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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引


1.2.4 TP1/EEから値が渡される引数(TP1/EE独自)

〈この項の構成〉

(1) trninf

トランザクションインタフェース情報が渡されます。

本情報は,参照だけ可能です。内容を次の表に示します。

表1‒5 トランザクションインタフェース情報

項目

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UT

CU

JI

BS

情報長

サービスグループ名長

※2

サービスグループ名

※2

サービス名長

×

×

×

×

×

×

サービス名

×

×

×

×

×

×

トランザクション種別

自動閉塞有無

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

コミット有無

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

処理スレッド通番

エラー要因コード

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ユーザIFAエリアサイズ

ユーザIFAエリアポインタ

ユーザSATエリアサイズ

ユーザSATエリアポインタ

応答要否

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

メッセージ状態

×

×

×

×

×

プロセス起動要因

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

前回プロセス終了要因

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

プロセス終了要因

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

スレッドダウン種別

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

異常発生トランザクション種別

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

拡張トランザクション種別

×

×

×

×

×

×

×

リソースマネジャ数

リソースマネジャ接続状態

×

送信サービスグループ名長

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービスグループ名

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービス名長

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービス名

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

異常発生処理スレッド通番

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

拡張トランザクションインタフェース情報

×

×

×

×

×

×

×

TP1/XTC拡張トランザクション情報

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

TP1/MCP拡張トランザクション情報

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

※1

×

メッセージ種別

×

×

×

×

×

×

×

エラートラン要因

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ユーザIFAエリアサイズ(拡張)

ユーザSATエリアサイズ(拡張)

トランザクション起動要因

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

リソースマネジャ連携有無

サーバ再起動回数

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション起動時刻

送信元のノード識別子

×

×

×

×

×

×

×

×

×

リトライ回数

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクションレベル名長

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクションレベル名

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション引き継ぎ情報

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照可

△:拡張トランザクション種別がNULL以外の場合参照可

×:参照不可

注※1

マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引」を参照してください。

注※2

サービスグループ名の代わりにジョブ名が設定されます。

(a) トランザクション種別

トランザクション種別を設定します。

各トランザクションについては,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

( )はCOBOLで参照する場合の値です。

 EERPC_TRNKIND_MI:初期化トランザクション('MI')

 EERPC_TRNKIND_ME:終了トランザクション('ME')

 EERPC_TRNKIND_MN:サービストランザクション('MN')

 EERPC_TRNKIND_E1:エラートランザクション1('E1')

 EERPC_TRNKIND_E2:エラートランザクション2('E2')

 EERPC_TRNKIND_E3:エラートランザクション3('E3')

 EERPC_TRNKIND_E4:エラートランザクション4('E4')

 EERPC_TRNKIND_ES:エラートランザクションS('ES')

 EERPC_TRNKIND_ER:エラートランザクションR('ER')

 EERPC_TRNKIND_TM:タイマトランザクション('TM')

 EERPC_TRNKIND_UT:ユーザ初期化トランザクション('UT')

 EERPC_TRNKIND_CU:ユーザコマンドトランザクション('CU')

 EERPC_TRNKIND_JI:共有リソース初期化トランザクション('JI')

 EERPC_TRNKIND_BS:オフラインバッチユーザトランザクション('BS')

(b) エラー要因コード

エラーとなった要因コードを設定します。

スレッドダウンの場合は,その詳細を設定します。この場合「スレッドダウン種別」の内容によって設定情報が異なります。

 同期シグナルの場合:シグナル番号

 トランザクションタイマの場合:なし

 ロールバック要求(スレッド強制終了指示)の場合:ee_trn_chained_rollback関数のecode引数

 DBキューの交替用メッセージ表書き込み機能使用時のロールバック要求(スレッド強制終了指示)の場合:次の情報を設定します。

  ・EEDBQ_ERRINF_WRITE:書き込み処理でエラー(5)

  ・EEDBQ_ERRINF_READ:読み出し処理でエラー(6)

