スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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23.4.3 監査人の登録,監査証跡表を格納するRDエリアの作成,及び監査証跡表の作成

実行者 HiRDB管理者

データベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)を実行して次に示すことをしてください。次に示す操作は1回のpdmodコマンドで同時に実行できます。

<この項の構成>
(1) 監査人の登録
(2) 監査証跡表を格納するRDエリアの作成
(3) 監査証跡表の作成

(1) 監査人の登録

pdmodコマンドのcreate auditor文で監査人を登録します。監査人は次に示す操作などができます。

 
注意
  • 一度登録した監査人を削除したり,変更したりできません。
  • DBA権限がないユーザを監査人としてください。したがって,HiRDB管理者を監査人にはできません。
  • 監査人は一人だけ登録できます。二人以上は登録できません。
  • 監査人はDBA権限を持てません。監査人が取得できるユーザ権限を次の表に示します。
 

表23-12 監査人が取得できるユーザ権限

ユーザ権限の種類 権限の
有無
備考
監査権限 監査人を登録したときに自動的に権限が与えられます。
CONNECT権限
スキーマ定義権限
DBA権限 × 監査人はDBA権限を持てません。
RDエリア利用権限 監査証跡表を格納するRDエリアの利用権限をDBA権限保持者から与えてもらう必要があります。ほかのRDエリアについても同様です。
表のアクセス権限 監査証跡表のアクセス権限が与えられます。ほかの表のアクセス権限については,表の所有者から与えてもらう必要があります。

(凡例)
○:この権限を取得できます。
×:この権限を取得できません。
 
注意
ディレクトリサーバ連携機能使用時の注意事項を次に示します。
  • 監査人のユーザ情報をディレクトリサーバに登録してください。
  • 監査人はGRANT AUDIT文でパスワードを変更してください。ディレクトリサーバに登録したパスワードに変更します。

(2) 監査証跡表を格納するRDエリアの作成

監査証跡表を格納するRDエリアの容量を見積もり,RDエリアを作成します。

(a) 監査証跡表を格納するRDエリアの容量見積もり

監査証跡表を格納するRDエリアの容量を見積もるときは,次に示す点を考慮してください。RDエリアの容量の見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

 

注※ 各イベントの記録レコード数については,「23.13 監査証跡のレコード項目(権限チェック時)」及び「23.14 監査証跡のレコード項目(イベント終了時)」の表にある,「記録レコード数」の列を参照してください。

(b) RDエリアの作成

pdmodコマンドのcreate rdarea文で,監査証跡表を格納するRDエリアを作成します。RDエリアを作成するときの注意事項を次に示します。

(3) 監査証跡表の作成

pdmodコマンドのcreate audit table文で監査証跡表を作成します。監査証跡表を作成するときの注意事項を次に示します。