Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


6.3.3 HADBサーバ開始時のメモリ所要量の求め方

adbstartコマンドでHADBサーバを開始する場合,HADBサーバは次に示すメモリを使用します。各メモリの所要量を求めてください。

■共有メモリ
  • 共有メモリ管理

  • グローバルバッファページ

  • プロセス共通メモリ

  • リアルスレッド固有メモリ

それぞれのメモリ所要量の計算式を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 共有メモリ管理の所要量の求め方(HADBサーバ開始時)

HADBサーバ開始時の共有メモリ管理(SHMMAN)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

rthd_num

サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

multi_num

次に示す計算式から求めてください。

計算式

[図データ]

SHM_LSGBUF

adbls -d gbufコマンドの表示内容が格納される共有メモリ(単位:キロバイト)

次に示す値を代入してください。

SHM_LSGBUF= 328
SHM_LSLBUF

adbls -d lbufコマンドの表示内容が格納される共有メモリ(単位:キロバイト)

次に示す値を代入してください。

SHM_LSLBUF= 33

(2) グローバルバッファページの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)

HADBサーバ開始時のグローバルバッファページ(SHM_BUFGLOBAL)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

MSTPAGES:マスタディレクトリ用DBエリアのページ

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

WRKPAGES:作業表用DBエリアのページ

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)
WRKPAGES= (wrk_page_num+1)×wrk_page_size
  • wrk_page_num

    サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_glb_blk_numオペランドの指定値

  • wrk_page_size

    表6-3 DBエリアのページサイズ」の作業表用DBエリアのページサイズを参照して求めてください。

Σ(BUFPAGES+SCANPAGES):指定したすべてのadbbuffオペランドについて,BUFPAGESとSCANPAGESを計算した結果の合計値

この合計値には次に示すadbbuffオペランドも含まれます。

  • -oオプションを指定したadbbuffオペランド

  • -nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

それぞれの詳細について説明します。

-oオプションを指定したadbbuffオペランド

-oオプションを指定した場合,adbbuffオペランドの-nオプションに指定しなかったDBエリアはページサイズごとに分類されて自動的にadbbuffオペランドが定義されます。それを踏まえて,BUFPAGESを求めてください。例を次に示します。

例:次に示す4つのDBエリアを-nオプションで指定しなかった場合

■対象のDBエリア

  • ADBDIC,ADBSTBL,ADBUTBL01,ADBUTBL02(ページサイズ:4キロバイト)

  • ADBUTBL03(ページサイズ:32キロバイト)

■サーバ定義の指定例

adbbuff -g SAMPLEBUF -o -p 100

この場合,4つのDBエリアはページサイズごとに分類されて自動的に定義されます。-oオプションを指定したadbbuffオペランドに各オプション(-p,-a)を指定した場合,オプションの指定値も自動的に定義されます。

■自動的に定義された例

adbbuff -g SAMPLEBUF#0000004096 -n ADBDIC, ADBSTBL, ADBUTBL01, ADBUTBL02 -p 100
adbbuff -g SAMPLEBUF#0000032768 -n ADBUTBL03 -p 100

注 下線部分は自動的に定義されたときに追加されたグローバルバッファ名です。

-nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

adbbuffオペランドの-nオプションに指定しなかったDBエリアがあり,-oオプションも指定しなかった場合,-oオプションを指定したときと同じように,DBエリアはページサイズごとに分類されて自動的にadbbuffオペランドが定義されます。それを踏まえて,BUFPAGESを求めてください。例を次に示します。

例:次に示す4つのDBエリアを-nオプションに指定しないで,-oオプションも指定しなかった場合

■対象のDBエリア

  • ADBDIC,ADBSTBL,ADBUTBL01,ADBUTBL02(ページサイズ:4キロバイト)

  • ADBUTBL03(ページサイズ:32キロバイト)

■サーバ定義の指定例

  • 指定なし

この場合,4つのDBエリアはページサイズごとに分類されて自動的に定義されます。-pオプションを省略した場合に仮定される値が定義されます。

■自動的に定義された例

adbbuff -g ##ADBOTHER#0000004096 -n ADBDIC, ADBSTBL, ADBUTBL01, ADBUTBL02
adbbuff -g ##ADBOTHER#0000032768 -n ADBUTBL03

注 下線部分は自動的に定義されたグローバルバッファ名です。

BUFPAGES:ページ領域

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)
BUFPAGES= (GLBPAGES+OPTTYPES)×page_size
GLBPAGES:

