再編成処理を表単位に行います。通常はこの方法を実施してください。データベース状態解析ユティリティの結果から，表全体を再編成する必要がある場合に表単位の再編成を実行します。表単位の再編成を次の図に示します。

図13-2　表単位の再編成

〔説明〕

データベース再編成ユティリティの-tオプションで再編成対象の表を指定します。

表を格納するRDエリア単位に再編成処理を行います。この方法は表を横分割しているときだけ有効です。データベース状態解析ユティリティの結果から，横分割表のある部分だけを再編成すればよい場合にRDエリア単位の再編成を実行します。この場合，表単位の再編成に比べて，処理時間を短縮できます。RDエリア単位の再編成を次の図に示します。

図13-3　RDエリア単位の再編成

〔説明〕

データベース再編成ユティリティの-tオプションで再編成対象の表を指定して，かつ-rオプションで再編成対象のRDエリアを指定します。

参考

次に示す条件をすべて満たす表をRDエリア単位で再編成すると，非分割キーインデクスが作成されません。非分割キーインデクスを作成するには，もう一度データベース再編成ユティリティ（インデクスの再作成）を実行する必要があります。

• 再編成対象の表がサーバ内横分割されている
• 再編成対象の表に非分割キーインデクスが定義されている
• 非分割キーインデクスを横分割していない

RDエリア単位の再編成時に非分割キーインデクスが作成されない例を次の図に示します。

図13-4　RDエリア単位の再編成時に非分割キーインデクスが作成されない例

〔説明〕

RDエリア１に対してRDエリア単位の再編成をしても，非分割キーインデクスは作成されません。インデクス情報ファイルにインデクス情報が出力されるだけです。非分割キーインデクスを作成するには，データベース再編成ユティリティでインデクスを再作成する必要があります。

したがって，この場合はRDエリア単位ではなく，表単位で再編成することをお勧めします。

スキーマ内のすべての表を一括して再編成します。所有する表の再編成を一括して行う場合にスキーマ単位の再編成を実行します。スキーマ単位の再編成を次の図に示します。

図13-5　スキーマ単位の再編成

〔説明〕

データベース再編成ユティリティの-tオプションで再編成対象のスキーマの認可識別子を指定します。指定形式は-t 認可識別子.allです。