スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.7.4 例題1(HiRDB/シングルサーバの場合)

HiRDB/シングルサーバの稼働中に,全RDエリアを対象としたバックアップを取得します。システム構成は,「図6-3 JP1/OmniBack IIを使用してバックアップを取得するときのシステム構成例(JP1/OmniBack IIがサーバマシン間の通信を行う場合)」で示したとおりとします。

<この項の構成>
(1) pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップさせます
(2) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

(1) pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップさせます

データベース回復時に必要なシステムログを物理的に分けるために,システムログファイルをスワップさせます。(2)で取得するバックアップを使用してRDエリアを回復する場合は,これ以降に取得したシステムログ(これ以降,現用になったファイルのシステムログ)が入力情報になります。

 
pdlogswap -d sys -w
 

(2) pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得します

 
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -a -k o -b host02:backup001 -G DLT01
-z /lopoint/point01 -p /pdcopy/list01
 

〔説明〕
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-a:全RDエリアのバックアップを取得することを指定します。
-k:バックアップファイルの種別を指定します。JP1/OmniBack IIのオブジェクトにバックアップを取得するため,oを指定します。
-b:バックアップファイル名としてJP1/OmniBack IIのオブジェクト名を指定します。"ホスト名:オブジェクト名"の形式で指定します。
-G:バーリストファイル名を指定します。
-z:ログポイント情報ファイル名を指定します。アンロードレスシステムログ運用又は自動ログアンロード機能を使用している場合に指定します。
-p:pdcopyコマンドの実行結果リストの出力ファイル名を指定します。

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。