スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
3.11.1 最初に指定するアンロードログファイルの情報取得(バックアップ取得時)
(1) HiRDBの稼働中にバックアップを取得する場合
HiRDBの稼働中にバックアップを取得する場合に,最初に指定するアンロードログファイルの情報を取得する手順を次に示します。
- 〈手順〉
- pdlogswap -d sys -wコマンドを実行し,システムログファイルをスワップし,シンクポイントダンプを取得します。HiRDB/パラレルサーバの場合は,バックアップ取得対象の全サーバのシステムログファイルをスワップしてください。
- pdlogls -d sys,及びpdlogatul -d sys -iコマンドを実行し,実行結果から,現用のシステムログファイルの次の情報を記録します。
・サーバ名
・ファイルグループ名
・サーバランID
・世代番号
ここで確認したシステムログファイルが,最初に指定するアンロードログファイルになります。
- データベース複写ユティリティ(pdcopy),又はほかの製品のバックアップ機能でバックアップを取得します。
- 参考
- 手順3.でpdcopyコマンドを実行する時に-zオプション及び-pオプションを指定すると,pdcopyコマンドの処理結果リストにデータベース回復時に必要なシステムログファイルの情報を出力します。pdcopyコマンド実行時に取得する情報は,それ以前にpdlogls -d sys及びpdlogatul -d sys -iコマンドから得られる情報より正確なため,指定できる場合はpdcopyコマンド実行時に-zオプション及び-pオプションを指定することをお勧めします。
(2) HiRDBの停止中,又はpdstart -rコマンドでHiRDBを開始している場合にバックアップを取得するとき
HiRDBの停止中,又はpdstart -rコマンドでHiRDBを開始している場合にバックアップを取得するときに,最初に指定するアンロードログファイルの情報を取得する手順を次に示します。
- 〈手順〉
- データベース複写ユティリティ(pdcopy),又はほかの製品のバックアップ機能でバックアップを取得します。
- HiRDBを正常開始します(pdstart -rコマンドで開始している場合はいったん正常終了してから,正常開始します)。
- HiRDBの正常開始直後にpdlogls -d sys,及びpdlogatul -d sys -iコマンドを実行し,実行結果から,現用のシステムログファイルの次の情報を記録します。
・サーバ名
・ファイルグループ名
・サーバランID
・世代番号
ここで確認したシステムログファイルが,最初に指定するアンロードログファイルになります。
自動ログアンロード機能を使用している場合,HiRDBの稼働中にバックエンドサーバ(bes1)のバックアップを取得するときの例を示します。
- pdlogswap -d sys -wコマンドを実行し,システムログファイルをスワップし,シンクポイントダンプを取得します。
pdlogswap -d sys -s bes1 -w
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pdlogswapコマンドの戻り値が4の場合,シンクポイントダンプが有効化されていないため,KFPS02183-Iメッセージが出力され,シンクポイントダンプが有効化されるまで待ってください。
- pdlogls -d sys,及びpdlogatul -d sys -iコマンドを実行します。
pdlogls -d sys -s bes1
HOSTNAME : dbhost1(153027)
Group Type Server Gen No. Status Run ID Block No. Ex-Status
logfg01 sys bes1 13 os----u 3a765d6d eff fc8 --------
logfg02 sys bes1 14 os----u 3a765d6d fc9 1092 --------
logfg03 sys bes1 15 os----u 3a765d6d 1093 115b --------
logfg04 sys bes1 16 osu---u 3a765d6d 115c 1226 --------
logfg05 sys bes1 17 oc-d--u 3a765d6d 1227 1227 --------
logfg06 sys bes1 12 os----u 3a765d6d e35 efe --------
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pdlogatul -d sys -s bes1 -i
HOSTNAME : dbhost1(153153)
SERVER_NAME:bes1
AUTO_LOG_UNLOAD NOW_UNLOAD_LOG_GROUP CREATE_DIR
ACTIVE **** /unload_dir
CURRENT LOG GENERATION INFO.
