スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
HiRDBでは符号付きパック形式の符号部の仕様が次の表に示すようになっています。
表13-45 符号付きパック形式の符号部の仕様
符号部 | 意味 |
---|---|
X'C' | 正の値を示しています。 |
X'D' | 負の値を示しています。 |
X'F' | 正の値を示しています。 |
DECIMAL型の符号正規化機能を使用すると,データを入力したときに符号付きパック形式の符号部を表13-46及び表13-47に示す規則に従って変換します。この符号部を変換することを符号部を正規化するといいます。符号部を正規化すると+0と−0を同じ値として処理できます。
表13-46 符号付きパック形式の符号部の変換規則(0データ以外の場合)
埋込み変数のデータの符号部 | 正規化しない場合 | 正規化する場合 |
---|---|---|
X'A' | エラー | X'C'に変換 |
X'B' | エラー | X'D'に変換 |
X'C' | 無変換 | 無変換 |
X'D' | 無変換 | 無変換 |
X'E' | エラー | X'C'に変換 |
X'F' | 無変換 | X'C'に変換 |
X'0'〜X'9' | エラー | エラー |
表13-47 符号付きパック形式の符号部の変換規則(0データの場合)
0データの符号部 | 正規化しない場合 | 正規化する場合 |
---|---|---|
X'A' | エラー | X'C'に変換 |
X'B' | エラー | |
X'C' | 無変換 | |
X'D' | 無変換 | |
X'E' | エラー | |
X'F' | 無変換 |
符号部に仕様差があるUAPを使用する場合に,DECIMAL型の符号正規化機能を使用するとよいケースがあります。この場合,符号変換規則をよく確認してからDECIMAL型の符号正規化機能を使用してください。
例えば,XDM/RD又はXDM/RD E2のUAPをHiRDBに移行した場合に,DECIMAL型の符号正規化機能を使用するとよいケースがあります。XDM/RDとHiRDBはDECIMAL型の符号部に仕様差があります。
DECIMAL型の符号正規化機能を使用するには,システム共通定義でpd_dec_sign_normalize=Yを指定します。
なるべくHiRDBの新規導入時に指定してください。既にHiRDBを運用しているときに符号部を正規化するには,DECIMAL型を定義した表のデータをデータロードし直す必要があります。
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