スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.7.2 環境設定

バックアップを取得する前に,次に示す環境設定が必要です。

<この項の構成>
(1) JP1/OmniBack IIのインストール及びライセンス取得
(2) ディスクエージェント及びメディアエージェントの配布
(3) JP1/OmniBack IIへのユーザIDの登録
(4) ロジカルデバイスの作成
(5) バーリストファイルを格納するディレクトリの作成
(6) バーリストファイルの作成
(7) マウントプロンプトの自動処理の設定

(1) JP1/OmniBack IIのインストール及びライセンス取得

JP1/OmniBack IIをインストールして,ライセンスを取得してください。ライセンスについては,JP1/OmniBack IIのソフトウェア添付資料を参照してください。

JP1/OmniBack IIをインストールした後,各サーバマシンでpdsetupコマンドを実行します。このとき,-pオプションにOmniBackを指定してください。既にpdsetupコマンドを実行している場合は,いったんpdsetup -dコマンドを実行して,その後pdsetupコマンドを実行してください。pdsetupコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。なお,-pオプションにOmniBackを指定する場合は,HiRDBを構成するすべてのサーバマシンでこのオプションを指定してください。

(2) ディスクエージェント及びメディアエージェントの配布

ディスクエージェント及びメディアエージェントの配布方法については,JP1/OmniBack IIのマニュアルを参照してください。

(3) JP1/OmniBack IIへのユーザIDの登録

HiRDB管理者をJP1/OmniBack IIのユーザとして,adminユーザクラスに登録してください。

(4) ロジカルデバイスの作成

ロジカルデバイスの作成方法については,JP1/OmniBack IIのマニュアルを参照してください。

(5) バーリストファイルを格納するディレクトリの作成

JP1/OmniBack IIのセルマネジャがあるサーバマシンに,次に示すディレクトリ(バーリストファイルを格納するディレクトリ)を作成してください。

なお,次に示すようにディレクトリの権限などを設定してください。

(6) バーリストファイルの作成

(5)で作成したディレクトリ下にバーリストファイルを作成します。次に示すようにバーリストファイルの権限などを設定してください。

なお,バーリストファイル名は64文字以内の英数字としてください。バーリストファイルの作成例を次に示します。

 
 BARLIST "バ−リストのファイル名"    ...1
 DEFAULTS
 {
 }
 DEVICE "ロジカルデバイスの名称"   ...2
 {
 }
 CLIENT HiRDB ホスト名    ...3
 {
   -public     ...4
 } -protect 保護指定    ...5
 

〔説明〕
  1. バーリストファイル名を指定します。
    (例)BARLIST "DLT01FILE"
  2. ロジカルデバイスの名称を指定します。
    (例)DEVICE "DLT01"
  3. ディスクエージェントがあるホスト名を指定します。
    (例)CLIENT HiRDB host01
  4. 必ず指定するオペランドです。
  5. オブジェクトの保護指定をします。保護無し,指定期間,指定日付まで,永久保護のどれかを指定できます。
    (例)-protect none
    none:保護をしない場合に指定します。
    days n:nには何日間保護するかを指定します。
    weeks n:nには何週間保護するかを指定します。
    until Date:Dateには保護する期日を指定します。指定日付は"YYYY/MM/DD"の形式で指定します。
    permanent:永久保護の場合に指定します。

●オブジェクトの保護指定について
オブジェクトの保護指定をした場合,媒体内のすべてのオブジェクトの保護がなくならないと,その媒体を再利用できません。そのことを考慮して保護指定をしてください。目安を次に示します。
目安
  • 媒体を毎回上書きしたい場合は,保護指定なし(none)を指定します。この場合,媒体にオブジェクトを1個だけ格納できます。
  • 保護指定をした場合は,1媒体に複数のオブジェクトを格納できます。この場合,保護指定日付が近いオブジェクトを格納してください。そうすれば,媒体内のオブジェクトの保護がなくなる時期が近いため,その媒体を効率良く再利用できます。

(7) マウントプロンプトの自動処理の設定

JP1/OmniBack IIのマウントプロンプトの自動処理を設定してください。マウントプロンプトの自動処理については,JP1/OmniBack IIのマニュアルを参照してください。