スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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8.1.7 syslogfileの信頼性向上と文字コード変換(Linux版限定)

Linux版HiRDBの場合,拡張SYSLOG機能を適用できます。拡張SYSLOG機能をインストールして,機能を適用することで,syslogfileの信頼性向上,及びsyslogfileの文字コード変換ができます。

注※
拡張SYSLOG機能は,Linuxのサポートサービス(SD-LS100-FR1N1又はSD-LS200-FR1N1)で提供されるプログラムです。
<この項の構成>
(1) syslogfileの信頼性向上
(2) syslogfileの文字コード変換
(3) Linuxのバージョンと前提PP
(4) 注意事項

(1) syslogfileの信頼性向上

syslogfileに大量にメッセージが出力され,メモリ不足になった場合など,メッセージが正しくsyslogfileに出力されないで,消失するおそれがあります。拡張SYSLOG機能を適用すると,syslogfileへのメッセージ出力に失敗したとき,出力をリトライします。これによって,メッセージの消失を防ぎます。

(2) syslogfileの文字コード変換

syslogfileに出力するメッセージの文字コードをSJISからUTF-8に変換します。文字コードを変換することで,syslogfileに出力されるメッセージの文字コードがUTF-8に統一されるため,次のメリットがあります。

(3) Linuxのバージョンと前提PP

syslogfileの信頼性向上,及びsyslogfileの文字コード変換をする場合に,前提となるLinuxのバージョン,前提PPとそのバージョンの組み合わせを次の表に示します。

なお,syslogfileの文字コード変換を行うためには,この条件に加えて,HiRDBが使用する文字コードがSJISである(pdsetupコマンドの-cオプションにsjisを指定)必要があります。

表8-6 前提となるLinuxのバージョン,前提PPとそのバージョンの組み合わせ

Linuxのバージョン 前提PP 適用できる機能
拡張SYSLOG機能 日立コード変換
x86版 Linux 4 Update 3 01-02以降 syslogfileの信頼性向上
Linux 4.5
Linux 5.1 02-00以降
02-01以降 Runtime 02-03以降
  • syslogfileの信頼性向上
  • syslogfileの文字コード変換
Linux 5.1 SA 02-01以降
Linux 5.3※2 02-03以降
Linux 5.4 02-04以降
EM64T版 Linux 4.5 01-02以降 syslogfileの信頼性向上
Linux 5.1 02-00以降
02-01以降 Runtime 02-05以降※1
  • syslogfileの信頼性向上
  • syslogfileの文字コード変換
Linux 5.1 SA 02-01以降
Linux 5.3※2 02-03以降
Linux 5.4 02-04以降
IPF版 Linux 4 Update 3 01-00以降 syslogfileの信頼性向上
Linux 4.5 01-01以降
Linux 5.1 02-00以降 Runtime(64) 02-03以降
  • syslogfileの信頼性向上
  • syslogfileの文字コード変換
Linux 5.1 SA 02-00以降

(凡例)
Linux 4 Update 3:Red Hat Enterprise Linux 4 Update 3
Linux 4.5:Red Hat Enterprise Linux 4.5
−:日立コード変換は不要です。

注※1
アドレッシングモードが64ビットモードの場合は,Runtime(64) 02-05以降になります。

注※2
統合サービスプラットフォーム BladeSymphonyBS320,BS2000のみ対象となります。

(4) 注意事項