付録F 用語解説
(英字)
- CONNECT権限
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HADBユーザがHADBサーバに接続する際に必要となるユーザ権限のことです。HADBサーバを利用するための前提となるユーザ権限であり,ほかの権限を持っていても,CONNECT権限を持っていないとHADBサーバに接続できません。
- DBA権限
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HADBユーザおよび権限(ユーザ権限とスキーマ操作権限)を管理する際に必要となるユーザ権限のことです。
- DBエリア
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表やインデクス,およびそれらの定義情報などを格納する論理的な領域のことです。DBエリアは用途によって次のように分類されます。
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マスタディレクトリ用DBエリア
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ディクショナリ用DBエリア
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システム表用DBエリア
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作業表用DBエリア
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データ用DBエリア
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- DBエリアファイル
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DBエリアを構成するファイルです。
- DBディレクトリ
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DBエリアファイルやシステムログファイルなど,データベースに関するファイル群を格納するディレクトリのことです。
- HADB管理グループ
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サーバマシンのOSに設定するHADB専用のグループのことです。HADB管理グループは,次に示すOSユーザが所属するプライマリグループになります。
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HADB管理者
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HADB管理グループに所属するOSユーザ
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- HADB管理グループに所属するOSユーザ
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HADB管理者とは別に,HADBを管理するOSユーザのことです。HADB管理者が所有するサーバディレクトリおよびDBディレクトリにアクセスできます。また,HADBの一部のコマンドを実行できます。
- HADB管理者
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HADBを管理するOSユーザのことです。HADB管理者はサーバディレクトリおよびDBディレクトリの所有者になります。また,HADBのすべてのコマンドを実行できます。
- HADBクライアント
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クライアント・サーバシステムで動作するHADBの,クライアント側システムのことです。
- HADBサーバ
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クライアント・サーバシステムで動作するHADBの,サーバ側システムのことです。
- HADBユーザ
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HADBサーバに接続して,データのインポート,データの検索・更新,HADBユーザの管理などを実施できるユーザのことです。HADBユーザには,各種操作の実施に必要な権限を付与できます。
- OSユーザ
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OSにログインして,OSの機能を利用できるユーザのことです。HADBサーバの運用で使用するOSユーザには,次の3種類があります。
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スーパユーザ
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HADB管理者
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HADB管理グループに所属するOSユーザ
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- SQL処理リアルスレッド
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SQL実行時に使用される処理リアルスレッドのことです。
- SQLトレース機能
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SQL文の実行履歴情報(SQLトレース情報)をファイル(SQLトレースファイル)に出力する機能のことです。
- SQLトレース情報
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SQLトレース機能によって取得されるSQL文の実行履歴情報のことです。実行したSQL文の実行時間や,アクセスパスの情報などがSQLトレース情報として出力されます。SQLトレース情報は次のことに使用します。
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SQL文のエラー原因の調査
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SQL文のチューニング
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(ア行)
- アーカイブ状態
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アーカイブされたデータがアーカイブファイルに格納されている状態のことです。
- アーカイブディレクトリ
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アーカイブファイルを格納するディレクトリです。
- アーカイブファイル
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アーカイブされたデータを格納しているファイルです。
- アーカイブマルチチャンク表
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バックグラウンドインポート機能およびチャンクアーカイブ機能を使用できる実表のことです。
- アーカイブレンジ列
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アーカイブマルチチャンク表の検索時に,検索範囲を絞り込むために使用する列のことです。アーカイブマルチチャンク表には,アーカイブレンジ列を必ず定義する必要があります。日時データの列などを,アーカイブレンジ列として使用できます。
- アクセス権限
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ほかのHADBユーザが定義したスキーマオブジェクトを,HADBユーザが操作するときに必要となる権限のことです。アクセス権限には,SELECT権限,INSERT権限,IMPORT TABLE権限など,幾つかの種類があります。
スキーマオブジェクトの所有者(スキーマオブジェクトを定義したHADBユーザ)は,すべてのアクセス権限を持っています。また,アクセス権限の管理(付与・取り消し)は,スキーマオブジェクトの所有者だけが実行できます。
- 依存するビュー表
