スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

6.3 同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア

バックアップを取得するRDエリアは,処理対象のRDエリアだけではなく,その処理によって更新されたRDエリアについても必要です。同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアを次の表に示します。

表6-3 同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア

前回のバックアップ取得以降に実行した処理 バックアップを取得するRDエリアの種類
MST DIR DIC DIC
LOB
USR USR
LOB
LOB
indx
LOB
data
REG REG
LOB
ALTER
INDEX
   
※37
     
ALTER
PROCEDURE
               
ALTER
ROUTINE
               
ALTER
TABLE

※1

※1
           
ALTER
TRIGGER
               
CREATE
CONNECTION
SECURITY
                 
CREATE
FUNCTION
               
CREATE
INDEX
   
※15
     
CREATE
PROCEDURE
               
CREATE
SCHEMA
                 
CREATE SEQUENCE              
CREATE
TABLE

※2

※34

※9
 
※16
   
CREATE
TRIGGER
               
CREATE
TYPE
   
※24
           
CREATE
VIEW
               
DROP
CONNECTION
SECURITY
                 
DROP
DATA TYPE
   
※24
           
DROP
FUNCTION
               
DROP
INDEX
   
※17
     
DROP
PROCEDURE
               
DROP
SCHEMA

※3

※3

※14

※38

※10

※18

※19
   
DROP SEQUENCE              
DROP
TABLE

※8

※34

※38

※9

※20

※21
   
DROP
TRIGGER
               
DROP
VIEW
               
上記以外の定義系SQL
※7
               
INSERT        
※13,38,39

※13

※22

※23
   
PURGE
TABLE
   
※35
 
※38

※9

※20

※21
   
UPDATE        
※13,38,39

※13

※22

※23
   
上記以外の操作系SQL        
※13,38

※13

※22

※23
   
DBPARTNERによる一時表の作成及び削除
※2
※8
           
データベース作成
ユティリティ
   
※35
 
※39

※9

※20

※21
   
データベース構成変更ユティリティ RDエリアの追加  
※30

※5

※11

※11

※11
   
RDエリアの拡張  
※30

※5

※11

※11

※11

※25

※26
RDエリアの削除                
RDエリアの再初期化
※4

※30

※5

※11
※12
   
※25

※26
RDエリアの属性変更  
※40

※40

※40

※40

※40

※40

※40
データベース再編成ユティリティ リロード    
※6
※35

※6

※20

※21

※31
   
再編成    
※36
 
※36
         
インデクス再作成        
※32

※33

※33
     
インデクス再編成                  
ディクショナリ搬出入ユティリティ 表定義情報の搬入
※34
   
※9
   
ストアドプロシジャの搬入                
整合性チェックユティリティ    
※35
 
※35
         
最適化情報収集ユティリティ                  
レジストリ機能初期設定ユティリティ                
※25

※26
リバランスユティリティ    
※9

※20

※21
   
データベース定義
ユティリティ
定義系SQLと同じ
pdplgrgst
コマンド
               
pdorchgコマンド    
※41
       
pdorendコマンド    
※41
       
pddbchgコマンド                
プラグインの削除
※27

※28

※29
HiRDBのバージョンアップ

(凡例)
○:同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア(空白の欄は,バックアップを取得する必要がないことを示します)
MST:マスタディレクトリ用RDエリア
DIR:データディレクトリ用RDエリア
DIC:データディクショナリ用RDエリア
DIC LOB:データディクショナリLOB用RDエリア
USR:ユーザ用RDエリア
USR LOB:ユーザLOB用RDエリア
REG:レジストリ用RDエリア
REG LOB:レジストリLOB用RDエリア
LOB indx:ユーザLOB用RDエリア(プラグインインデクスを格納している場合)
LOB data:ユーザLOB用RDエリア(抽象データ型を格納している場合)

オブジェクト格納用のデータディクショナリLOB用RDエリアのバックアップを取得する場合は,データベース複写ユティリティの-Mオプションを省略するか,-Mオプションにx又はrを指定してください。

注※1
インデクスを構成する列を削除した場合,又はインデクスを構成する列より列IDが小さい列を削除した場合に必要です。列IDは,ディクショナリ表(SQL_COLUMNS表)のCOLUMN_ID列を検索すれば分かります。

