スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.7.5 例題2(HiRDB/パラレルサーバの場合)

HiRDB/パラレルサーバの稼働中に,ユニット下のRDエリアを対象としたバックアップを取得します。

システム構成は,「図6-5 JP1/OmniBack IIを使用してバックアップを取得するときのシステム構成例(JP1/OmniBack IIがサーバマシン間の通信を行う場合)」で示したとおりとします。サーバマシン2のユニット(UNT2)下のRDエリアのバックアップを取得します。バックアップの格納先はサーバマシン3のJP1/OmniBack IIのオブジェクトとします。

<この項の構成>
(1) pdlogswapコマンドでユニット下の全システムログファイルをスワップさせます
(2) pdcopyコマンドでユニット単位のバックアップを取得します

(1) pdlogswapコマンドでユニット下の全システムログファイルをスワップさせます

データベース回復時に必要なシステムログを物理的に分けるために,システムログファイルをスワップさせます。(2)で取得するバックアップを使用してRDエリアを回復する場合は,これ以降に取得したシステムログ(これ以降,現用になったファイルのシステムログ)が入力情報になります。

 
pdlogswap -d sys -s bes3 -w
 

(2) pdcopyコマンドでユニット単位のバックアップを取得します

 
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -u UNT2 -k o -b host03:backup002 -G DLT02
 

〔説明〕
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードを指定します。
-u:ユニット(UNT2)下の全RDエリアのバックアップを取得することを指定します。
-k:バックアップファイルの種別を指定します。JP1/OmniBack IIのオブジェクトにバックアップを取得するため,oを指定します。
-b:バックアップファイル名としてJP1/OmniBack IIのオブジェクト名を指定します。"ホスト名:オブジェクト名"の形式で指定します。
-G:バーリストファイル名を指定します。

備考
自動ログアンロード機能を使用している場合は,pdlogatulコマンドを実行してバックアップ取得時点の現用システムログファイルに対するアンロードログファイル名を記録しておいてください。

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。