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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


29.1.3 コマンド形式オペランド

〈この項の構成〉

(1) ユーザサービス関連定義

(a) service_attr(サービス属性定義)

機能

ここでは,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」との差分についてだけ記載します。

形式
{{service_attr {-v サービス名|-x トランザクション種別}
               [-a トランザクション処理監視時間](trn_expiration_time)
               [-c サービス自動閉塞](service_hold)
               [-o RPC/RAPの取得先ID](rpc_output_message)
               [-m MCPの取得先ID](eemcpfuncの-oのoutputmessage)
               [-j RPC/RAPの機能拡張レベル](rpc_output_function)
               [-p MCPの機能拡張レベル](eemcpfuncの-oのoutputfunction)
               [-r リトライロールバック上限回数](trn_max_retry_count)}}

オプション

-x トランザクション種別 〜〈2文字〉

JI:共有リソース初期化トランザクション

UT:ユーザ初期化トランザクション

-o RPC/RAPの取得先ID 〜〈符号なし整数〉((0〜255))

RPC/RAPでの送信処理でOJを取得する場合に,OJの取得先IDを指定します。本オプションを指定したサービスまたはトランザクションの送信処理では,OJを取得します。

本オプションで指定した取得先IDで,OJを書き込むUAP履歴情報グループの表を決定します。

取得先IDが,trnaphputidオペランドで指定されていない場合は,プロセスダウンします。

UAP履歴情報取得機能を使用しない場合(trn_aph_useオペランドにNを設定した場合)は,本オプション設定値は無効となります。

本オプションを指定した場合は,rpc_output_messageオペランドは無効となります。また,本オプションに0を指定した場合,当該サービスまたはトランザクションでの送信処理では,OJは取得しません。

本オプションを省略した場合は,rpc_output_messageオペランドの設定に従います。

本オプションとrpc_output_messageオペランドを指定した場合のOJ取得有無については,「4.1.1(1)(a) OJ取得有無」を参照してください。

-m MCPの取得先ID 〜〈符号なし整数〉((0〜255))

MCPでの送信処理でOJを取得する場合に,OJの取得先IDを指定します。本オプションを指定したサービスまたはトランザクションの送信処理では,OJを取得します。

オプションで指定した取得先IDで,OJを書き込むUAP履歴情報グループの表を決定します。

取得先IDが,trnaphputidオペランドで指定されていない場合は,プロセスダウンします。

UAP履歴情報取得機能を使用しない場合(trn_aph_useオペランドにNを設定した場合)は,本オプション設定値は無効となります。

本オプションを指定した場合は,eemcpfuncオペランドの-oオプションは無効となります。また,本オプションに0を指定した場合,当該サービスまたはトランザクションでの送信処理では,OJは取得しません。

本オプションを省略した場合は,eemcpfuncオペランドの-oオプションの設定に従います。

本オプションとeemcpfuncオペランドの-oオプションを指定した場合のOJ取得有無については,「4.1.1(1)(a) OJ取得有無」を参照してください。

-j RPC/RAPの機能拡張レベル 〜〈16進表示〉{00000000|00000001}《00000000》

RPC/RAPでの送信処理でOJを取得する場合に,OJ取得の機能拡張レベルを指定します。

00000000

OJ取得の機能を拡張しません。

00000001

OJ取得を行うときに,ユーザデータを出力データとして取得しません。

-p MCPの機能拡張レベル 〜〈16進表示〉{00000000|00000001}《00000000》

MCPでの送信処理でOJを取得する場合に,OJ取得の機能拡張レベルを指定します。

00000000

OJ取得の機能を拡張しません。

00000001

OJ取得を行うときに,ユーザデータを出力データとして取得しません。

-r リトライロールバック上限回数 〜〈符号なし整数〉((0〜255))《trn_max_retry_countの指定値》

リトライロールバック機能使用時,同一メッセージのリトライ上限回数を指定します。このリトライ上限回数はservice_attr -vで指定したサービスにだけ有効になります。

