スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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28.1.2 リモートデータベースアクセス機能

HiRDBを利用した分散データベースは,DF/UXDistributing Facility/for UNIX)のリモートデータベースアクセス機能を使用して実現します。リモートデータベースアクセス機能には,分散クライアント機能と分散サーバ機能の二つの機能があります。

<この項の構成>
(1) 分散クライアント機能
(2) 分散サーバ機能

(1) 分散クライアント機能

自ノードのHiRDBを分散クライアントとして,分散サーバにリモートデータベースアクセスできます(自ノードのHiRDBのUAPで,他ノードのDBMSのデータベースをリモートデータベースアクセスできます)。DF/UXの分散クライアント機能を使用して実現します。

UAPを作成するときには,自ノードのHiRDBのデータベースをローカルアクセスするときと同様に,HiRDBのSQL文を記述します。そのSQL文に分散サーバの表名やデータベースの所在を示す名称などを指定します。なお,UAPを作成するときに幾つかの制限事項がありますので,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

分散クライアント機能の概要を次の図に示します。

図28-1 分散クライアント機能の概要

[図データ]

(2) 分散サーバ機能

自ノードのHiRDBを分散サーバとして,他ノードの分散クライアントからリモートデータベースアクセスできます(他ノードのDBMSから,自ノードのHiRDBのデータベースをリモートデータベースアクセスできます)。DF/UXの分散サーバ機能を使用して実現します。分散サーバ機能の概要を次の図に示します。

図28-2 分散サーバ機能の概要

[図データ]