スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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13.23.2 既存のデータを正規化する方法

表(TABLE01)にはDECIMAL型の列があります。このDECIMAL型の符号部を正規化します。

<この項の構成>
(1) pd_dec_sign_normalize=Yを指定します
(2) pdrorgコマンドでTABLE01のデータをアンロードします
(3) pdloadコマンドでTABLE01にデータロードします

(1) pd_dec_sign_normalize=Yを指定します

pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。そして,pd_dec_sign_normalizeオペランドにYを指定します。その後,pdstartコマンドでHiRDBを正常開始してください。

システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できます。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「9.2 HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。

(2) pdrorgコマンドでTABLE01のデータをアンロードします

 
pdrorg -k unld -W bin -j -t TABLE01 -g /pdrorg/unld01
 

〔説明〕
-k:アンロードをするためunldを指定します。
-W bin:アンロードデータファイルをpdloadコマンドの入力ファイル(バイナリ形式)として使用できるようにします。
-j:アンロードする表にLOB列が定義されている場合に指定します。
-t:アンロードする表の名称を指定します。
-g:HiRDB/パラレルサーバで,TABLE01をサーバ間横分割している場合に指定します。-gオプションを指定すると,アンロードデータファイルが一元化されます(一つになります)。
/pdrorg/unld01:pdrorgコマンドの制御文ファイル名を指定します。

(3) pdloadコマンドでTABLE01にデータロードします

 
pdload -d -b -W TABLE01 /pdload/load01
 

〔説明〕
-d:作成モードを指定します。
-b:バイナリ形式のデータをロードする場合に指定します。
-W:pdrorgコマンドで作成したバイナリ形式の入力データファイルを使用する場合に指定します。
TABLE01:データロードする表の名称を指定します。
/pdload/load01:pdloadコマンドの制御文ファイル名を指定します。

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。

補足事項
前記の方法ではバイナリ形式の入力ファイル(-W bin)を使用していますが,DAT形式の入力ファイル(-W dat)を使用した場合,アンロード時にいったん文字に変換されます。そして,データロード時の変換処理で自動的に符号部の正規化が行われます。したがって,pd_dec_sign_normalizeオペランドの指定値に関係なく符号部の正規化が行われます。