スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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8.1.6 ユティリティ実行時のインフォメーションメッセージ出力抑止

ユティリティを実行した場合,ユティリティの処理状況を知らせるインフォメーションメッセージが,端末の標準出力,syslogfile,及びメッセージログファイルに大量に出力されることがあります。これによって,標準出力の画面がスクロールしたり,ファイルがラップアラウンドしたりして,重要なメッセージが消えてしまうなどの不具合が発生するおそれがあります。

このような不具合が発生する場合,ユティリティが出力するインフォメーションメッセージの出力を抑止してください。なお,インフォメーションメッセージの出力を抑止できるのは,次に示すユティリティです。

<この項の構成>
(1) インフォメーションメッセージ出力抑止レベルの指定
(2) 出力を抑止するメッセージ

(1) インフォメーションメッセージ出力抑止レベルの指定

ユティリティが出力するメッセージの出力を抑止するには,ユティリティ実行時,次に示すオプションにインフォメーションメッセージ出力抑止レベル(lvl0,lvl1,又はlvl2)を指定します。

オプションの指定値と,メッセージの出力先を次の表に示します。

表8-5 オプションの指定値とメッセージの出力先

オプションの指定値 意味 出力先
標準出力 syslogfile及びメッセージログファイル ワークファイル
lvl0 出力を抑止しない ×
lvl1 標準出力への出力を抑止する × ×
lvl2 標準出力,syslogfile及びメッセージログファイルへの出力を抑止する × ×

(凡例)
○:メッセージを出力します。
×:メッセージを出力しません。

注※
ワークファイル出力先ディレクトリ(pd_tmp_directoryオペランドで指定したディレクトリ)直下に作成されるファイルです。pd_tmp_directoryオペランドを省略している場合,HiRDBがワークファイル出力先を決定します。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。
ワークファイル名については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」で,それぞれのユティリティの-mオプションの説明を参照してください。

ワークファイルにメッセージを出力するのはトラブルシュート目的(ユティリティの動作を確認するため)であり,通常,メッセージを確認する必要がない場合はlvl1を指定することをお勧めします。

(2) 出力を抑止するメッセージ

ユティリティは,次に示す基準に従って出力を抑止するメッセージを決定します。

  1. 大量に出力されるインフォメーションメッセージ(メッセージIDが「-I」)
    • トランザクション単位に処理の開始又は終了を示すメッセージ
    • 生成したワークファイルの名称を示すメッセージ
    • 生成したワークファイルの削除を示すメッセージ
    • RDエリア数に比例して増加するメッセージ
    • インデクス数に比例して増加するメッセージ
    • サーバ数に比例して増加するメッセージ
  2. 1.で出力を抑止したメッセージと同意のメッセージ(出力が少ない場合でも出力抑止の対象とする)