 ロールバックリトライ発行回数上限オーバーの場合:ee_trn_retry_rollback関数のecode引数

 上記以外の場合:なし

トランザクション種別がエラートランザクションRの場合は,次の情報を設定します。

 EERPC_ERRINF_ROLLBACK:UAPリターン後,ロールバック決着(1)

 EERPC_ERRINF_HEURISTIC:UAPリターン後,ヒューリスティック決着(2)

 EERPC_ERRINF_NET_DOWN:UAPリターン後の同期点処理で,通信障害発生によってトランザクション未決着(3)

 EERPC_ERRINF_RM_DOWN:UAPリターン後の同期点処理で,RM障害発生によってトランザクション未決着(4)

(c) スレッドダウン種別

スレッドダウン種別を設定します。

 EERPC_THDDOWN_SIGNAL:同期シグナル(X'01')

 EERPC_THDDOWN_TIMER:トランザクションタイマ(X'02')

 EERPC_THDDOWN_ROLLBACK:ロールバック要求(スレッド強制終了指示)(X'04')

 EERPC_THDDOWN_ROLLBACKLIMITOVER:ロールバック発行回数上限オーバー(X'08')

 EERPC_THDDOWN_INSTRUCTION:スレッドダウン指示による終了(X'09')

 EERPC_THDDOWN_COMMITLIMITOVER:コミット発行回数上限オーバー(X'20')

 EERPC_THDDOWN_RETRYLIMITOVER:ロールバックリトライ発行回数上限オーバー(X'48')

 EERPC_THDDOWN_UNKNOWN:上記以外(X'40')

注※

リトライロールバック前処理UOCでリターン値EETRN_UOC_NORETRY_KILL,EETRN_UOC_NORETRY_ABORT設定時

(d) 異常発生トランザクション種別

異常発生したトランザクション(要求元トランザクション)の種別を設定します。

 EERPC_UAPABN_MN:サービストランザクション(X'01')

 EERPC_UAPABN_TM:タイマトランザクション(X'02')

 EERPC_UAPABN_RM:再起動トランザクション(X'04')

 EERPC_UAPABN_CU:ユーザコマンドトランザクション(X'08')

(e) メッセージ種別

トランザクション起動契機となった入力メッセージの種別を設定します。

 EERPC_MSGTYPE_RPC:RPCメッセージ(TCP/IP)(X'00')

 EERPC_MSGTYPE_TIM:タイマトランザクションメッセージ(X'01')

 EERPC_MSGTYPE_RAP:RAPメッセージ(TCP/IP)(X'02')

 EERPC_MSGTYPE_DBQ:DBキューメッセージ(X'11')

 EERPC_MSGTYPE_OBS:オンラインバッチメッセージ(X'12')

 EERPC_MSGTYPE_OBM:OBMメッセージ(X'13')

 EERPC_MSGTYPE_CMD:ユーザコマンドトランザクションメッセージ(X'21')

(f) 拡張トランザクション種別

拡張トランザクション種別を設定します。拡張トランザクション種別がNULL以外の場合,拡張トランザクション情報を設定します。

 EERPC_TRN_EX_OBM:OBM拡張トランザクション情報('B')

 EERPC_TRN_EX_TIM:タイマ拡張トランザクション情報('T')

(g) トランザクション起動要因

トランザクションを起動した要因を設定します。

UTトランの場合

EERPC_RUNINF_PROCSTART:プロセス初期化時の起動(X'01')

EERPC_RUNINF_THDDOWN:スレッドダウン後の起動(X'02')

EERPC_RUNINF_COMMAND:運用コマンドによる起動(X'03')

EERPC_RUNINF_EECHGLIB:eechglibのライブラリ入れ替えによる起動(X'04')

CUトランの場合

EERPC_RUNINF_START_OWN:自ノードからのユーザコマンド起動(X'01')

EERPC_RUNINF_START_OTHER:他ノードからのユーザコマンド起動(X'02')

E1トランの場合

EERPC_RUNINF_SERVICE_NAME:サービス名不正による起動(X'00')

EERPC_RUNINF_TRNLEVEL_NAME:トランザクションレベル不正による起動(X'01')

