スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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4.2 シンクポイントダンプの取得間隔の設定方法

実行者 HiRDB管理者
<この節の構成>
(1) 取得間隔はpd_log_sdintervalオペランドで設定します
(2) 取得間隔を決める目安
(3) シンクポイントダンプの取得間隔の設定例

(1) 取得間隔はpd_log_sdintervalオペランドで設定します

シンクポイントダンプの取得間隔をpd_log_sdintervalオペランドで設定してください。シンクポイントダンプの取得間隔は,次に示す条件で設定できます。

・システムログの出力量による設定
pd_log_sdintervalオペランドで指定したログブロック数分のシステムログが出力されるたびに,シンクポイントダンプを取得します。

・経過時間による設定
前回シンクポイントダンプを取得してから,pd_log_sdintervalオペランドで指定した経過時間が過ぎるとシンクポイントダンプを取得します。

(2) 取得間隔を決める目安

シンクポイントダンプの取得間隔を短くすれば,HiRDBを再開始するときのデータベース回復に掛かる所要時間が短くなります。ただし,シンクポイントダンプの取得回数が増えるため,オンライン中の性能が低下する場合があります。

逆に,シンクポイントダンプの取得間隔を長くすれば,HiRDBを再開始するときのデータベース回復に掛かる所要時間が長くなります。ただし,シンクポイントダンプの取得回数が減るため,オンライン中の性能が向上する場合があります。

シンクポイントダンプがどの程度の間隔で取得されているかは,統計解析ユティリティのシステムの稼働に関する統計情報の「シンクポイントダンプ取得間隔時間(SYNC POINT GET INTERVAL)」で確認できます。

シンクポイントダンプの取得間隔のチューニング方法については,「22.4 シンクポイントダンプの取得間隔のチューニング」を参照してください。

(3) シンクポイントダンプの取得間隔の設定例

昼間(9:00〜18:00)は更新系トランザクションが少なく,夜間(18:00〜9:00)は更新系トランザクションが多い場合のシステムを例にします。

(例)
[図データ]

〔説明〕
  • 更新系トランザクションが少ない時間帯(9:00〜18:00)は,経過時間を目安にシンクポイントダンプを取得します。
  • 更新系トランザクションが多い時間帯(18:00〜9:00)は,システムログの出力量を目安にシンクポイントダンプを取得します。
  • そのほかに,必要ならば,pdlogsyncコマンドでシンクポイントダンプを取得します。