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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


24.2.2 表の作成

UAP履歴情報取得機能で使用する表の作成手順を次の図に示します。

図24‒3 UAP履歴情報取得機能で使用する表の作成手順

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) RDエリアの作成

UAP履歴情報取得機能で使用する表,インデクス,ストアドルーチンを格納するRDエリアを作成します。表を格納するRDエリアとインデクスを格納するRDエリアは,分けることを推奨します。RDエリアは,HiRDBのデータベース初期設定ユティリティ(pdinit)で作成,またはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で追加します。HiRDBのユティリティについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)」を参照してください。

(2) グループ管理表の作成

グループ管理表はUAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)で作成します。

-uオプションのUAP履歴情報グループ名には,トランザクション関連定義のtrnaphgroup定義コマンドおよびtrnaphputid定義コマンドの-uオプションに指定するUAP履歴情報グループ名と同じ名称を指定します。

-nオプションのTP1/EEのノード識別子には,作成するUAP履歴情報グループを使用するTP1/EEのRPC関連定義のnode_idオペランドと同じノード識別子を指定します。

-bオプションと-iオプションには,グループ管理表とインデクスを格納するRDエリア名をそれぞれ指定します。

-zオプションの最大履歴情報長には,次に示す内容を目安として指定してください。本指定値は,表(ディスク)の使用効率や性能に影響します。あわせて,「24.17 履歴情報レコードのフォーマット」を参照してください。

-zオプションの設定例を次に示します。

-kオプションの分割行数には次に記載した内容を目安として指定してください。本指定値は,表(ディスク)の使用効率や性能に影響します。

-mオプションに2を指定したとき,次の条件をすべて満たしたときに空白行が発生します。

上記の条件を満たしたときの空白行の算出式と空白行の発生有無の例を次に示します。

空白行数=f−↑d÷f↑×f−d

(凡例)

d:履歴情報表のデータ通番

e:UAP履歴情報の一括書き込み行数

f:eeaphgrphコマンドの-kオプションの分割行数

項番

分割行数

一括書き込み

データ通番

空白行数

1

12

4

104

0

2

105

3

3

106

2

4

107

1

5

108

0

(3) 履歴情報表の作成

履歴情報表は取得用履歴情報表作成コマンド(eeaphtblh)で作成します。UAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)でUAP履歴情報グループを作成する前に,取得用履歴情報表作成コマンド(eeaphtblh)で履歴情報表を作成することはできません。

-uオプションのUAP履歴情報グループ名には,作成する履歴情報表を登録するUAP履歴情報グループ名を指定します。UAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)の-uオプションに指定したUAP履歴情報グループ名と同じ名称を指定します。

-tオプションの履歴情報表名には,任意の名称を指定できます。ただし,この名称はHiRDBのスキーマ内で一意になるようにしてください。

-bオプションと-iオプションと-jオプションには,履歴情報表とインデクスを格納するRDエリア名をそれぞれ指定します。

履歴情報表は,グループ管理表と同じHiRDBサーバの同じスキーマに作成する必要があります。そのため,-uオプションに指定したUAP履歴情報グループを作成したUAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)実行時と同じHiRDBサーバの同じスキーマに履歴情報表を作成するように,HiRDBクライアント環境定義のPDHOST,PDNAMEPORT,およびPDUSER環境変数を指定します。

同じUAP履歴情報グループに複数の履歴情報表を登録する場合,-uオプションに同じUAP履歴情報グループ名を指定して取得用履歴情報表作成コマンド(eeaphtblh)を複数回実行します。