JIトランの場合

EERPC_RUNINF_FIRST:最初に起動したサーバ(X'01')

EERPC_RUNINF_AFTER:2番目以降に起動したサーバ(X'02')

(h) リソースマネジャ連携有無

リソースマネジャ連携機能の使用有無を論理和で設定します。

 EERPC_RMFUNC_NONE:未使用(X'00')

 EERPC_RMFUNC_XA:XA連携機能使用(X'01')

 EERPC_RMFUNC_NONXA:非XA連携機能使用(X'02')

(i) サーバ再起動回数

TP1/EEを再起動した回数を設定します。TP1/EE起動時にKFSB55305-Eメッセージが出力されている場合は0を設定します。

(j) 送信元のノード識別子

送信元のノード識別子(\0終端あり)を設定します。RPC要求以外でトランザクションを起動した場合は\0を設定します。設定値についてはRPC関連定義のrpc_extend_sb_node_idオペランドの説明を参照してください。

(k) トランザクションレベル名長

トランザクションレベル名長を設定します。

(l) トランザクションレベル名

トランザクションレベル名を設定します。

E1起動時は,トランザクションレベル名判定UOCで不正とされたトランザクションレベル名が設定されます。不正とされたトランザクションレベル名が最大文字数(31文字)を超過して指定されている場合は,先頭から31バイト分が設定されます。

E3起動時は,スレッドダウンする前のトランザクションレベル名が設定されます。

(m) 拡張トランザクション情報

拡張トランザクション情報を設定します。

表1‒6 トランザクションインタフェース情報2

項目

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UT

CU

JI

BS

情報長

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

サービス関数起動時の応答の長さ

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照可

×:参照不可

表1‒7 トランザクションインタフェース情報2(DBキュー機能使用時)

項目

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UT

CU

JI

BS

情報長

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

読み込みDBキュー名

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

通番(読み込み)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ロールバック回数

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照可

×:参照不可

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合

OBMの拡張トランザクション情報が設定されます。

EEOBM_INTERFACE_TBL{
    char          trn_type;     /* OBM トランザクション種別 */
    char          filler1[7];   /* 予備 */
    EEOBM_OPEN_TBL *open_pt;    /* オープントランザクションインタフェースアドレス */
    EEOBM_NORM_TBL *norm_pt;    /* ノーマルトランザクションインタフェースアドレス */
    EEOBM_CLOSE_TBL *close_pt;  /* クローズトランザクションインタフェースアドレス */
    char          filler2[64];  /* 予備 */
}
  • trn_type

    OBMのトランザクション種別が設定されます。

     EEOBM_TRN_OPEN:オープントランザクション

     EEOBM_TRN_NORM:ノーマルトランザクション

     EEOBM_TRN_CLOSE:クローズトランザクション

  • open_pt

    オープントランザクションのインタフェースのアドレスです。OBMのトランザクション種別がEEOBM_TRN_OPENの場合に参照できます。

  • norm_pt

    ノーマルトランザクションのインタフェースのアドレスです。OBMのトランザクション種別がEEOBM_TRN_NORMの場合に参照できます。

  • close_pt

    クローズトランザクションのインタフェースのアドレスです。OBMのトランザクション種別がEEOBM_TRN_CLOSEの場合に参照できます。

    表1‒8 拡張トランザクションインタフェース情報

    項目

    トランザクション種別

    MN

    E3

    ER

    OBMトランザクション種別

    ( )内は設定される値

    (O)

    (N)

    (C)

    (O)

    (N)

    (C)

    (O)

    (N)

    (C)

    オープントランザクションインタフェースアドレス

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ノーマルトランザクションインタフェースアドレス

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    クローズトランザクションインタフェースアドレス

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:参照可

    ×:参照不可

    O:オープントランザクション

    N:ノーマルトランザクション

    C:クローズトランザクション

  • オープントランザクションインタフェース

    EEOBM_OPEN_TBL{
        EELONG    lot_name_len;             /* ロット名長           */
        char      lot_name[9];              /* ロット名             */
        char      filler1[3];               /* 予備                 */
        char      type;                     /* バッチの形式         */
        char      req;                      /* 要求種別             */
        char      status;                   /* OBM状態              */
        char      filler1[61];              /* 予備                 */
    }
  • lot_name_len