このオペランドを指定する場合,トランザクション種別を指定する-xを定義することはできません。

リトライ回数が上限値に達した場合はリトライを行わないでスレッドダウンし,ERRTRN3を起動します。

このオペランドに1以上の値を指定した場合,トランザクション決着時まで処理キューや入力メッセージを保持します。次の定義値に,処理スレッド数(thread_no)分を加算した値を見積もってください。

  • pce_no

  • time_message_no

  • recv_message_buf_cnt

(b) queue_draw_method(処理キュー引き出し方法定義)

機能

処理キュー引き出し方法を指定します。

形式
[queue_draw_method -p {roundrobin|trnlevel}]

オプション

-p roundrobin|trnlevel 〜《roundrobin》
roundrobin

ラウンドロビン方式を指定します。

trnlevel

トランザクションレベル方式を指定します。

トランザクションレベル方式を指定した場合,予備処理スレッドの使用を不可とします。そのため,本オペランドで「trnlevel」を指定した際,reserve_thread_noオペランドに0以外を指定し,かつreserve_start_pce_noオペランドに0以外をした場合はエラーとします。

(c) uoc_func(ユーザオウンコーディング定義)

機能

ユーザオウンコーディングのエントリポインタ名を指定します。

形式
[uoc_func [-p "トランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名"]
          [-t "ユーザタイマ参照UOCエントリポインタ名"]
          [-r "リトライロールバック後処理UOCエントリポインタ名"]
          [-o "OJ編集UOCエントリポインタ名"]]

オプション

-p "トランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名" 〜〈1〜31文字の識別子〉

トランザクションレベル名判定UOCのC言語関数名を指定します。

queue_draw_method定義の-pオプションに「trnlevel」を指定している場合は必ず指定してください。

queue_draw_method定義の-pオプションに「roundrobin」を指定している場合は,本定義値を無視し,トランザクションレベル名判定UOCを呼び出しません。

-t "ユーザタイマ参照UOCエントリポインタ名" 〜〈1〜31文字の識別子〉

ユーザタイマ参照UOCのC言語関数名を指定します。

本定義を省略した場合は,永続タイマ起動時にユーザタイマ参照UOCを呼び出しません。

-r "リトライロールバック後処理UOCエントリポインタ名" 〜〈1〜31文字の識別子〉

リトライロールバック後処理UOCのC言語関数名,またはCOBOLのプログラム名(または入り口名)を指定してください。

本定義を省略した場合は,リトライロールバック後処理UOCを呼び出しません。

-o "OJ編集UOCエントリポインタ名" 〜〈1〜31文字の識別子〉

OJ編集UOCのC言語関数名を指定します。

本定義を省略した場合は,OJ編集UOCを呼び出しません。

(d) shinfdef(共有情報表定義)

機能

共有リソース初期化トランザクションの起動を管理するための共用情報表を定義します。shinfdefは1つだけ定義できます。TP1/FSP-Hubを使用しないでshinfdefを定義する場合は,ji_trnを必ず定義してください。TP1/FSP-Hubを使用する場合の指定方法については,TP1/FSP-Hubのドキュメントを参照してください。

形式
{{shinfdef -t 共有情報表名 -n リソースマネジャ名 [-i リソースマネジャ拡張子]}}

オプション

-t 共有情報表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

共有情報表名を指定します。

eeshtblhコマンド実行時に-tオプションで指定した共有情報表名と同じ値を指定してください。

-n リソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

共用情報表へのアクセスで使用するリソースマネジャ名を指定します。trnstring定義の-nオプションで指定したリソースマネジャ名を指定します。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉《NULL文字列》

共用情報表へのアクセスで使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。trnstring定義の-iオプションで指定したリソースマネジャ拡張子を指定します。

-nオプションおよび-iオプションで指定したtrnstring定義で接続するリソースマネジャおよび接続するユーザは,eeshtblhコマンドを実行時に接続したリソースマネジャおよびユーザと同じとなるように定義します。

(2) トランザクション関連定義

(a) trnaphgroup(UAP履歴情報グループ情報定義)