サーバ定義adbbuffオペランドの各オプション(-p,-a)の指定値の合計値

OPTTYPES:

サーバ定義adbbuffオペランドの各オプション(-p,-a)の指定数

すべてのオプションを省略した場合,OPTTYPESは1としてください。例えば,次に示す指定例の場合,-pおよび-aの2つのオプションが指定されているため,OPTTYPESは2となります。

指定例

adbbuff -g SAMPLEBUF -n ADBUTBL01 -p 10 -a 10
page_size:

サーバ定義adbbuffオペランドの-nオプションに指定したDBエリアのページサイズ

表6-3 DBエリアのページサイズ」のデータ用DBエリアのページサイズを参照して求めてください。

SCANPAGES:テーブルスキャンページ

次に示す計算式から求めてください。ただし,サーバ定義adbbuffオペランドの-kオプションを省略した場合,SCANPAGESに0を代入してください。

計算式(単位:バイト)
SCANPAGES= 4,194,304×(adbbuff_opt_k+1)
adbbuff_opt_k:

サーバ定義adbbuffオペランドの-kオプションの指定値

表6‒3 DBエリアのページサイズ

項番

DBエリアの種類

ページサイズ(単位:バイト)

1

マスタディレクトリ用DBエリア

4,096

2

ディクショナリ用DBエリア

3

システム表用DBエリア

4

作業表用DBエリア

初期設定オプションadb_init_wrk_page_sizeの指定値×1,024

5

データ用DBエリア

対象のDBエリアをadbinitコマンドで作成した場合

次に示す計算式から求めてください。

  初期設定オプションadbinitdbareaに指定した
  -pオプションの指定値×1,024
対象のDBエリアをadbmodareaコマンドで作成した場合

次に示す計算式から求めてください。

  DBエリア追加・変更オプションadbaddareaに指定した
  -pオプションの指定値×1,024

データベースを構築していれば,adbdbstatusコマンドでDBエリアのページサイズを調べることもできます。

(3) プロセス共通メモリの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)

HADBサーバ開始時のプロセス共通メモリ(STARTSZ)の所要量は,次の計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

(a) 変数SCIの求め方

変数SCIは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※1

マルチノード機能を使用する場合に加算してください。

注※2

クライアントグループ機能を使用する場合に加算してください。

注※3

クライアント定義の集中管理機能を使用する場合に加算してください。

変数の説明

CON:コネクション制御情報

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

RTH:リアルスレッド制御情報

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

RTHNUM:総リアルスレッド数

計算式

[図データ]

注※

マルチノード機能を使用する場合に加算してください。

rthd_num

サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値

CTHNUM:コネクションスレッド数

計算式

CTHNUM= 3+max_users
max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

MLTNUM:マルチノード機能専用スレッド数

マルチノード機能を使用する場合に求めてください。

計算式

MLTNUM= multi_node_num×2+3
multi_node_num

サーバ定義adb_sys_multi_node_infoオペランドに指定したホスト名の数

UTH:擬似リアルスレッド制御情報

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

UTHNUM:総擬似スレッド数

計算式

UTHNUM= 2+uthd_num

uthd_num:サーバ定義adb_sys_uthd_numオペランドの指定値

RTHNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

TRN:トランザクション管理情報

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

DEF:定義解析結果情報

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)
DEF= 3,701+475×dbbuff_defnum

dbbuff_defnum:サーバ定義に指定されたadbbuffオペランドの数

MLT:マルチノード制御情報

マルチノード機能を使用する場合に求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

multi_node_num

サーバ定義adb_sys_multi_node_infoオペランドに指定したホスト名の数

CGR:クライアントグループ制御情報

クライアントグループ機能を使用する場合に求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

cltgrp_num

サーバ定義adbcltgrpオペランドに指定したクライアントグループの数

CMI:クライアント定義の集中管理情報

クライアント定義の集中管理機能を使用する場合に求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

cltmng_num

クライアント管理定義ファイルに指定された,クライアント管理定義のadbclientmangオペランドの総数

authid_num

クライアント管理定義のadbclientmangオペランドに指定された,認可識別子の総数

(b) 変数RPCSの求め方

変数RPCSは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

CTHNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数CTHNUMを参照してください。

MLTNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数MLTNUMを参照してください。

ipv4_num

自ノードの有効なIPv4アドレスの数(単位:個)