    開始要求を受け付けた最上位のロット名(OBM名)長が設定されます。

  • lot_name

    開始要求を受け付けた最上位のロット名(OBM名)が設定されます。

  • type

    バッチの形式が設定されます。

     EEOBM_TYPE_DATA:データ型OBM

     EEOBM_TYPE_EVENT:イベント型OBM

  • req

    開始要求種別が設定されます。

     EEOBM_START:OBM開始

     EEOBM_RESTART:OBM再開始

  • status

    OBM開始,再開始要求を受け付けたときのOBMの状態が設定されます。

     EEOBM_STATUS_INIT:初期状態

     EEOBM_STATUS_STOP_P:計画停止中

     EEOBM_STATUS_STOP_F:強制停止中

  • ノーマルトランザクションインタフェース

    EEOBM_NORM_TBL{
        EELONG   lot_name_len[4]; /* ロット名長                       */
        char     lot_name[4][9];  /* ロット名                         */
        EELONG   lot_name_num;    /* ロット名数                       */
        EELONG   lotid[4];        /* ユーザが任意に設定したロットID   */
        EELONG   key_len[7];      /* バッチデータのキー長             */
        char     key[7][8];       /* バッチデータのキー               */
        char     filler1[3];      /* 予備                             */
        char     type;            /* バッチの形式                     */
        EELONG   data_no;         /* バッチデータの通番               */
        EELONG   proc_num;        /* ノーマルトランザクション処理済み件数 */
        EELONG    total_proc_num;   /* 処理済み件数                   */
        char      filler2[32];      /* 予備                           */
    }
  • lot_name_len

    ロット名長が設定されます。

    配列の0番目が最上位のロット名長で,以下昇順に下位ロットのロット名長が設定されます。配列の3番目の要素は,今後の拡張用です。

  • lot_name

    ロット名が設定されます。

    配列の0番目が最上位のロット名で,以下昇順に下位ロットのロット名が設定されます。配列の3番目の要素は,今後の拡張用です。

  • lot_name_num

    lot_name_len,lot_name,lotidに設定されたロット名長,ロット名,およびロットIDの数が設定されます(最下位ロットのロットレベル)。

  • lotid

    開始UOCでユーザが設定したロットIDが設定されます。

    配列の0番目が最上位のロットIDで,以下昇順に下位ロットのロットIDが設定されます。

  • key_len

    バッチデータのキーの長さが設定されます。データ型OBMの場合に設定されます。OBM構成定義lotentry -k keyn_sizeオペランドの設定値が配列のn-1番目に設定されます。ロット構成が1階層の場合は,キーの長さは0が設定されます。

    配列の3番目以降の要素は,今後の拡張用です。

  • key

    バッチデータのキーが設定されます。データ型OBMの場合に設定されます。OBM構成定義の最下位ロットのlotdef -k hexnオペランドの設定値が配列のn-1番目に設定されます。ロット構成が1階層の場合は,キーは設定されません。

    配列の3番目以降の要素は,今後の拡張用です。

  • type

    バッチの形式が設定されます。

     EEOBM_TYPE_DATA:データ型OBM

     EEOBM_TYPE_EVENT:イベント型OBM

  • data_no

    バッチデータの通番が設定されます。データ型OBMの場合に設定されます。

  • proc_num

    該当ロットのノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとしたバッチデータ件数が設定されます。データ型OBMでトレーラレコードのノーマルトランザクションの場合に設定されます。

    トランザクション種別が「ER」の場合は,処理済みとしたバッチデータ件数が設定されないで0が設定されることがあります。

  • total_proc_num

    該当ロットの処理済みのバッチデータ件数が設定されます。データ型OBMでトレーラレコードのノーマルトランザクションの場合に設定されます。処理済みのバッチデータ件数に数えられるのは,次の件数の和です。

    • ノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとした件数。

    • OBM構成定義obmdef -eにskipを設定した場合にノーマルトランザクションの異常終了によって処理済みとした件数。

    • eeobmskipコマンドで処理済みとした件数。

    トランザクション種別が「ER」の場合は,処理済みとしたバッチデータ件数が設定されないで0が設定されることがあります。

  • クローズトランザクションインタフェース

    EEOBM_CLOSE_TBL{
        EELONG    lot_name_len;    /* ロット名長                          */
        char      lot_name[9];     /* ロット名                            */
        char      filler1[1];      /* 予備                                */
        char      type;            /* バッチの形式                        */
        char      status;          /* OBM状態                             */
        EELONG    reason_code;     /* 停止,終了理由コード                 */
        EELONG    user_code;       /* ユーザが設定した停止,終了理由コード */
        EELONG    proc_num;        /* ノーマルトランザクション処理済み件数 */
        EELONG    trail_num;       /* 処理済みトレイラレコード数           */
        EELONG    total_proc_num;  /* 処理済み件数                         */
        EELONG    max_data_num;    /* 一連通番の最大値の合計               */
        char      filler2[60];     /* 予備                                 */
    }
  • lot_name_len

    最上位のロット名(OBM名)長が設定されます。

  • lot_name

    最上位のロット名(OBM名)が設定されます。

  • type

    バッチの形式が設定されます。

     EEOBM_TYPE_DATA:データ型OBM

     EEOBM_TYPE_EVENT:イベント型OBM

  • status

    OBM停止,終了要求を受け付けたときの要求された終了,停止形態が設定されます。

     EEOBM_STATUS_STOP_P:計画停止

     EEOBM_STATUS_STOP_F:強制停止

     EEOBM_STATUS_END_F:強制終了

     EEOBM_STATUS_END_N:正常終了

  • reason_code

    OBMが停止した理由コードが設定されます。強制終了の場合は,計画停止,または強制停止時の理由コードが引き継がれます。

     EEOBM_RCODE_NONE:理由コードなし(正常終了の場合に設定されます)

     EEOBM_RCODE_USER:ユーザ要求

     EEOBM_RCODE_LOT_STOP:全ロット停止

     EEOBM_RCODE_RRN:TP1/EE再開始

     EEOBM_RCODE_ROLLBACK:ノーマルトランザクション異常終了

     EEOBM_RCODE_ROLLBACK_OPE:オープントランザクション異常終了

     EEOBM_RCODE_ROLLBACK_CLS:クローズトランザクション異常終了

     EEOBM_RCODE_UOC:終了UOCの設定値不正

     EEOBM_RCODE_DATA_ACCESS:バッチデータ入力障害

     EEOBM_RCODE_MEMORY:メモリ不足

     EEOBM_RCODE_DATA_NUM:バッチデータ通番抜け

     EEOBM_RCODE_NO_SUCH_SERVICE:サービス名不正

     EEOBM_RCODE_DB_DESTROY:バッチデータ表不正

     EEOBM_RCODE_NO_SUCH_TRNLVL:トランザクションレベル名不正

     EEOBM_RCODE_DATA_NUM_MIX:ヒューリスティックハザード決着による通番矛盾

     EEOBM_RCODE_SCD_DBAREA:処理済み通番管理表RDエリア不足

     EEOBM_RCODE_SCD_ROLLBACK:ロットスケジューラ障害

     EEOBM_RCODE_RPC_SEND:BCMからBCSへ送信時の通信障害

     EEOBM_RCODE_RPC_RECV:BCSからの応答受信時の通信障害

     EEOBM_RCODE_TIMEOUT:BCSとのハートビート障害

     EEOBM_RCODE_RPC_RECV_CLT:OBM開始コマンドからの要求受信時の通信障害

     EEOBM_RCODE_RPC_SEND_CLT:OBMからOBM開始コマンドへ応答送信時の通信障害

     EEOBM_RCODE_TIMEOUT_CLT:OBM開始コマンドとのハートビート障害

     EEOBM_RCODE_SYSERR:その他要因

  • user_code

    ユーザが停止要求時に設定した理由コードが設定されます。停止した理由コードがEEOBM_RCODE_USER以外の場合は,値は設定されません。

  • proc_num

    該当OBMの全ロットのノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとしたバッチデータ件数が設定されます。データ型OBMの場合に設定されます。2,147,483,647を超える場合は,2,147,483,647が設定されます。