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DROP TABLE文による実表の削除や,DROP VIEW文によるビュー表の削除などによって,影響を受けるビュー表のことです。依存するビュー表の例を次の図に示します。
図F‒1 依存するビュー表の例 [説明]
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実表T1に依存するビュー表は,ビュー表V1,V2,V4になります。
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実表T2に依存するビュー表は,ビュー表V1,V2,V4になります。
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実表T3に依存するビュー表は,ビュー表V2,V4になります。
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実表T4に依存するビュー表は,ビュー表V3,V4になります。
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ビュー表V1に依存するビュー表は,ビュー表V2,V4になります。
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ビュー表V2に依存するビュー表は,ビュー表V4になります。
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ビュー表V3に依存するビュー表は,ビュー表V4になります。
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ビュー表V4に依存するビュー表はありません。
実表の削除や,ビュー表の削除以外にも,依存するビュー表が影響を受ける操作があります。依存するビュー表が影響を受ける操作については,「2.1.1(2)(c) ビュー表の無効化」を参照してください。
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- 一意性制約
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列値(または複数の列の列値の組み合わせ)が重複することを許さない制約のことです。
- インデクス再作成
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実表に定義されたインデクスを再作成することです。インデクス再作成には,adbidxrebuildコマンドを使用します。
(カ行)
- 外部キー
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ほかの実表の主キーを参照する列(または複数の列の組み合わせ)のことです。主キーと外部キーによって,データベース内の表と表の関係を定義できます。
- カレントチャンク
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作成されたチャンクのうち,データが追加されるチャンクのことです。実表内に1つだけ存在します。
次の場合に,カレントチャンクが変更されます。
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バックグラウンドインポートを実行して新たなチャンクが作成された場合
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カレントチャンクを含む複数のチャンクをマージした場合
また,次の場合に,カレントチャンクが変更されることがあります。
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チャンクの状態を変更した場合
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- 擬似スレッド
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1つのリアルスレッド上で複数の処理を並行に実行させるために,HADB上で実装されているスレッドのことです。1つのリアルスレッド上で,複数の擬似スレッドが動作することで処理を並列に実行します(同時に処理を実行できる擬似スレッドは1つだけです)。
- 基本行
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分岐行が作成される場合に,分岐先の情報を持つ行のことです。分岐行が作成されない場合は,基本行には1行のデータが格納されます。
- クライアントグループ機能
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複数のHADBクライアントを1つのグループにまとめて,グループで使用する接続数や処理リアルスレッド数の範囲を設定する機能のことです。
- クライアント定義
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HADBクライアントで実行されるAPの実行環境を指定する定義のことです。
- クライアント定義の集中管理機能
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各HADBクライアントで個々に管理しているクライアント定義を,HADBサーバ上で一括管理できる機能のことです。
- クライアントディレクトリ
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1つのクライアントプロセスに関するファイル群を格納するディレクトリのことです。
- グローバルバッファ
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ディスク上のDBエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファです。グローバルバッファは共有メモリ上に確保されます。
- 権限
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HADBユーザが,HADBサーバに対して各種操作を実行する際に必要となります。HADBの権限は,大きく分けて次に示す3種類があります。
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ユーザ権限
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スキーマ操作権限
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アクセス権限
HADBユーザは,複数の権限を持つことができます。必要な権限を持っていない場合,操作を実行できません。
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- 検索系SQL
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表のデータを検索するときに使用するSQL文のことです。SELECT文が該当します。
- 更新系SQL
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表のデータを追加,削除および更新するときに使用するSQL文の総称です。次に示すSQL文が該当します。
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INSERT文
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DELETE文
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UPDATE文
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PURGE CHUNK文
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TRUNCATE TABLE文
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- コールドスタンバイ構成
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業務処理を行うサーバマシン(実行系)のほかに,待機用のサーバマシン(待機系)を準備するシステム構成のことです。実行系で障害が発生して業務が続行できない場合,待機系を実行系に切り替えて,業務を続行します。
