30.2.1 eeaphgrph
- 機能
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UAP履歴情報グループをHiRDB上に作成します。
本コマンドでは次の表およびルーチンを作成します。それぞれの名称については「24. UAP履歴情報取得機能で使用する表の運用」を参照してください。
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グループ管理表
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通番割り当てルーチン
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スワップ前処理ルーチン
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スワップ後処理ルーチン
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- 形式
eeaphgrph -u UAP履歴情報グループ名 -n TP1/EEのノード識別子 [,TP1/EEのノード識別子…] [-z 最大履歴情報長] [-c 最大履歴情報数] [-b 表格納用RDエリア名] [-i インデクス格納用RDエリア名] [-k 分割行数 [-m {1|2}]]
オプション
- -u UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉
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作成するUAP履歴情報グループ名を指定します。
システム内で一意となるUAP履歴情報グループ名を指定してください。
- -n TP1/EEのノード識別子 〜〈4文字の識別子〉
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作成するUAP履歴情報グループを使用するTP1/EEのノード識別子を指定します。
ノード識別子は最大64個指定できますが,重複して指定できません。ノード識別子を複数指定すると,作成するUAP履歴情報グループを複数のTP1/EEで共有できます。ノード識別子を複数指定する場合は,ノード識別子をコンマ「,」で区切ってください。このときコンマの前後に空白を入れないでください。
- -z 最大履歴情報長 〜〈符号なし整数〉((256〜30,000))《4,096》(単位:バイト)
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作成するUAP履歴情報グループ宛てに取得するUAP履歴情報の最大長,またはUAP履歴情報を分割する最大長を指定します。
最大履歴情報長の見積もりについては,「24.2 表の作成」を参照してください。
- -c 最大履歴情報数 〜〈符号なし整数〉((1,000〜10,000,000))《100,000》
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作成するUAP履歴情報グループに登録するそれぞれの履歴情報表に取得するUAP履歴情報の最大数を指定します。
UAP履歴情報グループを複数のTP1/EEで共有する場合は,それぞれのTP1/EEで取得するUAP履歴情報数を考慮して指定してください。
UAP履歴情報を分割する場合は,分割数も考慮して指定してください。
履歴情報表に取得するUAP履歴情報の最大数は,eeaphtblhコマンドの-cオプションでも指定できます。eeaphtblhコマンドの-cオプションを省略した場合,本オプションの指定値が有効となります。eeaphtblhコマンドの-cオプションを指定した場合,本オプションの指定値に関係なくeeaphtblhコマンドの-cオプションの指定値が有効となります。
- -b 表格納用RDエリア名 〜〈1〜30文字の文字列〉
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作成する表を格納するHiRDB上のRDエリア名を指定します。
HiRDBのデータベース初期化ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名を指定します。
RDエリア名に空白を含む場合は引用符「"」で囲んでください。指定したRDエリア名は引用符の有無に関係なく大文字と小文字が区別されます。
本オプションを省略すると,格納するRDエリアをHiRDBが自動決定します。HiRDBが決定するRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。
- -i インデクス格納用RDエリア名 〜〈1〜30文字の文字列〉
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グループ管理表にはインデクスを定義します。グループ管理表に定義するインデクスを格納するHiRDB上のRDエリア名を指定します。
HiRDBのデータベース初期化ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名を指定します。
RDエリア名に空白を含む場合は引用符「"」で囲んでください。指定したRDエリア名は引用符の有無に関係なく大文字と小文字が区別されます。
本オプションを省略すると,格納するRDエリアをHiRDBが自動決定します。HiRDBが決定するRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。
- -k 分割行数 〜〈符号なし整数〉((1〜128))
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履歴情報表を複数のRDエリアに分割する行数の単位を指定します。履歴情報表の横分割機能を使用するときに指定してください。
本指定値を基に,分割キーを決定しFIXハッシュ分割によって履歴情報表を横分割します。
UAP履歴情報の一括書き込み行数,RDエリアの分割数,UAP履歴情報を書き込む同時処理トランザクション数を考慮して指定してください。
本指定値の見積もりについては,「24.2.2(2) グループ管理表の作成」を参照してください。
- -m {1|2} 〜《1》
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履歴情報表の横分割機能を使用するときの履歴情報表への書き込み先の決定方法(通番採番方法)について指定します。
UAP履歴情報メモリ通番機能を使用するとき,または-kオプションに1を指定したときは,1で動作します。
- 1
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履歴情報表に空白行が発生しないよう,履歴情報表への書き込み先を決定します。
性能よりディスク使用量を優先する場合に指定してください。
- 2
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分割キー値に応じて履歴情報表への書き込み先を決定します。
履歴情報表に空白行が発生する可能性があります。
ディスク使用量より性能を優先する場合に指定してください。
空白行が発生する条件については,「24.2 表の作成」を参照してください。
- 出力メッセージ
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メッセージID
内容
出力先
KFSB90944-I
コマンド引数ヘルプ
標準出力
KFSB90958-I
表作成成功
標準出力
KFSB90901-E
引数形式不正
標準エラー出力
KFSB90902-E
引数指定値不正
標準エラー出力
KFSB90937-E
表作成失敗(表の構造不正)
標準エラー出力
KFSB90938-E
表作成失敗(SQLエラー)
標準エラー出力
KFSB90959-E
表作成失敗(条件不正)
標準エラー出力
KFSB90961-E
表作成失敗(SQLエラー)
標準エラー出力
KFSB90962-E
表作成失敗(SQLエラー)
標準エラー出力
KFSB90960-E
表削除失敗
標準エラー出力
KFSB90904-E
処理エラー
標準エラー出力
KFSB90905-E
領域不足
標準エラー出力
KFSB90906-E
内部矛盾
標準エラー出力
- 注意事項
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RDエリアは,あらかじめHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加しておく必要があります。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。
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-bオプションまたは-iオプションにHiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加したRDエリアのRDエリア名以外を指定した場合,コマンドは失敗します。また,KFSB90938-EメッセージのDBMSメッセージの内容は「RDエリアがない」または「SQL文誤り」などの意味になります。
HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。
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-uオプションに指定したUAP履歴情報グループが同一スキーマ内にすでに存在する場合,コマンドは失敗します。UAP履歴情報グループを再作成したい場合は,eeaphgrprmhコマンドを実行していったんUAP履歴情報グループを削除したあとに本コマンドを実行してください。
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本コマンドの実行中にHiRDBの障害などが発生した場合,作成途中の表を削除してコマンド処理を終了します。表の削除は,HiRDBの障害などによって失敗することがあります。
表の削除に失敗した場合は,表の作成に失敗したUAP履歴情報グループ名を-uオプションに指定したeeaphgrprmhコマンドを実行していったん表を削除してください。表の削除後,本コマンドを実行してUAP履歴情報グループを再作成してください。
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本コマンドの実行中に,-uオプションに同じUAP履歴情報グループ名を指定したeeaphgrprmhコマンドを実行しないでください。実行した場合,本コマンドで作成した表およびストアドルーチンを削除するおそれがあります。
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本コマンドで作成する表またはストアドルーチンをDROP TABLE文またはDROP PROCEDURE文で削除しないでください。
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本コマンドで作成するグループ管理表の構成については,「24.1 表の構成」を参照してください。
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上記以外の注意事項については,「表30-1 UAP履歴情報取得機能コマンド一覧」を参照してください。
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