スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
データベース再編成ユティリティを実行するときのデータベースの更新ログ取得方式には,次に示す三つのモードがあります。
これらのモードの機能については,「7.1 データベースの更新ログ取得方式」を参照してください。
基本的には省略値である更新前ログ取得モードを選択してください。ただし,次に示す条件を満たすような場合はほかのモードの選択を検討してください。
条件 | 選択するモード |
---|---|
再編成対象の表データが多く,再編成に時間が掛かる | ログレスモード |
再編成対象の表データが少ない | ログ取得モード |
選択したモードによってデータベースを再編成するときの運用が異なります。運用方法の違いを次の図に示します。
図13-6 データベースの更新ログ取得方式による運用方法の違い(表の再編成)
ログレスモードでpdrorgコマンドを実行する場合は,pdrorgコマンドの実行前にバックアップを取得する必要があります。ただし,次に示す1,2の条件のうちどちらかを満たす場合は,pdrorgコマンドが異常終了したときにRDエリアの状態をpdrorgコマンドの実行前の状態に戻せるため,バックアップの取得を省略できます。ただし,バックアップを取得した方がRDエリアを回復するときの運用が簡単なため,基本的にはバックアップを取得することをお勧めします。
項番 | 条件 | 障害発生時のRDエリア回復方法 | |
---|---|---|---|
1 | アンロードデータを使用してpdrorgコマンド実行前の状態にRDエリアを回復できる場合 | RDエリア内に再編成対象の表,及びその表のインデクスだけを格納している場合 | 再編成対象のRDエリアをデータベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)で再初期化した後に,再度リロードすると回復できます。 |
次に示す条件をすべて満たす場合
|
再編成対象のRDエリアをデータベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)で再初期化した後に,-jオプションを指定したリロードをすると回復できます。 | ||
2 | バックアップとシステムログを使用してpdrorgコマンド実行前の状態にRDエリアを回復できる場合 | pdcloseコマンドで再編成対象のRDエリアをクローズした後に,pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップして,データベース回復ユティリティ(pdrstrコマンド)にここまでのシステムログを入力すれば回復できます。 |
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