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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引


1.2.3 クライアントUAPから値が渡される引数

〈この項の構成〉

(1) in

クライアントUAPで設定した,入力パラメタが渡されます。

ただし,トランザクション種別が「TM」「E4」「ES」「CU」「BS」の場合は次の値が渡されます。

表1‒3 トランザクション種別が「TM」「E4」「ES」「CU」「BS」の場合のin

トランザクション種別

渡される値

TM

ee_tim_execap,ee_tim_execap_permの起動するトランザクションに渡すデータ(data)に設定した値

E4

ee_tim_execap,ee_tim_execap_permの起動するトランザクションに渡すデータ(data)に設定した値

ES

トランザクションと同期して送信する非同期型のメッセージ送信API(ee_rpc_cmtsendなど)の入力パラメタ(in)に設定した値

CU

eeucmdコマンドの引数で指定する入力文字列で設定した値

BS

eebpprunコマンドの引数で指定する入力文字列で設定した値

コマンド引数省略時は空文字列

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合

データ型OBMのノーマルトランザクションでトランザクション種別が「MN」「ER」「E3」の場合,バッチデータが渡されます。トランザクション種別が「ER」または「E3」で,発生元のトランザクション種別が「MN」のトランザクションでee_obm_recvを実行している場合は,最後にee_obm_recvを実行したときのバッチデータが渡されます。

オープントランザクション,クローズトランザクション,およびイベント型OBMのノーマルトランザクションでは参照できません。

(2) in_len

クライアントUAPで設定した,入力パラメタの長さが渡されます。

ただし,トランザクション種別が「TM」「E4」「ES」「CU」「BS」の場合は次の値が渡されます。

表1‒4 トランザクション種別が「TM」「E4」「ES」「CU」「BS」の場合のin_len

トランザクション種別

渡される値

TM

ee_tim_execap,ee_tim_execap_permの起動するトランザクションに渡すデータの長さ(dataleng)に設定した値

E4

ee_tim_execap,ee_tim_execap_permの起動するトランザクションに渡すデータの長さ(dataleng)に設定した値

ES

トランザクションと同期して送信する非同期型のメッセージ送信API(ee_rpc_cmtsendなど)の入力パラメタ長(in_len)に設定した値

CU

eeucmdコマンドの引数で指定する入力文字列で設定した値の長さ

BS

eebpprunコマンドの引数で指定する入力文字列で設定した値の長さ

コマンド引数省略時は0

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合

データ型OBMのノーマルトランザクションでトランザクション種別が「MN」「ER」「E3」の場合,バッチデータの長さが渡されます。トランザクション種別が「ER」または「E3」で,発生元のトランザクション種別が「MN」のトランザクションでee_obm_recvを実行している場合は,最後にee_obm_recvを実行したときのバッチデータの長さが渡されます。

オープントランザクション,クローズトランザクション,およびイベント型OBMのノーマルトランザクションでは参照できません。

(3) out_len

クライアントUAPで設定した,応答の長さが渡されます。

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合は参照できません。