機能

UAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)で作成したUAP履歴情報グループの表に接続するリソースマネジャを定義します。

trnaphgroup定義コマンドは,最大30回まで指定できます。

形式
{{trnaphgroup  -u UAP履歴情報グループ名
               -n リソースマネジャ名
              [-i リソースマネジャ拡張子]
              [-z 履歴情報バッファ長]
              [-b スレッド専用バッファ数]
              [-s スレッド共用バッファ数]
              [-m]
              [-l 通番予約要求の閾値]
              [-r 一括予約通番数]}}

オプション

-u UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

UAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)で作成したUAP履歴情報グループ名を指定します。

-n リソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

UAP履歴情報グループの表に接続するリソースマネジャ名を指定します。

トランザクション関連定義のtrnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ名を指定してください。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉《NULL文字列》

UAP履歴情報グループの表に接続するリソースマネジャ名の拡張子を指定します。

トランザクション関連定義のtrnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ拡張子を指定してください。

-z 履歴情報バッファ長 〜〈符号なし整数〉((256〜30,000))《4,096》(単位:バイト)

UAP履歴情報グループの履歴情報表に出力する履歴情報のバッファ長を指定します。

このオペランドの指定値は,UAP履歴情報グループ作成コマンド(eeaphgrph)の-zオプション値と同じ,または以上で指定してください。

本指定値が8の倍数でないときは,8バイト単位に切り上げます。

履歴情報バッファ長の見積もりについては,「24.17 履歴情報レコードのフォーマット」を参照してください。

-b スレッド専用バッファ数 〜〈符号なし整数〉((1〜32))《1》

1トランザクション処理内で,UAP履歴情報グループの履歴情報表に出力するUAP履歴情報をバッファリングするための履歴情報バッファ数を指定します。

このスレッド専用バッファが不足した場合は,スレッド共用バッファを使用します。スレッド共用バッファも不足したときは,SQL要求によってUAP履歴情報を表に書き込みます。

-s スレッド共用バッファ数 〜〈符号なし整数〉((0〜32,000))《0》

スレッド専用の履歴情報バッファが不足した場合に備えて用意する,スレッド共用の履歴情報バッファ数を指定します。

-m

UAP履歴情報メモリ通番機能を使用するかどうかを指定します。

本オプションを設定した場合,UAP履歴情報メモリ通番機能を使用して通番の割り当てを実行します。オンライン共用機能を使用するUAP履歴情報グループには指定できません。オンライン共用機能を使用するUAP履歴情報グループに本オプションを指定していた場合は,警告メッセージを出力し,本オプションを無視します。

本オプションを設定しなかった場合,UAP履歴情報メモリ通番機能を使用しません。

-l 通番予約要求の閾値 〜〈符号なし整数〉((100〜50,000))《1,200》

UAP履歴情報メモリ通番機能使用時,通番予約を履歴情報監視スレッドに要求する閾値を指定します。メモリ管理上の(予約済み通番-割り当て済み通番)が本オプションで設定する閾値を下回った場合,履歴情報監視スレッドに通番予約を要求します。

履歴情報監視スレッドによる通番予約が完了するまでに処理スレッドが予約済み通番を使い切ると,処理スレッドが通番予約処理完了を待つことになり性能が低下します。したがって,要件に合った値を設定してください。値の設定に関しては,「3.20.4 通番予約および通番割り当て」を参照してください。

なお,本オプション指定値に-rオプションで指定する一括予約通番数以上の値が設定されていた場合,エラーメッセージKFSB50918-Eを出力してプロセスダウンします。

-mを設定した場合だけ,このオペランドの設定値は有効です。

-r 一括予約通番数 〜〈符号なし整数〉((200〜100,000))《2,000》

UAP履歴情報メモリ通番機能使用時,通番予約要求1回当たりで予約する通番数を指定します。ただし,現用表の履歴情報行数が本オプション指定値の2倍に満たない場合,当該現用表を使用している間は履歴情報行数で予約します。値の設定に関しては,「3.20.4 通番予約および通番割り当て」を参照してください。

-mオプションを設定した場合だけ,このオプションの設定値は有効です。

(b) trnaphputid(取得先ID情報定義)

