スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.7.3 バックアップ取得時の留意事項

<この項の構成>
(1) バックアップを取得する単位
(2) JP1/OmniBack IIの状態を確認する方法
(3) バックアップの取得運用例

(1) バックアップを取得する単位

データ量が多い場合,全RDエリアのバックアップを1オブジェクトに取得しないでください。1オブジェクトに取得すると,特定のRDエリアを回復するときに,オブジェクトをシ−ケンシャルに読むため回復時間が掛かります。したがって,ある程度RDエリアを分割してバックアップを取得することをお勧めします。

例えば,ディスク障害になった場合は,ディスク単位でRDエリアを回復するため,1ディスクのバックアップを1オブジェクトに取得することをお勧めします。

(2) JP1/OmniBack IIの状態を確認する方法

pdcopy又はpdrstrコマンド実行中にJP1/OmniBack IIの状態を確認する場合は,JP1/OmniBack IIのomnistatコマンドを実行してください。

(3) バックアップの取得運用例

複数世代のバックアップを保存する場合の運用例を次に示します。

前提条件
  • JP1/OmniBack IIのロジカルデバイス1にDLTライブラリのスロット1,2,3を定義します。
  • JP1/OmniBack IIのロジカルデバイス2にDLTライブラリのスロット4,5,6を定義します。

運用例
  1. 1回目のバックアップは,2000年11月30日にオブジェクト1としてロジカルデバイス1に取得します。このとき,保護指定を2000年12月13日にします。
  2. 2回目のバックアップは,2000年12月7日にオブジェクト2としてロジカルデバイス2に取得します。このとき,保護指定を2000年12月20日にします。
  3. 3回目のバックアップは,2000年12月14日にオブジェクト1としてロジカルデバイス1に取得します。このとき,保護指定を2000年12月27日にします。
 
このように交互に保護指定をすると,媒体をうまく再利用できます。
なお,保護指定を永久保護にした場合は,3回目以降のバックアップ取得時にJP1/OmniBack IIのomnidbコマンドでオブジェクトの保護を外してください。