スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
(1) ユニット,及びサーバの稼働状態
系切り替え機能適用時のユニット,及びサーバの稼働状態確認方法を次の表に示します。
表26-45 系切り替え機能適用時のユニット,及びサーバの稼働状態確認方法
コマンド |
系切り替え機能 |
出力情報 |
pdls -d svr |
スタンバイ型系切り替え機能 |
- ホスト名(系切り替え後も現用系ホスト名を表示)
- ユニットの稼働状態
- サーバの稼働状態
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1:1スタンバイレス型系切り替え機能 |
- ホスト名(系切り替え後も,現用系ホスト名(正規BESのホスト名)を表示)
- ユニットの稼働状態(系切り替え後も,正規BESユニットのユニット識別子を表示)
- サーバの稼働状態
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 |
- ホスト名(系切り替え後は,受け入れユニットのホスト名を表示)
- ユニットの稼働状態(系切り替え後は,受け入れユニットのユニット識別子を表示)
- サーバの稼働状態(系切り替え後は,受け入れユニットに属するサーバとして表示)
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(2) 系の状態確認
系切り替え機能適用時の系の状態の確認方法を次の表に示します。
表26-46 系切り替え機能適用時の系の状態の確認方法
コマンド |
系切り替え機能 |
出力情報 |
pdls -d ha |
スタンバイ型系切り替え機能 |
- 現用系のホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
- 待機系のホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
このコマンドでは,IPアドレスを引き継がない場合だけ待機系のホスト名及び状態を確認できます。※1
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1:1スタンバイレス型系切り替え機能 |
- 正規BESユニットのホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
- 代替BESユニットのホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 |
- バックエンドサーバの配置先ユニット名,状態(実行中/待機中/停止/実行系起動待ち状態)及び定義先ユニット名
バックエンドサーバの詳細な状態は,詳細表示オプション(-a)指定時だけ表示します。
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monshow(HAモニタ使用時だけ) |
スタンバイ型系切り替え機能 |
- 自系のホスト名及び状態※2
- 他系のホスト名及び状態※3
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1:1スタンバイレス型系切り替え機能 |
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 |
hateshow(Hitachi HA Toolkit Extension使用時だけ) |
スタンバイ型系切り替え機能 |
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1:1スタンバイレス型系切り替え機能 |
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 |
- 注※1
- IPアドレスを引き継ぐ場合はクラスタソフトウェアのコマンドで系の状態を確認してください。表示される情報については,各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 注※2 次の分類で状態を表示します。
- 実行処理中/待機処理中/実行サーバとして起動中/待機サーバとして起動中/実行サーバとして停止処理中/待機サーバとして停止処理中/実行サーバとして再起動待ち中/待機サーバとして再起動待ち中/サーバ切り替え待ち中/連動サーバ切り替え待ち中
- 注※3 次の分類で状態を表示します。
- 実行処理中/待機処理中/実行サーバとして起動中/待機サーバとして起動中/実行サーバとして停止処理中/待機サーバとして停止処理中/実行サーバとして再起動待ち中
- 注※4 次の分類で状態を表示します。
- 実行サーバの起動完了/待機サーバの起動完了/実行サーバの起動中/待機サーバの起動中/実行サーバの停止処理中/待機サーバの停止処理中/実行サーバの再起動待ち状態/サーバ未起動
(3) コマンド又はユティリティを実行できるか確認する方法
現用系のシステムマネジャユニットでpdls -d svrコマンドを実行してください。
- 現用系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが0の場合
現用系が実行系のため,現用系でコマンド又はユティリティを実行してください。
- 現用系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが8の場合,又はpdls -d svrコマンドが実行できない場合(リモートシェル実行不可,ログイン不可など)
予備系が実行系の可能性があります。予備系のシステムマネジャユニットで,pdls -d svrコマンドを実行し,予備系が実行系になっていることを確認してください。
- 現用系又は予備系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが4の場合
一部のユニットが停止しているか,HiRDBが開始処理中又は終了処理中の可能性があります。
一部のユニットが停止している場合は,停止中のユニットを開始してください。障害でユニットが停止している場合は,syslogfileに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いた後に,停止中のユニットを開始してください。
HiRDBが開始処理中又は終了処理中の場合は,5秒程度の間隔でpdls -d svrコマンドを終了ステータスが4でなくなるまで繰り返し実行してください。pd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間を目安に,pdls -d svrコマンドを繰り返し実行してください。
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