- コスト情報
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HADBサーバが表の検索処理を最適化するために,実表,B-treeインデクスおよびテキストインデクスから収集した検索方法に関する情報のことです。adbgetcstコマンドを実行すると,コスト情報が収集されて,システム表に格納されます。
- コネクションハンドル
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コネクション(HADBクライアントとHADBサーバとの接続)を管理するオブジェクトです。
- コマンドステータスファイル
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コマンドの実行状況や中断状態などを管理するファイルです。
(サ行)
- サーバディレクトリ
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HADBサーバの実行に必要なファイルを格納するディレクトリのことです。1つのサーバプロセスに関するファイル群を格納します。
- 作業表用DBエリア
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SQLの実行時にHADBが内部的に作成する表(作業表)を格納するDBエリアです。
- 削除仕掛中のチャンク
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チャンクのマージ処理が中断した場合に,削除されないで残ってしまった不要なチャンク(マージ元チャンク)のことです。チャンクに含まれるデータは,操作系SQLの対象外となります。ただし,PURGE CHUNK文とTRUNCATE TABLE文によるチャンクの削除はできます。なお,adbchgchunkstatusコマンドで,チャンクの状態を変更できません。
- 参照制約
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表と表の関係(データの参照整合性)を保つ制約のことです。実表の定義時に,特定の列(外部キー)に定義できます。
- 参照表
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参照制約,および外部キーを定義した実表のことです。
- システム表
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システム表(実表)から検索用に作成されるビュー表のことです。システム表のスキーマ名はMASTERです。
- システム表(実表)
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次の情報を格納する表です。
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実表,B-treeインデクスおよびテキストインデクスのコスト情報
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マルチチャンク表のチャンク情報
システム表(実表)をHADBユーザは検索できません。システム表(実表)に格納された情報を確認する場合,システム表を検索します。
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- システム表用DBエリア
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システム表およびシステム表のインデクスを格納するDBエリアです。
- システムログ
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HADBが自動的に取得するデータベースの更新履歴情報です。システムログは,障害発生時にデータベースを回復するために使用されます。
- システムログファイル
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システムログが出力されるファイルのことです。
- 主キー
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表中の行を一意(ユニーク)に識別するための列(または複数の列の組み合わせ)のことです。主キーを定義することによって,実表のデータの一意性を保つことができます。主キーを定義すると,主キーを構成する列には,次の制約が適用されます。
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一意性制約
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非ナル値制約
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- 処理リアルスレッド
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HADBサーバの開始時に確保される,SQL文,データインポートの実行時などに使用されるリアルスレッドのことです。
- シングルチャンク表
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1表に1つのチャンクだけを作成できる実表のことです。シングルチャンク表の場合,バックグラウンドインポート機能,およびチャンクアーカイブ機能を使用できません。
- スキーマ
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表やインデクスを包括する論理的な概念です。HADBでは,1HADBユーザは1つのスキーマだけを所有できます。
- スキーマオブジェクト
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スキーマに定義できる要素のことです。表やインデクスが該当します。
- スキーマ操作権限
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HADBユーザのスキーマを管理するときに必要となる権限のことです。スキーマ操作権限の種類を次に示します。
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スキーマ定義権限
-
- スキーマ定義権限
-
HADBユーザがスキーマ,表,およびインデクスを定義・削除する際に必要となるスキーマ操作権限のことです。
- ステータスファイル
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HADBサーバの稼働状況や終了モードなどを管理するファイルです。
- スレーブノード
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マルチノード機能で,検索系SQLや一部のコマンドを処理するHADBサーバがあるノードのことです。HAモニタの待機系に対応しています。
マスタノードでノード障害が発生した場合,スレーブノードの1つがマスタノードに切り替わります。
- セグメント
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データの格納単位の1つで,ファイル内の領域を表やインデクスに割り当てる単位です。セグメントは連続したページから構成されます。
セグメントサイズは,セグメント内のページ数のことです。
- 操作系SQL
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表のデータを操作するときに使用するSQL文(検索系SQL,および更新系SQL)の総称です。
- ソートコード
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ISO/IEC14651で規定されている文字の並べ替えや比較を行う際に使用するコードのことです。表記ゆれ補正検索で,表記のゆれを補正して検索する際に使用します。
- 外への参照列
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外側の問合せのFROM句に指定した表を,副問合せ中の探索条件で参照している列のことです。副問合せ中の探索条件で参照することを,外への参照といいます。外への参照列の例を次の図に示します
図F‒2 外への参照列の例
(タ行)
- 待機状態のチャンク
