スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
システム共通定義にはHiRDBの構成及び共通情報を定義します。システム共通定義を作成して次に示すファイルに格納します。
各サーバマシンに同じ内容のシステム共通定義を作成してください。
システム共通定義では,ユニット構成,サーバ構成,及びグローバルバッファの定義をします。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
ユニット制御情報定義にはユニットの実行環境を定義します。ユニット制御情報定義を作成して次に示すファイルに格納します。
各サーバマシンにユニット制御情報定義を作成してください。
ユニット制御情報定義では,ユニット用ステータスファイルの定義をします。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
サーバ共通定義には,(4)〜(6)で説明するサーバ定義のオペランドの省略値を定義します。必要に応じて各サーバマシンにサーバ共通定義を作成して次に示すファイルに格納します。
次に示す場合にサーバ共通定義を作成すると便利です。
サーバ共通定義で指定した内容は,そのサーバマシンに定義したすべてのサーバに対して有効となります。各サーバの定義内容に共通部分が多い場合は,共通部分をサーバ共通定義で指定し,異なる部分を各サーバ定義で指定することをお勧めします。
特に,HiRDBシステム定義ファイルを共用化する場合は,サーバ共通定義を作成することをお勧めします。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
フロントエンドサーバ定義にはフロントエンドサーバの実行環境を定義します。フロントエンドサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
フロントエンドサーバを定義するサーバマシンに,フロントエンドサーバ定義を作成してください。
フロントエンドサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
ディクショナリサーバ定義にはディクショナリサーバの実行環境を定義します。ディクショナリサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
ディクショナリサーバを定義するサーバマシンに,ディクショナリサーバ定義を作成してください。
ディクショナリサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
バックエンドサーバ定義にはバックエンドサーバの実行環境を定義します。バックエンドサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
バックエンドサーバを定義するサーバマシンに,バックエンドサーバ定義を作成してください。
バックエンドサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
UAPの実行環境を定義します。必要に応じてUAP環境定義を作成して次に示すファイルに格納します。
UAP環境定義はフロントエンドサーバがあるユニットに作成します。マルチフロントエンドサーバの場合は,UAP環境定義を適用したいフロントエンドサーバに定義してください。
なお,HiRDB管理者はUAP環境定義を使用するユーザに対して,$PDDIR/conf/pduapenvディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,UAP環境定義ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
UAP環境定義で指定する項目の例を次に示します。
SQL予約語削除機能を使用する場合,UAPごとに削除する予約語を定義します。必要に応じてSQL予約語定義を作成して次に示すファイルに格納します。
SQL予約語定義はフロントエンドサーバがあるユニットに作成します。マルチフロントエンドサーバの場合は,UAP環境定義を適用したいフロントエンドサーバに定義してください。
なお,HiRDB管理者はSQL予約語定義を使用するユーザに対して,$PDDIR/conf/pdrsvwdディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,SQL予約語削除ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
HiRDB External Data Access機能を使用する場合は外部サーバ情報定義が必要です。外部サーバ情報定義には外部サーバへの接続環境を定義します。外部サーバ情報定義を作成して次に示すファイルに格納します。
外部サーバ接続用のバックエンドサーバを定義するサーバマシンに,外部サーバ情報定義を作成してください。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
なお,接続する外部サーバの種類によって外部サーバ情報定義に指定するオペランドが異なります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。
HiRDB External Data Access機能を使用する場合はHub最適化情報定義が必要です。Hub最適化情報定義にはHiRDB External Data Access機能の最適化情報を定義します。Hub最適化情報定義を作成して次に示すファイルに格納します。
フロントエンドサーバを定義するサーバマシンに,Hub最適化情報定義を作成してください。マルチフロントエンドサーバの場合は,各ユニットに同一内容のHub最適化情報定義が必要です。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
HiRDBシステム定義ファイルの構成例を次の図に示します。
また,HiRDB External Data Access機能を使用する場合のHiRDBシステム定義ファイルの構成例を図5-4に示します。
図5-3 HiRDBシステム定義ファイルの構成例(HiRDB/パラレルサーバの場合)
図5-4 HiRDBシステム定義ファイルの構成例(HiRDB External Data Access機能を使用する場合)
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