(c) 変数BUFGLOBALの求め方

変数BUFGLOBALは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

マルチノード機能を使用する場合に加算してください。

変数の説明

BUFDEF:adbbuffオペランド解析

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFDEF= 3,640+564×BUFOPE_NUM
BUFOPE_NUM:サーバ定義adbbuffオペランドの定義数

この合計値には次に示すadbbuffオペランドも含まれます。

  • -oオプションを指定したadbbuffオペランド

  • -nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

それぞれの詳細について説明します。

-oオプションを指定したadbbuffオペランド

-oオプションを指定した場合,adbbuffオペランドの-nオプションに指定しなかったDBエリアはページサイズごとに分類されて自動的にadbbuffオペランドが定義されます。それを踏まえて,BUFOPE_NUMを求めてください。例を次に示します。

例:次に示す4つのDBエリアを-nオプションで指定しなかった場合

■対象のDBエリア

  • ADBDIC,ADBSTBL,ADBUTBL01,ADBUTBL02(ページサイズ:4キロバイト)

  • ADBUTBL03(ページサイズ:32キロバイト)

■サーバ定義の指定例

adbbuff -g SAMPLEBUF -o

この場合,4つのDBエリアはページサイズごとに分類されて自動的に定義されます。そのため,BUFOPE_NUMは2となります。

■自動的に定義された例

adbbuff -g SAMPLEBUF#0000004096 -n ADBDIC, ADBSTBL, ADBUTBL01, ADBUTBL02
adbbuff -g SAMPLEBUF#0000032768 -n ADBUTBL03

注 下線部分は自動的に定義されたときに追加されたグローバルバッファ名です。

-nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

adbbuffオペランドの-nオプションに指定しなかったDBエリアがあり,-oオプションも指定しなかった場合,-oオプションを指定したときと同じように,DBエリアはページサイズごとに分類されて自動的にadbbuffオペランドが定義されます。それを踏まえて,BUFOPE_NUMを求めてください。例を次に示します。

例:DBエリア(ADBDIC,ADBSTBL)を-nオプションに指定しないで,-oオプションも指定しなかった場合

■対象のDBエリア

  • ADBDIC,ADBUTBL01,ADBUTBL02(ページサイズ:4キロバイト)

  • ADBUTBL03(ページサイズ:32キロバイト)

■サーバ定義の指定例

adbbuff -g SAMPLEBUF01 -n ADBUTBL01, ADBUTBL02
adbbuff -g SAMPLEBUF02 -n ADBUTBL03

この場合,指定されていないADBDICおよびADBSTBLは自動的に定義されます。そのため,BUFOPE_NUMは指定した2つと合わせて4となります。

■自動的に定義された例

adbbuff -g ##ADBOTHER#0000004096 -n ADBDIC, ADBSTBL

注 下線部分は自動的に定義されたグローバルバッファ名です。

BUFCTL:グローバルバッファ管理領域

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

ΣOPTTYPES:各adbbuffオペランドに指定したオプション(-p,-a)の指定数の合計値

この合計値には次に示すadbbuffオペランドも含まれます。

  • -oオプションを指定したadbbuffオペランド

  • -nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

詳細については,「6.3.3(2) グローバルバッファページの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の変数Σ(BUFPAGES+SCANPAGES)を参照してください。

オプションの指定数の求め方について,例を次に示します。

adbbuffオペランドを次に示すとおりに定義した場合,ADBDICおよびADBSTBLへの自動定義を含め,オプションの指定数は合計5(1+2+1+1)となります。

■サーバ定義の指定例

    adbbuff -g SAMPLEBUF1 -n ADBUTBL01 -p 100
    adbbuff -g SAMPLEBUF2 -n ADBUTBL02 -p 100 -a 100
    adbbuff -g SAMPLEBUF3 -n ADBUTBL03

注※ -pオプションが仮定されます。

■自動的に定義された例

adbbuff -g ##ADBOTHER#0000004096 -n ADBDIC, ADBSTBL

注 下線部分は自動的に定義されたグローバルバッファ名です。

注※ -pオプションが仮定されます。

DBAREA_NUM:DBエリアの総数

BUFOPT_K_NUM:-kオプションが指定されているadbbuffオペランドの定義数

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

BUFINT:多重初期化用一時領域

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFINT= 480+80×ΣBUFWRK_NUM+8×rthd_num+INITQUE

rthd_num:サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値

INITQUE:初期化処理待ちキュー

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

INITQUE= 80×RTHNUM×RTHNUM+632×RTHNUM+960+64×ΣBUFWRK_NUM

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

ΣBUFWRK_NUM:adbbuffオペランドごとに計算した変数BUFWRK_NUMの合計値

この合計値には次に示すadbbuffオペランドも含まれます。

  • -oオプションを指定したadbbuffオペランド

  • -nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

詳細については,「6.3.3(2) グローバルバッファページの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の変数Σ(BUFPAGES+SCANPAGES)を参照してください。

