スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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20.6.5 例題5(マスタディレクトリ用RDエリアだけを回復する場合

マスタディレクトリ用RDエリアだけを障害発生直前の最新の同期点に回復します。システムログファイルの運用方法は,システムログをアンロードする運用をしています。

<この項の構成>
(1) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます
(2) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします
(3) マスタディレクトリ用RDエリアをバックアップ取得時点に回復します
(4) pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します
(5) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します
(6) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します
(7) マスタディレクトリ用RDエリアのバックアップを取得します
(8) pdstartコマンドでHiRDBを開始します

(1) pdloglsコマンドで現用のシステムログファイルを調べます

HiRDB/パラレルサーバの場合は,全サーバのシステムログファイルを調べてください。

 
pdlogls -d sys
 

(2) 現用だったファイルの内容をpdlogunldコマンドでアンロードします

(1)で調べた現用ファイルの内容をアンロードしてください。HiRDB/パラレルサーバの場合は,全サーバの現用ファイルをアンロードしてください。

 
pdlogunld -d sys -g log01 -o /unld/unldlog02
 

(3) マスタディレクトリ用RDエリアをバックアップ取得時点に回復します

ほかの製品のリストア機能を使用して,マスタディレクトリ用RDエリアをバックアップ取得時点に回復します。

(4) pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します

 
pdstart -r
 

(5) pdrstrコマンドでRDエリアを最新の同期点に回復します

 
pdrstr -m /rdarea/mast/mast01 -l /unld/unldlog01,/unld/unldlog02 
-w /tmp/sortwork -r MAST
 

〔説明〕
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-l:アンロードログファイルの名称を指定します。
-w:ソート用ワークディレクトリの名称を指定します。
-r:マスタディレクトリ用RDエリア(MAST)の名称を指定します。

(6) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

 
pdstop
 

(7) マスタディレクトリ用RDエリアのバックアップを取得します

ほかの製品のバックアップ機能を使用して,マスタディレクトリ用RDエリアを構成するHiRDBファイルシステム領域のバックアップを取得してください。

(8) pdstartコマンドでHiRDBを開始します

 
pdstart
 

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。