14.2.4 ストレージ構成
マルチノード機能を使用する場合,次のファイルシステムおよびディスクを準備してください。
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ノードローカルのファイルシステム
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,LOC001〜LOC003が該当します。
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システムディレクトリ用のファイルシステム
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,FS001が該当します。
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DBエリアファイル用のディスク
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,LU001〜LU005およびWRK001〜WRK003が該当します。
(1) ノードローカルのファイルシステム
ノードローカルのファイルシステムには,サーバディレクトリやDBディレクトリを配置します。サーバディレクトリの作成には,adbinstallコマンドを使用します。DBディレクトリの作成については,「14.3.8 データベースの作成」を参照してください。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,LOC001〜LOC003がノードローカルのファイルシステムになります。
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LOC001
サーバマシンhadb01(マスタノード)のローカルのファイルシステム
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LOC002
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のローカルのファイルシステム
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LOC003
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のローカルのファイルシステム
(2) システムディレクトリ用のファイルシステム
DBディレクトリ下のADBSYSの内容を格納するファイルシステムです。
このシステムディレクトリ用のファイルシステムは,全ノードから参照できるディスク(共有ディスク)から構成されるVG内のLV上に作成してください。共有ディスクについては,マニュアル「HAモニタ Linux(R)(x86)編」の「共有ディスクの構成」を参照してください。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,FS001がシステムディレクトリ用のファイルシステムになります。
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FS001
システムディレクトリ用のファイルシステム
ここでは,VGの名称はvg_hadb,LVの名称はhadb_sysとします。
(3) DBエリアファイル用のディスク
DBエリアファイルごとにディスクを用意します。
次のDBエリアファイルには,ブロックスペシャルファイルを割り当ててください。また,ブロックスペシャルファイルに対応するディスクは,全ノードから参照可能である必要があります。
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マスタディレクトリ用DBエリアファイル
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ディクショナリ用DBエリアファイル
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システム表用DBエリアファイル
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データ用DBエリアファイル
また,次のDBエリアファイルが使用するディスクは,ノードごとに準備してください。
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作業表用DBエリアファイル
- 注意事項
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ノードごとに準備が必要なディスク(作業表用DBエリアファイルを格納するディスク)を複数のノードで共有して使用した場合,HADBサーバはその動作を保証しません。不正な検索結果が表示されたり,HADBサーバが異常終了したりするおそれがあります。
「図14-1 マルチノード機能を使用した場合のシステム構成例」の場合,LU001〜LU005およびWRK001〜WRK003がDBエリアファイル用のディスクになります。
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LU001
ディクショナリ用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ここでは,WWNは,WWN= 0x600605b0041db9c016ea34c3b1b828e9とします。
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LU002
マスタディレクトリ用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ここでは,WWNは,WWN= 0x600605b0041db9c016ea34c3b1b7d9fdとします。
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LU003
システム表用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ここでは,WWNは,WWN= 0x600605b0041db9c016ea34c3b1b87793とします。
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LU004
データ用DBエリア(ADBUTBL01)を構成するDBエリアディスク
ここでは,WWNは,WWN= 0x600605b0041db9c016ea34c3b1b8c6d3とします。
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LU005
データ用DBエリア(ADBUIDX01)を構成するDBエリアディスク
ここでは,WWNは,WWN= 0x600605b0041db9c016ea34c3b1b9160fとします。
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WRK001
サーバマシンhadb01(マスタノード)のHADBサーバの作業表用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ノードローカルのディスクになります。対応するブロックスペシャルファイル名は,/dev/mapper/WRK001とします。
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WRK002
サーバマシンhadb02(スレーブノード)のHADBサーバの作業表用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ノードローカルのディスクになります。対応するブロックスペシャルファイル名は,/dev/mapper/WRK002とします。
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WRK003
サーバマシンhadb03(スレーブノード)のHADBサーバの作業表用DBエリアを構成するDBエリアディスク
ノードローカルのディスクになります。対応するブロックスペシャルファイル名は,/dev/mapper/WRK003とします。