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チャンクに含まれるデータが操作系SQLの対象外となるチャンクのことです。ただし,PURGE CHUNK文とTRUNCATE TABLE文によるチャンクの削除はできます。バックグラウンドインポートを実行するときに,作成されるチャンクの状態を指定することで作成されます。また,adbchgchunkstatusコマンドで,通常状態のチャンクに変更できます。なお,待機状態のチャンクは,カレントチャンクにはなりません。
- チャンク
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1回のバックグラウンドインポートで実表に格納したデータの固まりのことです。バックグラウンドインポートで格納された実表のデータと,バックグラウンドインポート時に作成されたインデクスのデータで構成されます。バックグラウンドインポートを実行するたびに,新たなチャンクが作成されます。
チャンクには,次に示す状態があります。
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通常状態のチャンク
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待機状態のチャンク
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削除仕掛中のチャンク
また,複数のチャンクをマージすることもできます(チャンクのマージ)。
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- チャンクID
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チャンクごとに付与される番号のことです。設定される番号は,実表内で一意となります。
- チャンクアーカイブ機能
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チャンク内のデータを圧縮し,アーカイブしたデータをアーカイブファイルに格納する機能のことです。
- チャンクのアーカイブ
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チャンクアーカイブ機能によってチャンク内のデータを圧縮し,アーカイブしたデータをアーカイブファイルに格納することを意味しています。
- チャンクのアンアーカイブ
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チャンクアーカイブ機能によってアーカイブファイル内のデータを伸長し,データ用DBエリア内にデータを格納することを意味しています。このとき,インデクスも再作成されます。
- チャンクのマージ
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複数のチャンクを,1つのチャンクにマージする(まとめる)ことです。チャンクのマージには,adbmergechunkコマンドを使用します。
- 通常状態のチャンク
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チャンクに含まれるデータが操作系SQLの対象となるチャンクのことです。バックグラウンドインポートを実行すると作成されます。また,adbchgchunkstatusコマンドで待機状態のチャンクに変更できます。
- 定義系SQL
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次に示す場合などに使用するSQL文の総称です。
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スキーマ,表およびインデクスを定義,削除する場合
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HADBユーザを作成,削除する場合
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HADBユーザに権限を付与する場合
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HADBユーザが持っている権限を取り消す場合
マニュアル「HADB SQLリファレンス」の「定義系SQL」で示すSQL文が該当します。
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- ディクショナリ表
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ディクショナリ表(実表)から検索用に作成されるビュー表のことです。ディクショナリ表のスキーマ名はMASTERです。
- ディクショナリ表(実表)
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表定義,列定義,インデクス定義といったデータベースの定義情報を格納する表です。ディクショナリ表(実表)をHADBユーザは検索できません。ディクショナリ表(実表)に格納された情報を確認する場合,ディクショナリ表を検索します。
- ディクショナリ用DBエリア
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ディクショナリ表およびディクショナリ表のインデクスを格納するDBエリアです。
- データインポート
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表にデータを一括して格納することです。データインポートには,adbimportコマンドを使用します。
- データ用DBエリア
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表およびインデクスを格納するDBエリアです。
- テーブルスキャン
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B-treeインデクスおよびテキストインデクスを使用しないで,実表を検索する方式のことです。
- テキストインデクス
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表に格納されているデータ(文字列)の出現情報を管理するインデクスのことです。このインデクスは,任意の文字列を含む文字データを検索する場合に使用できます。
- 統計ログファイル
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HADBサーバの稼働情報の一部が出力されるファイルのことです。出力された情報は,adbstatコマンドで確認できます。次の情報が出力されます。
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SQL文の統計情報
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(ナ行)
- 認可識別子
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HADBに接続するときに使用するユーザIDのことです。
- ノード
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HADBサーバがインストールされているサーバマシンと,そのサーバマシンにインストールされているOS,HADBサーバ,およびHAモニタを包括したものです。HAモニタの系に対応しています。
- ノード障害
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このマニュアルでは,マルチノード構成からノードの切り離し対象となる障害を意味しています。HAモニタの系障害およびサーバ障害に対応しています。
- ノードの切り離し
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ノード障害が発生したスレーブノードは,マルチノード構成から切り離されます。これをノードの切り離しといいます。
- ノードの復帰
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ノード障害が発生してマルチノード構成から切り離されたノードを,障害対策後にマルチノード構成に復帰させることです。マルチノード構成に復帰する際,ノード種別は必ずスレーブノードになります。
(ハ行)
- バックグラウンドインポート