BUFWRK_NUM:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:個)

[図データ]

OPTTYPES:

6.3.3(2) グローバルバッファページの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の変数OPTTYPESを参照してください。

adbbuff_opt_p:adbbuffオペランドの-pオプションの指定値

adbbuff_opt_a:adbbuffオペランドの-aオプションの指定値

BUFOPT_K:adbbuffオペランドの-kオプションの指定有無

-kオプションが指定されている場合は1,それ以外の場合は0を代入してください。

SCAN_BUCKET:テーブルスキャンバッファのバケット数

adbbuffオペランドの-kオプションが指定されている場合は,サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値と-kオプションの指定値のうち,値が小さい方を代入してください。-kオプションが指定されていない場合は0を代入してください。

BUFPGE:ページ管理領域

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFPGE= ΣTYPEBUF+MSTBUF+WRKBUF
ΣTYPEBUF:各adbbuffオペランドに指定したオプション(-p,-a)ごとに求めた変数TYPEBUFの合計値

この合計値には次に示すadbbuffオペランドも含まれます。

  • -oオプションを指定したadbbuffオペランド

  • -nオプションおよび-oオプションを指定しなかったadbbuffオペランド

詳細については,「6.3.3(2) グローバルバッファページの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)」の変数Σ(BUFPAGES+SCANPAGES)を参照してください。

TYPEBUF:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

TYPEBUF= GCLBUF(page_num)+BUFMEM(page_num)

page_num:サーバ定義adbbuffオペランドに指定した各オプション(-p,-a)のどれかの指定値

GCLBUF:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

GCLBUF(X)= 192×RTHNUM+192+X×(176+BUFLOG)

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

X:対象となるページ数

BUFLOG:ログ領域

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFLOG= ↓(((16+((RTHNUM−6)÷8+1))+15)÷16)↓×16
BUFMEM:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFMEM(X)=
    480×RTHNUM×RTHNUM+(584+24×UTHNUM)×RTHNUM
    +(352+16×RTHNUM)×HASHTBL_NUM+80×X+24×UTHNUM+368

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

UTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数UTHNUMを参照してください。

X:対象となるページ数

HASHTBL_NUM:次に示す計算式から求めてください。

計算式

HASHTBL_NUM= X÷4
MSTBUF:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

MSTBUF= RTHNUM×2

RTHNUM:6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

WRKBUF:サーバ定義adb_dbbuff_wrktbl_glb_blk_numオペランドの指定値

BUFTBL:テーブルスキャンバッファ

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

BUFTBL= ΣSCANBUF
ΣSCANBUF:各adbbuffオペランドに指定したテーブルスキャン用一括読み込みバッファの数

adbbuffオペランドに指定した-kオプションごとに計算した変数SCANBUFの合計値になります。

SCANBUF:次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:バイト)

[図データ]

なお,-kオプションを指定しなかったadbbuffオペランドについては,SCANBUFを0としてください。

  • SCAN_BUCKET

    テーブルスキャンバッファのバケット数

    adbbuffオペランドの-kオプションが指定されている場合は,サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値と-kオプションの指定値のうち,値が小さい方を代入してください。

  • PAGE_SIZE

    -kオプションを指定したadbbuffオペランドの-nオプションに指定したDBエリアのうち,最も小さなページサイズ

  • adbbuff_opt_k

    サーバ定義adbbuffオペランドの-kオプションの指定値

BUFUPDLISTCTL

ノード間更新リスト管理領域

次に示す値を代入してください。

値(単位:バイト)

[図データ]

(d) 変数DBAREAINFの求め方

変数DBAREAINFは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明
dbarea_num

すべてのDBエリア数

dbarea_file_num

すべてのDBエリアファイル数

table_num

ユーザが定義した実表の総数

index_num

ユーザが定義したインデクスの総数

SEGSIZE

DBエリアファイルを定義したDBエリアのセグメントサイズ(単位:ページ数)

