スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
システムマネジャのユニットが停止したり,システムマネジャのユニットとほかのユニット間で通信障害が発生したりすると,メッセージログが正しく出力されないで,次に示す不具合が発生することがあります。
これらの不具合を防ぐためにメッセージログの出力分散化を検討してください。
HiRDB/パラレルサーバの場合,メッセージログの出力方式(メッセージログの出力先)を次に示すどちらかに選択できます。
通常は1の方式でメッセージログが出力されます。必要に応じて2の方式に変更してください。2の方式をメッセージログの出力分散化といいます。
pd_mlg_msg_log_unitオペランドで方式を選択します。このオペランドを省略した場合は,1の方式が適用されます。
1の方式の場合と2の方式の場合のメッセージログの出力方式をそれぞれ次の図に示します。
図8-2 通常のメッセージログの出力方式(1の方式の場合)
図8-3 出力分散化したときのメッセージログの出力方式(2の方式の場合)
メッセージログの出力方式を次の表8-1に,メッセージログの出力方式のメリット及びデメリットを表8-2に示します。
表8-1 メッセージログの出力方式
選択する方式※ | 条件 | メッセージログの出力先 |
---|---|---|
1の方式(manager) | 通常時 | システムマネジャがあるサーバマシンのメッセージログファイル及びsyslogfileに出力されます。 |
MGRユニットの障害時又は通信障害時 | 各サーバマシンのsyslogfileに出力されます。出力されるメッセージログは一部のメッセージログだけです。また,メッセージログが正しく出力されないことがあります。 | |
2の方式(local) | 通常時 | 各サーバマシンのメッセージログファイル及びsyslogfileに出力されます。 |
MGRユニットの障害時又は通信障害時 |
注※ ( )内はpd_mlg_msg_log_unitオペランドの指定値です。
表8-2 メッセージログの出力方式のメリット及びデメリット
選択する方式※ | メリット | デメリット |
---|---|---|
1の方式(manager) | メッセージログをシステムマネジャのサーバマシンで一元管理できるため,メッセージの監視作業がlocal指定時より簡単になります。 | システムマネジャのユニットが停止したり,システムマネジャのユニットとほかのユニット間で通信障害が発生したりした場合,メッセージログが正しく出力されないことがあります。 |
2の方式(local) | システムマネジャのユニットが停止したり,システムマネジャのユニットとほかのユニット間で通信障害が発生したりした場合でも,メッセージログが正しく出力されます。 | メッセージログが各サーバマシンに出力されるため,メッセージの監視作業がmanager指定時より煩雑になります。 |
注※ ( )内はpd_mlg_msg_log_unitオペランドの指定値です。
メッセージログの出力分散化をする場合の環境設定手順を次に示します。
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