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adbimportコマンドのオプション機能の1つです。adbimportコマンド実行時に適用すると,同一表に対してデータの検索とデータインポートが同時に実行できます。
- 被参照表
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外部キーによって参照表から参照される,主キーを定義した実表のことです。
- 非順序実行方式
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HADBで採用されているデータベースの検索処理方式です。非順序実行方式では,検索処理が行単位に分割され,並列に実行されます。
- 非ナル値制約
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列値にナル値を許さない制約のことです。
- ビュー表
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CREATE VIEW文に指定した問合せ式本体の結果を,新たな表として定義した仮想的な表のことです。複数の表に対する集合演算の結果をビュー表として定義したり,表中の特定の行や列だけを取り出してビュー表として定義したりすることができます。
- ビューレベル
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定義したビュー表が,実表から何番目の階層になるのかを示す値のことです。ビューレベルの例を次の図に示します。
図F‒3 ビューレベルの例 [説明]
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ビュー表V1の基表はすべて実表のため,ビュー表V1のビューレベルは1になります。
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ビュー表V2の基表は,実表とビューレベル1のビュー表のため,ビュー表V2のビューレベルは2になります。
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ビュー表V3の基表は実表のため,ビュー表V3のビューレベルは1になります。
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ビュー表V4の基表は,ビューレベル2のビュー表とビューレベル1のビュー表のため,ビュー表V4のビューレベルは3になります。
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- 表関数導出表
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ADB_CSVREAD関数によって導出された表形式のデータ集合のことです。
- 表記ゆれ補正検索
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テキストデータ中の文字列に「大文字と小文字」,「半角文字と全角文字」,「ひらがなとカタカナ」などの表記ゆれがある場合に,それらの文字列を一括して検索する機能のことです。
- 分岐行
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基本行が格納されたページとは異なるページに格納された可変長列データ(行)を分岐行といいます。
- 文ハンドル
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実行するSQLを管理するためのオブジェクトです。
- ページ
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データの格納単位の1つで,ディスクI/O時の最小単位です。ディスク上のデータを読み込むときや,ディスク上にデータを書き込むときは,ページ単位で実行されます。
(マ行)
- マスタディレクトリ
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HADBがDBエリアに関する各種情報などを管理するために使用する,システムの内部情報です。
- マスタディレクトリ用DBエリア
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マスタディレクトリを格納するDBエリアです。
- マスタノード
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マルチノード機能の制御を行うHADBサーバがあるノードのことです。HAモニタの実行系に対応しています。
マスタノードのHADBサーバが,APまたはコマンドの接続要求を受け付けて,負荷の少ないスレーブノードに処理を振り分けます。
更新系SQLや,adbimportコマンドなどのコマンドはマスタノードで処理されます。
- マスタノードの切り替え
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マスタノードでノード障害が発生した場合,そのマスタノードをマルチノード構成から切り離し,スレーブノードの1つをマスタノードに切り替えることです。
- マルチチャンク表
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1表に複数のチャンクを作成できる実表のことです。マルチチャンク表の場合,バックグラウンドインポート機能を使用できます。マルチチャンク表には,レギュラーマルチチャンク表とアーカイブマルチチャンク表の2種類があります。
- マルチノード機能
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複数のHADBサーバを連携することによって,検索系SQLの処理の負荷分散を実現する機能のことです。
- マルチノード構成
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マルチノード機能を使用している複数のHADBサーバから成るシステム構成のことです。
- メッセージカタログファイル
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HADBが出力するメッセージのテキストを格納したメッセージオブジェクトファイルです。
- メッセージログファイル
-
HADBが出力するメッセージを格納するファイルのことです。
- 基表
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ビュー表の基になる表のことです。CREATE VIEW文の問合せ式本体中に指定した表が,基表になります。
(ラ行)
- リアルスレッド
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OS(カーネルとライブラリ)によって管理されるスレッドです。
- レギュラーマルチチャンク表
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マルチチャンク表の基本機能であるバックグラウンドインポート機能を使用できる実表のことです。レギュラーマルチチャンク表の場合,チャンクアーカイブ機能は使用できません。
- レンジインデクス
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表のチャンク内およびセグメント内に格納されているデータの列の値の最小値と最大値(値域)を管理するインデクスのことです。
- ロケーション表
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チャンク内のデータをアーカイブしたときに,HADBサーバによって自動的に作成される表です。ロケーション表には,次に示す情報が格納されています。
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チャンクID
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アーカイブファイルのパス
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アーカイブファイルごとのアーカイブレンジ列の値の範囲(最大値と最小値)
ロケーション表は,HADBサーバが使用するための表で,ユーザが使用することはありません。
1つのアーカイブマルチチャンク表に対して,1つのロケーション表が作成されます。
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