機能

取得先IDに属するUAP履歴情報グループを定義します。履歴情報取得要求時に指定した取得先IDを基に履歴情報を書き込むUAP履歴情報グループの表を決定します。

trnaphputid定義コマンドは,最大255個まで指定できます。

形式
{{trnaphputid -i 取得先ID
              -u UAP履歴情報グループ名 [,UAP履歴情報グループ名]…}}

オプション

-i 取得先ID 〜〈符号なし整数〉((1〜255))

取得先IDを指定します。

-u UAP履歴情報グループ名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

UAP履歴情報グループ名を指定します。

trnaphgroup定義コマンドで指定したUAP履歴情報グループ名を指定してください。

1つの取得先IDに対し,最大で30個までUAP履歴情報グループ名を定義できます。

UAP履歴情報グループ名を重複して定義したときは,無視します。

(c) trnstring(リソースマネジャのアクセス用文字列または拡張子の指定)

機能

リソースマネジャとしてHiRDBを使用し,trnstring定義コマンドを複数指定する場合,-oオプションおよび-Oオプション内で同じHiRDB環境変数グループ識別子を指定できません。

ここでは,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」との差分についてだけ記載します。

形式
{{trnstring  -n  リソースマネジャ名
            [-i  リソースマネジャ拡張子]
            [-O  "ユーザサービス用xa_open関数用文字列"]
            [-j]}}

オプション

-i リソースマネジャ拡張子

リソースマネジャとしてHiRDBを使用する場合,複数のリソースマネジャ拡張子を指定できません。

-j

開始終了UOC/反映先指定UOCでSQLを実行するときに指定します。

注意事項

オフラインバッチ機能を使用する時は,X/OpenのXAインタフェースを使用しないで通常のSQLを使用してリソースマネジャと連携します。設定内容については,「28.1.1(1) trnstring」を参照してください。

(3) DBキュー機能関連定義

(a) dbqsrvdef(DBキューサービス定義)

機能

ここでは,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」との差分についてだけ記載します。

形式
{{dbqsrvdef  -v DBキューサービス名
             -p DBキューサービスグループ名
            [-q DBキュー名,DBキュー名…]
            [-n 当該サービスで使用するDBキュー数]
            [-c 当該DBキューサービスのスケジュール方法]
            [-t 当該DBキューサービスを同時に起動させる最大トランザクション数]
            [-l トランザクションレベル名]
            }}

オプション

-l トランザクションレベル名 〜〈1〜31文字の識別子〉

DBキューサービスと対応するトランザクションレベル名を指定します。トランザクションレベル方式の処理キュー引き出しを使用する場合は,queue_trnlevelオペランドで指定したトランザクションレベル名のどれかを必ず指定してください。

ラウンドロビン方式の処理キュー引き出しを使用する場合は,-lオプションを指定できません。

(b) dbqgrpdef(DBキューグループ定義)

機能

ここでは,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base enterprise Option 使用の手引」との差分についてだけ記載します。

形式

DBキューのフォーマットTYPEが0のDBキューの場合

{{dbqgrpdef -d DBキューグループ名
           [-p 関連づけるDBキューサービスグループ名]
           [-k 0]
          {[-e 関連づけるサービスグループ名[-t]]
            |[-f 関連づける他サーバのプロセス識別子]}
           [-u uap]
           [-s stop|skip]
                          }}

DBキューのフォーマットTYPEが1のDBキューの場合

{{dbqgrpdef -d DBキューグループ名
           [-p 関連づけるDBキューサービスグループ名]
            -k 1
           [-o my|other]
           [-c]
           [-u uap]
           [-s stop|skip]
                          }}

ユーザキューアクセスの場合

{{dbqgrpdef -d DBキューグループ名
            -k 1
           [-o my|other]
           [-c]
            -u  user
                          }}
表29‒29 -rオプションの省略指定可否

項番

オプション

指定

UAP間通信(-kが0)

UAP間通信(-kが1)

ユーザキューアクセス

1

-r

省略可能

省略可能

不可

オプション

-r stop|skip 〜《stop》

リトライロールバック機能によるリトライ上限に達した場合の動作を指定します。

stop

読み出し停止します

skip

メッセージをスキップして次のメッセージを読み出します。

次の場合は,指定しても無視します。

  • -oにotherを指定かつ-cを省略

(4) タイマ機能関連定義

(a) timpermdef(登録用タイマデータ表定義)

