14.20.2 ノードごとに入れ替えを実施する方法
ノードごとに修正版HADBサーバに入れ替える手順を次に示します。この方法の場合,マルチノード構成のHADBサーバを停止する必要がないため,業務を停止する必要がありません。
なお,入れ替えを実施するマルチノード構成は,次のとおりとします。
手順
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コマンドによるマスタノードの切り替えを実施する
コマンドによるマスタノードの切り替え方法については,「14.7 コマンドによるマスタノードの切り替え」を参照してください。
マスタノードの切り替えが完了すると,ノード1のHADBサーバが正常終了し,ノード2がマスタノードになります。
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修正版HADBサーバとの入れ替えをノード1で実施する
修正版HADBサーバとの入れ替え方法については,「7.9 修正版HADBサーバとの入れ替え」を参照してください。
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ノード1をマルチノード構成に復帰させる
マルチノード構成への復帰方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。
ノード1は,スレーブノードとしてマルチノード構成に復帰します。
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コマンドによるマスタノードの切り替えを実施する
コマンドによるマスタノードの切り替え方法については,「14.7 コマンドによるマスタノードの切り替え」を参照してください。
マスタノードの切り替えが完了すると,ノード2のHADBサーバが正常終了し,ノード1がマスタノードになります。
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修正版HADBサーバとの入れ替えをノード2で実施する
修正版HADBサーバとの入れ替え方法については,「7.9 修正版HADBサーバとの入れ替え」を参照してください。
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ノード2をマルチノード構成に復帰させる
マルチノード構成への復帰方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。
ノード2は,スレーブノードとしてマルチノード構成に復帰します。
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ノード3のHADBサーバを正常終了する
スレーブノードの正常終了方法については,「14.4.2(2)(c) スレーブノードのHADBサーバだけを正常終了させる場合」を参照してください。
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修正版HADBサーバとの入れ替えをノード3で実施する
修正版HADBサーバとの入れ替え方法については,「7.9 修正版HADBサーバとの入れ替え」を参照してください。
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ノード3をマルチノード構成に復帰させる
マルチノード構成への復帰方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。
ノード3は,スレーブノードとしてマルチノード構成に復帰します。
ノード4に対しても,上記の手順7.〜手順9.を実施してください。
以上の手順で,修正版HADBサーバとの入れ替えが完了します。
- ■修正版HADBサーバとの入れ替えに失敗した場合
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修正版HADBサーバとの入れ替えに失敗した場合は,次に示す手順で入れ替え前の状態に戻してください。この手順は,修正版HADBサーバとの入れ替えに失敗したすべてのノードで実施する必要があります。
手順
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入れ替えに失敗したノードのHADBサーバを強制終了する
入れ替えに失敗したノードのHADBサーバが稼働中の場合は,adbstop --forceコマンドを実行してHADBサーバを強制終了してください。
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修正版HADBサーバをアンインストールする
修正版との入れ替えに失敗したノードで,修正版HADBサーバをアンインストールしてください。
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サーバディレクトリを回復する
入れ替え前に取得しておいた,サーバディレクトリのバックアップを使用して,サーバディレクトリを回復してください。
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環境変数およびカーネルパラメタの指定値を元に戻す
環境変数およびカーネルパラメタの指定値を変更した場合は,変更前の指定値に戻してください。
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ノードをマルチノード構成に復帰させる
手順4.までが完了したノードをマルチノード構成に復帰させます。マルチノード構成への復帰方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。
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コマンドによるマスタノードの切り替えを実施する
マスタノードを元のノードに戻したい場合は,コマンドによるマスタノードの切り替えを実施してください。コマンドによるマスタノードの切り替え方法については,「14.7 コマンドによるマスタノードの切り替え」を参照してください。
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マルチノード構成から切り離されたノードをマルチノード構成に復帰させる
手順6.でマスタノードの切り替えを実施した結果,マルチノード構成から切り離されたノードを,マルチノード構成に復帰させてください。マルチノード構成への復帰方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。
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