02(待機系)のsysdefファイルの指定例
environment  name hadb02,
             address 2,                 ...1
             patrol 60,
             lan path21,                ...2
             lanport HAmon1;            ...3
function     pathpatrol 240,
             connect_retry 5:200,
             monbegin_restart nouse,
             termcmd_at_abort nouse,
             fence_reset nouse,         ...4
             fence_scsi use,            ...5
             fence_lan nouse;

[説明]

  1. この系のリセット優先度を指定します。この系は,待機系のため,2を指定します。

  2. HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を指定します。IPアドレス172.16.0.12に対応するホスト名path21を指定します。

  3. HAモニタの監視パスとして使用するLANのサービス名を指定します。ポート番号7777に対応するサービス名HAmon1を指定します。

  4. 系のリセットを使用しないため,nouseを指定します。

  5. 共有ディスクのSCSIリザーブを使用するため,useを指定します。

(b) serversファイルの指定例

次に示す場合のserversファイルの指定例を説明します。

  • シングルパス構成の場合

  • マルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成の場合

なお,ここで説明している例は,ファイルシステムにext4を使用していることを前提としています。ext4以外のファイルシステムを使用する場合は,OSのmountコマンドのオプションがここで説明している例とは異なります。

■シングルパス構成の場合のserversファイルの指定例

・サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例

server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,                                          ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,                                          ...10
       scsi_device /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000005:   ...11
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000006:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000007:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000008:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000f:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000e:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000010:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000011:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000013:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000d,
       initial online;                                                       ...12

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。

  12. 実行系とするため,onlineを指定します。

・サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例

server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,                                          ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,                                          ...10
       scsi_device /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000005:   ...11
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000006:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000007:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000008:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000f:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000e:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000010:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000011:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c500000013:
                   /dev/disk/by-id/scsi-360060e8010205850051104c50000000d,
       initial standby;                                                      ...12

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。

  12. 待機系とするため,standbyを指定します。

■マルチパスソフトウェア(DMMP)による冗長化構成の場合のserversファイルの指定例

・サーバマシンhadb01(実行系)のserversファイルの指定例

server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,       ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,       ...10
       dmmp_device /dev/mapper/mpath1:    ...11
                   /dev/mapper/mpath2:
                   /dev/mapper/mpath3:
                   /dev/mapper/mpath4:
                   /dev/mapper/mpath11:
                   /dev/mapper/mpath12:
                   /dev/mapper/mpath13:
                   /dev/mapper/mpath14:
                   /dev/mapper/mpath15:
                   /dev/mapper/mpath16,
       initial online;                    ...12

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。

  12. 実行系とするため,onlineを指定します。

・サーバマシンhadb02(待機系)のserversファイルの指定例

server name  /HADB/server,                     ...1
       alias HADB,
       acttype monitor,
       disk /dev/vg_hadb01:                    ...2
            /dev/vg_hadb02:
            /dev/vg_hadb03:
            /dev/vg_hadb04,
       lan_updown use,
       fs_name /dev/vg_hadb01/hadb_db:         ...3
               /dev/vg_hadb02/hadb_workarea:
               /dev/vg_hadb03/hadb_syndict:
               /dev/vg_hadb04/hadb_audit,
       fs_mount_dir /HADB/db:                  ...4
                    /mnt/workarea:
                    /mnt/syndict:
                    /mnt/audit,
       fs_mount_opt "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":    ...5
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev":
                    "-t ext4 -o defaults,noatime,_netdev",
       actcommand "/HADB/scripts/coldstandby_act.sh",         ...6
       termcommand "/HADB/scripts/coldstandby_term.sh",       ...7
       patrolcommand "/HADB/scripts/coldstandby_patrol.sh",   ...8
       servexec_retry 2,
       waitserv_exec yes,
       ip_neck use,
       uoc_neck nouse,
       vg_neck use:nouse:nouse:use,       ...9
       fs_neck use:nouse:nouse:use,       ...10
       dmmp_device /dev/mapper/mpath1:    ...11
                   /dev/mapper/mpath2:
                   /dev/mapper/mpath3:
                   /dev/mapper/mpath4:
                   /dev/mapper/mpath11:
                   /dev/mapper/mpath12:
                   /dev/mapper/mpath13:
                   /dev/mapper/mpath14:
                   /dev/mapper/mpath15:
                   /dev/mapper/mpath16,
       initial standby;                   ...12

[説明]

  1. サーバディレクトリの絶対パスを指定します。

  2. 次のディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGの絶対パスを指定します。

    • DBディレクトリ

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリ

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ(同義語検索を行う場合に作成するディレクトリです)

    • 監査証跡の出力先ディレクトリ(監査証跡機能を使用する場合に作成するディレクトリです)

  3. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムを構築したLVの絶対パスを指定します。

  4. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするマウントポイントの絶対パスを指定します。

  5. 2.で示したディレクトリを作成するファイルシステムをマウントするためのmountコマンドのオプションを指定します。

  6. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの起動コマンドの絶対パスを指定します。

  7. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの停止コマンドの絶対パスを指定します。

  8. コールドスタンバイ構成で使用するサーバの監視コマンドの絶対パスを指定します。

  9. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを格納するディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムがあるVGに対しては,useを指定します。

  10. 次のように指定します。

    • DBディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

    • 作業用一時ファイルを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,nouseを指定します。

    • 監査証跡の出力先ディレクトリを作成するファイルシステムに対しては,useを指定します。

  11. 系切り替え対象のファイルシステムがあるディスクの絶対パスと,DBエリアがあるディスクの絶対パスを指定します。実行系と待機系で,絶対パスの指定順序を同じにしてください。

  12. 待機系とするため,standbyを指定します。

(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例

コマンド用環境変数定義ファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(c) コマンド用環境変数定義ファイルの指定例」を参照してください。

(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例

サーバの起動コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(d) サーバの起動コマンドファイルの指定例」を参照してください。

(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例

サーバの停止コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(e) サーバの停止コマンドファイルの指定例」を参照してください。

(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例

サーバの監視コマンドファイルの指定例については,「(5) 各ファイルの指定例(系のリセットを使用する場合)」の「(f) サーバの監視コマンドファイルの指定例」を参照してください。

(7) HAモニタの起動設定

OSの起動時に,自動的にHAモニタが起動するように設定してください。設定方法については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編システムの起動からサーバの起動までを自動化するを参照してください。