11.1.6 ユーザログバッファ面数の拡張
ここでは,サーバ定義のadb_log_usrbuf_numオペランドの見直しによる処理性能の向上について説明します。
ユーザログバッファ面数が満杯となった場合,ユーザログバッファからユーザログファイルに,ユーザログが掃き出されます。ユーザログバッファの掃き出し時に,ユーザログファイルへのI/Oが発生するため,更新性能が低下するおそれがあります。そのため,確保するユーザログバッファ面数が適切かどうかを確認してください。
手順
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ユーザログバッファの満杯による掃き出し回数を確認する
adbstatコマンドを実行して出力される情報のうち,次に示す情報を確認してください。
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Log_usrbuf_out_cnt(ユーザログバッファの満杯による掃き出し回数)
- 参考
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adbstatコマンドについては,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbstat(HADBサーバの統計解析)」を参照してください。
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ユーザログバッファ面数を大きくする
手順1.で確認したLog_usrbuf_out_cntに出力された値が1以上の場合,ユーザログバッファの掃き出しが発生しています。この場合,サーバ定義adb_log_usrbuf_numオペランドの指定値を大きくして,ユーザログバッファ面数を拡張してください。ユーザログバッファ面数を拡張することで,更新処理時に,ユーザログバッファの満杯による掃き出しが発生しなくなります。
ただし,ユーザログバッファ面数を拡張した場合,HADBサーバ開始時のプロセス共通メモリの所要量が増加します。「6.3.3(3)(f) 変数RECCTLの求め方」を参照して,再見積もりをしてください。