次に示す計算式から求めてください。

SEGSIZE= 4,194,304÷page_size
  • page_size

    DBエリアファイルを定義したDBエリアのページサイズ(単位:バイト)

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

rthd_num

サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値

(e) 変数DBSYSINFの求め方

変数DBSYSINFには,次に示す値を代入してください。

値(単位:キロバイト)
DBSYSINF= 1,308

(f) 変数RECCTLの求め方

変数RECCTLは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

log_usrbuf_num:サーバ定義adb_log_usrbuf_numオペランドの指定値

log_usrfile_num:サーバ定義adb_log_usrfile_numオペランドの指定値

max_users:サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

(g) 変数DBUPDINFMNGの求め方

変数DBUPDINFMNGには,次に示す値を代入してください。

なお,マルチノード機能を使用するかどうかで,値が異なります。

値(単位:キロバイト)

[図データ]

(h) 変数RNGPREREADINFの求め方

変数RNGPREREADINFは,次に示す計算式から求めてください。サーバ定義adb_sql_rngidx_prereadオペランドに指定した項目によって計算式が異なります。

なお,adb_sql_rngidx_prereadオペランドにNOを指定した場合は,変数RNGPREREADINFは0になります。

■adb_sql_rngidx_prereadオペランドにALLを指定した場合

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

uthd_num:サーバ定義adb_sys_uthd_numオペランドの指定値

■adb_sql_rngidx_prereadオペランドにレンジインデクス名を指定した場合

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

preread_rng_num:adb_sql_rngidx_prereadオペランドに指定したレンジインデクス名の数

uthd_num:サーバ定義adb_sys_uthd_numオペランドの指定値

(i) 変数RNGPREREADHANDLEの求め方

変数RNGPREREADHANDLEは,次に示す値を代入してください。

値(単位:キロバイト)
RNGPREREADHANDLE= 1

(j) 変数MODAの求め方

変数MODAは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)
MODA= 9,216+↑wrk_page_size÷1,024↑

変数の説明

wrk_page_size

作業表用DBエリアのページサイズ(単位:バイト)

(k) 変数LSINFの求め方

変数LSINFは,次に示す値を代入してください。

値(単位:キロバイト)
LSINF= 1

(l) 変数DBHTRCの求め方

変数DBHTRCは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

RTHNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

(m) 変数LSTCMNINFの求め方

変数LSTCMNINFは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

(n) 変数LSTRTHDINFの求め方

変数LSTRTHDINFは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

RTHNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数RTHNUMを参照してください。

(o) 変数PROC_STAINFの求め方

変数PROC_STAINFは,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

max_users

サーバ定義adb_sys_max_usersオペランドの指定値

(4) リアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(HADBサーバ開始時)

HADBサーバ開始時のリアルスレッド固有メモリ(RTHD_STARTSZ)の所要量は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※1

HADBサーバのバージョンアップを実施するときに加算してください。

注※2

マルチノード機能を使用するときに加算してください。

変数の説明

RTI

リアルスレッド管理情報

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

AIO

非同期I/O管理情報

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:バイト)

AIO= 32×UTHNUM
UTHNUM

6.3.3(3)(a) 変数SCIの求め方」の変数UTHNUMを参照してください。

DBI

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:バイト)

DBI= 336×UTHNUM
DICL

次に示す値を代入してください。

値(単位:キロバイト)

[図データ]

DICL2

次に示す値を代入してください。

値(単位:キロバイト)

[図データ]

RTHD_STAINF

統計情報の制御情報

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

tables

1トランザクション内で実行するSQL文に出現する表の延べ数の合計

max_sql_concurrent_exec_num

1トランザクション内で同時に実行するSQL文の数の最大値

MLTMNG

マルチノード機能管理情報

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

authid_num

クライアント管理定義のadbclientmangオペランドに指定した認可識別子の総数

multi_node_num

サーバ定義adb_sys_multi_node_infoオペランドに指定したホスト名の数

TRCMON

SQLトレース機能のモニタアウトスレッド管理情報

次に示す計算式で求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

SQLトレースバッファ拡張時に確保されるメモリです。

RTHD_EXPSQLTRCSZ

SQLトレースバッファの拡張時に使用するリアルスレッド固有メモリ

6.3.4(2)(i) 変数RTHD_EXPSQLTRCSZの求め方」を参照して求めてください。