スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.1.2 オプション項目

<この項の構成>
(1) 差分バックアップ機能
(2) バックアップ閉塞
(3) 更新凍結コマンド(pddbfrzコマンド)
(4) NetBackup連携機能
(5) JP1/OmniBack IIとの連携(HP-UX版限定)

(1) 差分バックアップ機能

差分バックアップ機能とは,前回のバックアップ取得時点からの差分情報だけをバックアップとして取得する機能です。このため,バックアップの取得処理時間を短縮できます。データベースの容量が多くてデータ更新量が少ない場合に,差分バックアップ機能の使用を検討してください。差分バックアップ機能の運用方法については,「6.5 差分バックアップの取得」を参照してください。

(2) バックアップ閉塞

次に示す場合は,バックアップ取得対象RDエリアをバックアップ閉塞する必要があります。

バックアップ閉塞については,「6.8 バックアップ閉塞を使用してバックアップを取得する場合(pdcopyコマンド以外でバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(3) 更新凍結コマンドpddbfrzコマンド

更新凍結コマンドとは,ユーザLOB用RDエリア中の満杯データページ(すべて割り当て済み)のHiRDBファイルを更新凍結状態にする機能です。更新凍結状態のHiRDBファイルはバックアップを再度取得する必要がなくなります。このため,ユーザLOB用RDエリアのバックアップ取得時間を短縮できることがあります。更新凍結コマンドを使用したバックアップの取得方法については,「6.9 更新凍結コマンド(pddbfrzコマンド)を使用してバックアップを取得する場合」を参照してください。

(4) NetBackup連携機能

NetBackup連携機能を使用すると,データベース複写ユティリティ(pdcopy)又はデータベース回復ユティリティ(pdrstr)で使用するバックアップファイルをNetBackupサーバが管理する媒体上に作成できます。NetBackup連携機能を使用する場合はJP1/VERITAS NetBackup Agent for HiRDB Licenseが必要になります。NetBackup連携機能については,マニュアル「JP1/VERITAS NetBackup v4.5 Agent for HiRDB License」を参照してください。

(5) JP1/OmniBack IIとの連携(HP-UX版限定)

JP1/OmniBack IIを使用すると,DLTなど各種媒体をバックアップ先として使用できます。ただし,64ビットモードのHiRDBには使用できません。JP1/OmniBack IIを使用したバックアップの取得については,「6.7 JP1/OmniBack IIを使用してバックアップを取得する場合(HP-UX版限定)」を参照してください。