    ノーマルトランザクションで処理済みとしたトレイラレコードの数は含みません。

    BCSのTP1/EEがプロセスダウンした場合は,実際の処理済み件数より少ない値が設定されることがあります。

  • trail_num

    該当OBMの全ロットのノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとしたトレイラレコードの数が設定されます。トレイラレコードをノーマルトランザクションで処理しない場合は,カウントされません。トレイラレコードをeeobmskipコマンドで処理済みとした場合,およびOBM構成定義obmdef -eにskipを設定した場合にノーマルトランザクションの異常終了によって処理済みとした場合は,その件数を含みません。

  • total_proc_num

    該当OBMの全ロットの処理済みのバッチデータ件数が設定されます。データ型OBMの場合に設定されます。処理済みのバッチデータ件数に数えられるのは,次の件数の和です。2,147,483,647を超える場合は,2,147,483,647が設定されます。

    BCSのTP1/EEがプロセスダウンした場合は,実際の処理済み件数より少ない値が設定されることがあります。

    • ノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとした件数。

    • ノーマルトランザクションの正常終了によって処理済みとしたトレイラレコードの件数。

      トレイラレコードをノーマルトランザクションで処理しない場合は,カウントされません。

    • OBM構成定義obmdef -eにskipを設定した場合にノーマルトランザクションの異常終了によって処理済みとした件数。2,147,483,647を超える場合は,2,147,483,647が設定されます。

    • eeobmskipコマンドで処理済みとした件数。トレイラレコードをeeobmskipコマンドで処理済みとした場合は,その件数も含みます。2,147,483,647を超える場合は,2,147,483,647が設定されます。

  • max_data_num

    該当OBMの全ロットのバッチデータの一連通番の最大値の合計が設定されます。2,147,483,647を超える場合は,2,147,483,647が設定されます。

拡張トランザクション種別がEERPC_TRN_EX_TIMの場合

永続化指定のタイマトランザクションの拡張トランザクション情報が設定されます。

TRNINF_TIM_EX{
    EEULONG  trn_len;          /* 情報長                      */
    char     reqid[32];        /* リクエスト識別子            */
    char     yobi[164];        /* 予備                        */
}
  • 情報長

    トランザクションインタフェース情報長を設定します。

    図1‒1 設定するトランザクションインタフェース情報長

    [図データ]

  • リクエスト識別子

    永続化指定のタイマトランザクション登録時に指定したリクエスト識別子を設定します。ユーザタイマ参照UOCでリクエスト識別子を変更した場合は,変更後のリクエスト識別子を設定します。

    表1‒9 設定するリクエスト識別子

    項目

    トランザクション種別

    MI

    ME

    MN

    E1

    E2

    E3

    E4

    ES

    ER

    TM

    UT

    CU

    JI

    BS

    情報長

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    リクエスト識別子

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:参照可

    ×:参照不可

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合

メッセージ種別がEERPC_MSGTYPE_OBMの場合にトランザクションで発行可否が異なるAPIの発行可否一覧を次に示します。ここに記載のないAPIは,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。

API名

トランザクション種別

MN

E3

ER

OBMトランザクション種別

O

N

C

O

N

C

O

N

C

ee_obm_lot_end

×

×

×

×

×

×

×

×

ee_obm_lot_stop

×

×

×

×

×

×

×

×

ee_obm_stop

×

×

×

×

×

×

×

×

ee_obm_any_stop

ee_obm_recv

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:発行可

×:発行不可

O:オープントランザクション

N:ノーマルトランザクション

C:クローズトランザクション

(n) トランザクション引き継ぎ情報

リトライロールバック機能使用時,リトライロールバック前処理UOCで指定したトランザクション引き継ぎ情報を設定します。

(o) リトライ回数

リトライロールバック機能使用時,リトライ回数を設定します。