2.17.2 サーバ定義のオペランドとの関係
HADBサーバが使用する各種メモリや領域のサイズを,サーバ定義のオペランドで指定します。ここでは,HADBサーバが使用するメモリとサーバ定義のオペランドの関係を説明します。
HADBサーバが使用するメモリの最大値をサーバ定義で指定する際,次に示すどちらかの方法があります。HADBでは,1の方法で指定することを推奨します。
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HADBサーバが使用するメモリ所要量の最大値(共有メモリとプロセスメモリの合計値の上限)をadb_sys_memory_limitオペランドに指定する
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プロセス共通メモリの最大値をadb_sys_proc_area_maxオペランドに指定し,リアルスレッド固有メモリの最大値をadb_sys_rthd_area_maxオペランドに指定する
上記のそれぞれの方法ごとに,HADBサーバが使用するメモリとサーバ定義のオペランドの関係を説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 1の方法の場合(adb_sys_memory_limitオペランドを指定する場合)
HADBサーバが使用するメモリとサーバ定義のオペランドの関係を次の図に示します。
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- 注
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上記の図のサーバ定義のオペランドの数値は例です。見積もった値を指定してください。
- 注※
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マルチノード機能を使用する場合は,「adb_sys_max_usersの値+ノード数×2+10」個分のリアルスレッド固有メモリが確保されます。
- ポイント
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HADBサーバが使用するメモリ所要量の最大値(共有メモリとプロセスメモリの合計値の上限)をサーバ定義のadb_sys_memory_limitオペランドに指定します。
上記の図中の各メモリや領域とサーバ定義の関係を次の表に示します。
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メモリまたは領域の種類 |
関係するサーバ定義のオペランド |
見積もり方法の記載個所 |
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|---|---|---|---|---|
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共有メモリ |
プロセス共通メモリ |
− |
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共有メモリ管理用のメモリ |
− |
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グローバルバッファ用のメモリ |
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リアルスレッド固有メモリ |
− |
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ハッシュグループ化領域 |
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「7.6.2(2) 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_hashgrp_area_sizeオペランド |
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ハッシュテーブル領域 |
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「7.6.2(2) 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_hashtbl_area_sizeオペランド |
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ローカル作業表用バッファ |
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プロセスメモリ |
ヒープメモリ |
− |
||
- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※
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クライアント定義の同じオペランドで,サーバ定義で指定した値を変更できます。
- 参考
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HADBサーバが使用するメモリ所要量の見積もり方法については,次の個所を参照してください。
(2) 2の方法の場合(adb_sys_proc_area_maxおよびadb_sys_rthd_area_maxオペランドを指定する場合)
HADBサーバが使用するメモリとサーバ定義のオペランドの関係を次の図に示します。
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- 注
-
上記の図のサーバ定義のオペランドの数値は例です。見積もった値を指定してください。
- 注※
-
マルチノード機能を使用する場合は,「adb_sys_max_usersの値+ノード数×2+10」個分のリアルスレッド固有メモリが確保されます。
上記の図中の各メモリや領域とサーバ定義の関係を次の表に示します。
|
メモリまたは領域の種類 |
関係するサーバ定義のオペランド |
見積もり方法の記載個所 |
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|---|---|---|---|---|
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共有メモリ |
プロセス共通メモリ※1 |
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共有メモリ管理用のメモリ |
− |
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グローバルバッファ用のメモリ |
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|||
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リアルスレッド固有メモリ※1 |
− |
|
||
|
ハッシュグループ化領域 |
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「7.6.2(2) 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_hashgrp_area_sizeオペランド |
||
|
ハッシュテーブル領域 |
|
「7.6.2(2) 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_hashtbl_area_sizeオペランド |
||
|
ローカル作業表用バッファ |
|
|||
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プロセスメモリ |
ヒープメモリ |
− |
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- (凡例)
-
−:該当なし
- 注※1
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「2.17.2(1) 1の方法の場合(adb_sys_memory_limitオペランドを指定する場合)」と差異がある個所です。
HADBサーバが使用するメモリ所要量の最大値を指定するadb_sys_memory_limitオペランドを指定しない場合,プロセス共通メモリの最大値(adb_sys_proc_area_maxオペランド)と,1つ当たりのリアルスレッド固有メモリの最大値(adb_sys_rthd_area_maxオペランド)を指定する必要があります。
- 注※2
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クライアント定義の同じオペランドで,サーバ定義で指定した値を変更できます。
- 参考
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HADBサーバが使用するメモリ所要量の見積もり方法については,次の個所を参照してください。