スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

14.7.1 リロード(データロード)をログ取得モード又は更新前ログ取得モードで実行した場合の回復例

例題
  • インデクスが定義されている表のリロードをしていました。このとき,インデクス格納RDエリアの容量不足のため(又はソート処理エラーのため),インデクスの一括作成処理中にエラーが発生しました。なお,ソート処理エラーが発生した場合は,KFPL15062-Eメッセージが出力されます。
  • プラグインインデクスが定義されている表に,追加モードでデータロードをしていました。このとき,インデクス格納RDエリアの容量不足のため,プラグインインデクスの一括作成処理中にエラーが発生しました。
このとき,データは次に示すようになっています。
[図データ]
<この項の構成>
(1) pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアの容量を拡張します
(2) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリアを閉塞します
(3) pdrorgコマンドでインデクスを一括作成します
(4) インデクス格納RDエリアのバックアップを取得します
(5) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

(1) pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアの容量を拡張します

RDエリアの容量不足でエラーとなった場合は,pdmodコマンドでインデクス格納RDエリア(RDAREA2)の容量を拡張してください。RDエリアの容量拡張方法については,「15.3 RDエリアの容量を大きくする方法(RDエリアの拡張)」を参照してください。

なお,ソート処理エラーの場合は,この操作は必ずしも必要ありません。出力されたエラーメッセージを参照して対策してください。

(2) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリアを閉塞します

 
pdhold -r RDAREA2
 

既に閉塞している場合はこの操作は必要ありません。

(3) pdrorgコマンドでインデクスを一括作成します

 
pdrorg -k ixmk -t TABLE1 /pdrorg/rorg01
 

リロード(データロード)時に作成されたインデクス情報ファイルを入力情報にしてインデクスを一括作成してください。

(4) インデクス格納RDエリアのバックアップを取得します

更新前ログ取得モード(省略値)でインデクスを一括作成したため,インデクス格納RDエリア(RDAREA2)のバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,「6.4.8 例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(5) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

 
pdrels -r RDAREA2
 

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。