スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
データベース複写ユティリティ(pdcopyコマンド)の-Mオプションでバックアップ取得モードを選択できます。バックアップ取得モードを次の表に示します。
表6-1 バックアップ取得モード
バックアップ取得モード(-Mオプションの指定値) | モードの説明 | バックアップ取得時点への RDエリアの回復方法の違い |
---|---|---|
参照・更新不可能モード(x) | バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアを参照及び更新できません。バックアップを取得する前に,対象RDエリアをpdhold -cコマンドで閉塞かつクローズ状態にする必要があります。 | ここで取得したバックアップを使用して,データベースをバックアップ取得時点に回復できます。 また,システムログを使用すれば,バックアップ取得時点以降の任意の同期点に回復できます。 |
参照可能モード(r) | バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアは参照だけできます。更新はできません。 | |
更新可能モード(s)※1 | バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアを参照及び更新できます。 | データベースをバックアップ取得時点には回復できません。バックアップ取得時点以降の任意の同期点への回復だけとなります。したがって,データベースを回復するには,バックアップ及びバックアップ取得直前のシンクポイントからのシステムログ※2が必要になります。 |
データベースの更新ログ取得方式によって,バックアップ取得時に指定できるバックアップ取得モードが異なります。更新ログ取得方式によって指定できるバックアップ取得モードを次の表に示します。データベースの更新ログ取得方式については,「7.データベースの更新ログを取得しないときの運用」を参照してください。
表6-2 更新ログ取得方式によって指定できるバックアップ取得モード
データベースの 更新ログ取得方式 |
指定するバックアップ取得モード (-Mオプションの指定値) |
---|---|
ログ取得モード | 参照・更新不可能モード(x) 参照可能モード(r) 更新可能モード(s) |
更新前ログ取得モード | 参照・更新不可能モード(x) 参照可能モード(r) |
ログレスモード |
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