スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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20.6.4 例題4(RDエリア単位に回復する場合

ユーザ用RDエリア(rdarea01,rdarea02)を障害発生直前の最新の同期点に回復します。システムログファイルの運用方法は,システムログをアンロードする運用をしています。

<この項の構成>
(1) 障害閉塞しているRDエリアをpdcloseコマンドでクローズします
(2) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます
(3) pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします
(4) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします
(5) RDエリアをバックアップ取得時点に回復します
(6) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します
(7) 回復したRDエリアのバックアップを取得します
(8) 回復したRDエリアの障害閉塞をpdrelsコマンドで解除してオープンします

(1) 障害閉塞しているRDエリアをpdcloseコマンドでクローズします

 
pdclose -r rdarea01,rdarea02
 

(2) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます

HiRDB/パラレルサーバの場合は,rdarea01及びrdarea02があるバックエンドサーバのシステムログファイルを調べてください。

 
pdlogls -d sys
 

(3) pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします

現用ファイルの内容をアンロードするため,システムログファイルをスワップします。HiRDB/パラレルサーバの場合は,rdarea01及びrdarea02があるバックエンドサーバのシステムログファイルをスワップしてください。

 
pdlogswap -d sys
 

(4) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします

(2)で調べた現用ファイルの内容をアンロードしてください。

 
pdlogunld -d sys -g log01 -o /unld/unldlog02
 

(5) RDエリアをバックアップ取得時点に回復します

ほかの製品のリストア機能を使用して,rdarea01及びrdarea02をバックアップ取得時点に回復します。

(6) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します

 
pdrstr -m /rdarea/mast/mast01 -l /unld/unldlog01,/unld/unldlog02 
-w /tmp/sortwork -r rdarea01,rdarea02
 

〔説明〕
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-l:アンロードログファイルの名称を指定します。
-w:ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。
-r:回復するRDエリア(rdarea01,rdarea02)の名称を指定します。

(7) 回復したRDエリアのバックアップを取得します

ほかの製品のバックアップ機能でrdarea01及びrdarea02のバックアップを取得します。

(8) 回復したRDエリアの障害閉塞をpdrelsコマンドで解除してオープンします

 
pdrels -r rdarea01,rdarea02 -o
 

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。