スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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11.2 バージョンアップ時の注意事項

ここでは,マルチHiRDB環境下でHiRDBをバージョンアップするときの注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) 全HiRDBを同時にバージョンアップする場合
(2) 一部のHiRDBだけをバージョンアップする場合
(3) JP1/NETM/DMを使用している場合

(1) 全HiRDBを同時にバージョンアップする場合

マルチHiRDB環境で,全HiRDBを同時にバージョンアップする場合の手順の概略を次に示します。バージョンアップ手順の詳細については,「1.3 HiRDBのバージョンアップ」を参照してください。

〈手順〉
  1. 旧バージョンの全HiRDBをpdsetup -dコマンドでOSから削除します。
  2. 新バージョンのHiRDBをインストールします。
  3. 新バージョンの全HiRDBをpdsetupコマンドでOSに登録します。

(2) 一部のHiRDBだけをバージョンアップする場合

マルチHiRDB環境で,一部のHiRDBだけをバージョンアップする場合の手順の概略を次に示します。バージョンアップ手順の詳細については,「1.3 HiRDBのバージョンアップ」を参照してください。

〈手順〉
  1. バージョンアップ対象のHiRDBをpdsetup -dコマンドでOSから削除します。バージョンアップをしないHiRDBに対しては,pdsetup -dコマンド実行後の応答メッセージでyを指定しないでください。
  2. 新バージョンのHiRDBをインストールします。
  3. バージョンアップ対象のHiRDBをpdsetupコマンドでOSに登録します。

(3) JP1/NETM/DMを使用している場合

JP1/NETM/DMを使用してHiRDBのオンライン配布を実施している場合,HiRDBの配布後にOSへの登録(pdsetupコマンドの実行)を自動化できません。