注※2
横分割表又はクラスタキーを定義した場合に必要です。

注※3
削除対象のスキーマに,表又はインデクスが定義されていた場合に必要です。

注※4
対象RDエリアにインデクスを格納している場合に必要です。

注※5
ユーザ用RDエリアを対象とする場合に必要です。

注※6
ディクショナリ表を再編成した場合に必要です。

注※7
基表に対するREVOKEアクセス権限によって,アクセス権限を失ったビュー表が削除された場合に必要です。

注※8
次に示す場合に必要です。
  • 横分割表を削除した場合
  • 削除対象の表にインデクスが定義されている場合
  • 削除対象の表にクラスタキーが定義されている場合

注※9
対象表がLOB列を定義している場合に必要です。

注※10
削除対象のスキーマに,LOB列を定義した表がある場合に必要です。

注※11
ユーザLOB用RDエリアを対象とする場合に必要です。

注※12
LOB列を定義している表を格納しているユーザ用RDエリアを再初期化した場合に必要です。

注※13
更新した表にLOB列が定義されていない場合は,更新した表を格納するユーザ用RDエリアのバックアップを取得します。更新した表にLOB列が定義されている場合は,表6-4に示すRDエリアのバックアップを取得します。

注※14
削除対象のスキーマに,ルーチン,参照制約動作がCASCADEで定義されている表,又はトリガが定義されている場合に必要です。

注※15
プラグインインデクスを作成する場合に必要です。

注※16
表に定義した抽象データ型にLOB属性がある場合に必要です。

注※17
プラグインインデクスを削除する場合に必要です。

注※18
削除するスキーマにプラグインインデクスを定義した表がある場合に必要です。

注※19
削除するスキーマにLOB属性を定義した表がある場合に必要です。

注※20
処理対象の表がプラグインインデクスを定義している場合に必要です。

注※21
処理対象の表がLOB属性を定義している場合に必要です。

注※22
プラグインインデクスを定義した属性を更新した場合に必要です。

注※23
LOB属性を更新した場合に必要です。

注※24
SQL手続きで記述された関数定義がある場合に必要です。

注※25
レジストリ用RDエリアが処理対象の場合に必要です。

注※26
レジストリLOB用RDエリアが処理対象の場合に必要です。

注※27
プラグインが提供する抽象データ型を定義した表に,LOB属性を定義した場合に必要です。

注※28
プラグインインデクスを定義している場合に必要です。

注※29
プラグインが提供する抽象データ型にLOB属性を定義した場合に必要です。

注※30
データディクショナリLOB用RDエリアを対象とする場合に必要です。

注※31
対象表がLOB列を定義している場合に必要です。なお,LOB列構成基表だけを再編成する場合(-jオプション指定なし)もユーザ用RDエリアと一緒に取得する必要があります。

注※32
表格納RDエリア及びインデクス格納RDエリアを対で取得する必要があります。

注※33
プラグインインデクスを処理対象とする場合も,ログレス閉塞に備えて表格納RDエリア(ユーザ用RDエリア)を取得する必要があります。

注※34
参照制約動作がCASCADEの場合に必要です。

注※35
参照表,被参照表,又は検査制約を定義した表が処理対象にある場合に必要です。

注※36
検査保留状態を変更した場合に必要です。

注※37
プラグインインデクスを変更する場合に必要です。

注※38
処理対象となる表にインデクスを定義している場合,表を格納しているRDエリアだけでなく,インデクスを格納しているRDエリアも必要です。

注※39
順序数生成子を使用してデータの更新をした場合,表やインデクスを格納しているRDエリアだけなく,順序数生成子格納RDエリアも必要です。

注※40
構成変更対象のRDエリアの場合に必要です。

注※41
更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアにユーザLOB用RDエリアが含まれている場合に必要です。
 

表6-4 更新した表にLOB列が定義されている場合にバックアップを取得するRDエリア

更新種別及び更新条件 ユーザ用 ユーザLOB用
INSERT文 LOB列以外の列にデータあり LOB列がnull
LOB列にデータあり
DELETE文 LOB列以外の列にデータあり LOB列がnull
LOB列にデータあり
UPDATE文 LOB列以外の列に更新あり LOB列に更新なし
LOB列に更新あり
LOB列以外の列に更新なし LOB列に更新あり null→データありに更新
データあり→nullに更新
データA→データBに更新

(凡例)
○:バックアップを取得する必要があります。
−:バックアップを取得する必要がありません。