スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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3.11 データベース回復時に必要なアンロードログファイルの特定方法

データベース回復ユティリティ(pdrstr)でデータベースを最新の同期点に回復する場合,-dオプションでディレクトリを指定してpdrstrコマンドを実行するときは,アンロードログファイルの順序を意識する必要はありません。しかし,-lオプションでファイル名を指定してpdrstrコマンドを実行するときは,アンロードログファイルを時系列(世代順)に指定する必要があります。ここでは,データベース回復時の入力情報となるアンロードログファイルの特定方法について説明します。

次の図に示す例の場合,データベースを最新の同期点まで回復するには,バックアップファイル1とアンロードログファイル2〜4を使用します。このとき,pdrstrコマンドの-lオプションに,アンロードログファイル2,3,4の順序で指定する必要があります。

図3-10 障害が発生した場合の例

[図データ]

pdrstrコマンドの-lオプションに最初に指定するアンロードログファイル(例ではアンロードログファイル2)を特定するには,バックアップ取得時に情報を取得します。また,-lオプションの最後に指定するアンロードログファイル(例ではアンロードログファイル4)は,データベース回復時に作成したアンロードログファイルになります。最初と最後のファイルが特定できたら,時系列になるよう並べ替え,pdrstrコマンドの-lオプションに指定します。データベース回復時に使用するアンロードログファイルを特定して,データベースを回復する手順を次の図に示します。

図3-11 データベース回復時に使用するアンロードログファイルの特定手順

[図データ]

<この節の構成>
3.11.1 最初に指定するアンロードログファイルの情報取得(バックアップ取得時)
3.11.2 最後に指定するアンロードログファイルの情報取得(データベース回復時)
3.11.3 アンロードログファイルの並び替え(時系列リストの作成)