LOG_GROUP GEN_NO. SERVER_RUN_ID RUN_ID UNLOAD_FILE_NAME
logfg05 17 3a765d82 3a765d6d bes1_3a765d820017_logfg05
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上記の結果から,現用のシステムログファイルの次の情報を記録します(下線部分)。
- サーバ名:bes1
- ファイルグループ名:logfg05
- サーバランID:3a765d82
- 世代番号:17
なお,ここで確認するのはサーバランID(SERVER_RUN_ID)です。ランID(RUN_ID)と間違えないように注意してください。
- データベース複写ユティリティ(pdcopy)でバックアップを取得します。
pdcopy -m /rdarea/mast_rdarea/mast_rdarea01 -M r -s bes1 -b /pdcopy/backup/bes1bkup01
-z /pdcopy/logpoint/bes1logp01 -p /pdcopy/result/bes1result01
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- 〔説明〕
- -m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
- -M:バックアップ取得モードに参照可能モードを指定します。
- -s:バックエンドサーバ(bes1)のRDエリアのバックアップを取得することを指定します。
- -b:バックアップファイル名を指定します。
- -z:ログポイント情報ファイル名を指定します。
- -p:pdcopyコマンドの処理結果リストのファイル名を指定します。
- 参考
- pdcopyコマンドの処理結果リストから最初に指定するアンロードログファイルを特定するためには,《LOG FILE INFORMATION》の情報を記録してください。出力例を次に示します。記録する情報は下線部分です。
*** DB BACKUP INFORMATION LIST *** BACKUPMODE : EXCLUSIVE
<<LOG FILE INFORMATION>>
SYSTEM ID : HRD1
UNIT ID : UNT1
TYPE : sys
SERVER NAME : bes1
SERVER RUN ID : 3a765d82
LOG SERVER RUN ID : 3a765d6d
FILE NAME : logfg05
GENERATION NO : 17
BLOCK NO : 1227
HEADER WRITE COUNTER : 3
HEADER WRITE TIME : 3a765d7a
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- サーバ名:bes1
- ファイルグループ名:logfg05
- サーバランID:3a765d82
- 世代番号:17
自動ログアンロード機能を使用している場合,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始しているときにディクショナリサーバ(dic)のバックアップを取得するときの例を示します。
- データベース複写ユティリティ(pdcopy)でバックアップを取得します。
pdcopy -m /rdarea/mast_rdarea/mast_rdarea01 -M x -s dic -b /pdcopy/backup/dicbkup01
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- 〔説明〕
- -m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
- -M:バックアップ取得モードに参照・更新不可能モードを指定します。
- -s:ディクショナリサーバ(dic)のRDエリアのバックアップを取得することを指定します。
- -b:バックアップファイル名を指定します。
- HiRDBをいったん正常終了してから,正常開始します。
- HiRDBの正常開始直後にpdlogls -d sys,及びpdlogatul -d sys -iコマンドを実行します。
pdlogls -d sys -s dic
HOSTNAME : dbhost1(152953)
Group Type Server Gen No. Status Run ID Block No. Ex-Status
logfg01 sys dic 1 oc-d--u 3a7a6090 1 1 --------
logfg02 sys dic 5 os----u 3a765d6d 85 99 --------
logfg03 sys dic 2 os----u 3a765d6d 100 109 --------
logfg04 sys dic 3 os----u 3a765d6d 110 121 --------
logfg05 sys dic 3 os----u 3a765d6d 122 130 --------
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pdlogatul -d sys -s dic -i
HOSTNAME : dbhost1(152953)
SERVER_NAME:dic
AUTO_LOG_UNLOAD NOW_UNLOAD_LOG_GROUP CREATE_DIR
ACTIVE **** /unload_dir
CURRENT LOG GENERATION INFO.
LOG_GROUP GEN_NO. SERVER_RUN_ID RUN_ID UNLOAD_FILE_NAME
logfg01 1 3a7a60ae 3a7a6090 dic_3a7a60ae0007_logfg01
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上記の結果から,現用のシステムログファイルの次の情報を記録します(下線部分)。
- サーバ名:dic
- ファイルグループ名:logfg01
- サーバランID:3a7a60ae
- 世代番号:1
なお,ここで確認するのはサーバランID(SERVER_RUN_ID)です。ランID(RUN_ID)と間違えないように注意してください。
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