14.2.3 ネットワーク構成
マルチノード機能を使用する場合,次に示す3つのネットワークを使用します。各ネットワークは物理的に分けてください。
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クライアント−サーバ間ネットワーク
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ノード間ネットワーク
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リセットパス
(1) クライアント−サーバ間ネットワーク
HADBクライアントとHADBサーバ間の通信で使用するネットワークです。
HADBクライアントは,エイリアスIPアドレスを使用してHADBサーバに接続します。そのため,マニュアル「HAモニタ Linux(R)(x86)編」の「LANの引き継ぎ」を参照して,エイリアスIPアドレスを設定してください。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」でのIPアドレス,およびポート番号の設定例を次の表に示します。
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項番 |
設定対象 |
IPアドレス |
ポート番号 |
|---|---|---|---|
|
1 |
クライアントマシン |
10.196.108.111 |
設定不要 |
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2 |
サーバマシンhadb01(マスタノード) |
10.196.108.11 |
23650 |
|
3 |
サーバマシンhadb02(スレーブノード) |
10.196.108.12 |
23650 |
|
4 |
サーバマシンhadb03(スレーブノード) |
10.196.108.13 |
23650 |
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5 |
エイリアスIPアドレス |
10.196.108.143 |
23650 |
(2) ノード間ネットワーク
HADBサーバ間の通信,およびHAモニタの監視パスとして使用するネットワークです。
ネットワーク構築する際,LinuxのBonding機能を使用したNIC冗長化を推奨します。また,Bonding機能を使用する際には,複数のLANカードを用意してください。
Bonding機能の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。HAモニタの監視パスの設定については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)(x86)編」の「監視パスの設定」を参照してください。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」でのIPアドレス,およびポート番号の設定例を次の表に示します。
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項番 |
設定対象 |
IPアドレス |
ポート番号 |
|---|---|---|---|
|
1 |
サーバマシンhadb01(マスタノード)のHADBノード間通信 |
172.16.0.11 |
23651 |
|
2 |
サーバマシンhadb01(マスタノード)のHAモニタの監視パス |
172.16.0.11 |
7777 |
|
3 |
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のHADBノード間通信 |
172.16.0.12 |
23651 |
|
4 |
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のHAモニタの監視パス |
172.16.0.12 |
7777 |
|
5 |
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のHADBノード間通信 |
172.16.0.13 |
23651 |
|
6 |
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のHAモニタの監視パス |
172.16.0.13 |
7777 |
通常は,HADBサーバ間の通信で使用するネットワークと,HAモニタの監視パスとして使用するネットワークを分けます。ただし,この場合,HAモニタは,HADBサーバ間の通信で使用するネットワークの障害を検知することができません。ここで説明しているとおり,HADBサーバ間の通信で使用するネットワークと,HAモニタの監視パスとして使用するネットワークを同じにすると,ネットワーク障害をHAモニタが検知することができます。そのため,ここで説明しているとおりにノード間ネットワークを構成することを推奨します。
ただし,対象のネットワークが単一障害点となってしまうため,必ずLinuxのカーネル拡張パッケージであるbondingパッケージなどを使用してLANアダプタを冗長化し,ネットワークの耐障害性を向上させてください。
(3) リセットパス
HAモニタが障害を検知した際,障害が発生したノードの入出力をリセットするために使用するネットワークです。このネットワークは,リセットパス専用のネットワークである必要があります。詳細については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)(x86)編」の「リセットパスの構成」を参照してください。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」でのIPアドレス,およびポート番号の設定例を次の表に示します。
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項番 |
設定対象 |
IPアドレス |
ポート番号 |
|---|---|---|---|
|
1 |
サーバマシンhadb01(マスタノード)のリセットパス |
192.168.0.11 |
11111 |
|
2 |
サーバマシンhadb01(マスタノード)のSVP |
192.168.0.21 |
22222 |
|
3 |
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のリセットパス |
192.168.0.12 |
11111 |
|
4 |
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のSVP |
192.168.0.22 |
22222 |
|
5 |
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のリセットパス |
192.168.0.13 |
11111 |
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6 |
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のSVP |
192.168.0.23 |
22222 |
HAモニタを使用する場合,リセットパスの使用を推奨するため,HADBサーバが稼働するサーバマシンにSVPなどの障害管理プロセサが搭載されている必要があります。詳細については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)(x86)編」の「必要なハードウェア」を参照してください。