14.4.2 マルチノード構成のHADBサーバの終了方法
(1) マルチノード構成のHADBサーバの終了手順
(2) 特定のノードのHADBサーバの終了手順
(a) マスタノードのHADBサーバだけを正常終了させる場合
マスタノードでHAモニタのmonswapコマンドを実行すると,マスタノードのHADBサーバだけが正常終了します。このとき,マスタノードの切り替えが発生し,優先度の最も高いスレーブノードがマスタノードになります。
なお,monswapコマンドを実行すると,マスタノードで実行中のトランザクションはすべてキャンセルされ,そのトランザクションを実行していたコネクションはすべて終了します。また,トランザクション実行前のコネクションもすべて終了します。コネクションの終了処理が完了したあとに,マスタノードのHADBサーバの終了処理が開始されます。
- 注意事項
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adbstop --nodeコマンドで,マスタノードのHADBサーバを誤って終了してしまった場合も,そのノードでmonswapコマンドを実行してください。
(3) マルチノード構成のHADBサーバの終了形態
マルチノード構成のHADBサーバの終了形態を次の表に示します。
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項番 |
終了形態 |
実行するコマンド |
説明 |
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1 |
マルチノード構成のHADBサーバの正常終了 |
adbstop |
通常の終了形態です。マスタノードでadbstopコマンドを実行すると,マルチノード構成のHADBサーバが正常終了します。 なお,正常終了には4種類あり,指定するオプションによって終了処理が異なります。詳細については,「9.2.2(2) オプションの指定と正常終了の種類」を参照してください。 |
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2 |
特定のノードのHADBサーバの正常終了 |
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コマンドを実行したノードのHADBサーバだけを正常終了します。 マスタノードを正常終了した場合は,スレーブノードの1つがマスタノードに切り替わります。 |
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3 |
特定のノードのHADBサーバの強制終了 |
adbstop --force |
処理中のトランザクションの完了を待たないで,adbstopコマンドを実行したノードのHADBサーバを直ちに終了します。 マスタノードを強制終了した場合,スレーブノードの1つがマスタノードに切り替わります。このとき,マスタノードで実行されていた更新処理に対する回復処理(ロールバック)が,新しくマスタノードになるスレーブノードで実行されます。 なお,マスタノードだけが残った状態のときに,マスタノードのHADBサーバを強制終了した場合は,マルチノード構成のHADBサーバの再開始時に,更新処理に対する回復処理(ロールバック)が実行されます。 |
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4 |
特定のノードのHADBサーバの異常終了 |
− |
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- (凡例)
-
−:該当しません。