機能

永続タイマ機能を使用する場合の,タイマデータ表を定義します。

形式
{{timpermdef -t タイマデータ表名
             -n リソースマネジャ名
            [-i リソースマネジャ拡張子]
            [-a entry|watch]
            }}

オプション

-t タイマデータ表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

タイマデータ表名を指定します。

eetimtblhコマンド実行時に-tオプションで指定したタイマデータ表名と同じ値を指定してください。

また,-aオプションにwatchを指定したtimpermdef定義間で重複しないように指定してください。

-n リソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

タイマデータ表へのアクセスで使用するリソースマネジャ名を指定します。trnstring定義の-nオプションで指定したリソースマネジャ名を指定します。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉《NULL文字列》

タイマデータ表へのアクセスで使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。trnstring定義の-iオプションで指定したリソースマネジャ拡張子を指定します。

-nオプションおよび-iオプションで指定したtrnstring定義で接続するリソースマネジャおよび接続するユーザは,eetimtblhコマンドを実行時に接続したリソースマネジャおよびユーザと同じとなるように定義します。

-a entry|watch 〜《entry》

本定義で指定したタイマデータ表に対するTP1/EEの動作を指定します。

entry

本定義で指定したタイマデータ表に対し,永続タイマを登録,永続タイマの取り消し,起動時刻に達したタイマの起動処理を行う場合に指定します。

自サービスグループをタイマ登録対象とするタイマデータ表を-tオプションで指定してください。

-aオプションにentryを指定したtimpermdef定義コマンドは1つだけ指定できます。

watch

本定義で指定したタイマデータ表の起動待ち永続タイマを監視する場合に指定します。

自サービスグループをタイマ登録対象とするタイマデータ表を-tオプションで定義した場合は,-aオプションにentryを指定し,-tオプションで同名のタイマデータ表を指定したtimpermdef定義コマンドを定義してください。

-aオプションにwatchを指定したtimpermdef定義コマンドは最大100個まで指定できます。

監視対象の表を複数にした場合,永続タイマの監視間隔が増加し,タイマの起動に遅れが発生する場合があります。

なお,自サービスグループをタイマ登録対象とするタイマデータ表を-tオプションで定義し,-aオプションにentryを指定したtimpermdef定義を省略した場合,当該タイマデータ表を-tオプションで指定し,-aオプションにentryを指定したtimpermdef定義を定義したものとして動作します。

(5) OBM関連定義

(a) bcssvgdef(BCSのサーバ間連携定義)

機能

BCSのサーバ間連携に関する定義をします。

obm_server_typeにSを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

形式
bcssvgdef -n TP1/SBのノード識別子[,TP1/SBのノード識別子]
         -g サービスグループ名][,サービスグループ名]
         [-e ネゴシエーション間隔]
         [-E ネゴシエーション応答待ち時間]
         [-m ネゴシエーション未完了メッセージ出力間隔]

オプション

-n TP1/SBのノード識別子[,TP1/SBのノード識別子] 〜〈4文字の識別子〉

BCMとして使用するTP1/EEが動作するTP1/SBのノード識別子を指定します。

オンライン中のOBM構成定義変更運用のために複数BCMと接続する場合は,TP1/SBのノード識別子を2つ指定します。指定する順番は,通常使用のBCM,切替用のBCMの順で指定します。2つのBCMが同一のTP1/SB上で動作する場合は,同じ値を2つ指定します。

複数BCMと接続しない場合は,1つ指定します。

-g サービスグループ名[,サービスグループ名] 〜〈1〜31文字の識別子〉

BCMとして使用するTP1/EEのサービスグループ名を設定します。

オンライン中のOBM構成定義変更運用のために複数BCMと接続する場合は,サービスグループ名を2つ指定します。指定する順番は,通常使用のBCM,切替用のBCMの順で指定します。

複数BCMと接続しない場合は,1つ指定します。

-e ネゴシエーション間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜300))《5》(単位:秒)

BCSからBCMへのネゴシエーション間隔を指定します。この間隔を短くすると,BCMのTP1/EEがオンライン状態になってから,BCSでOBMのトランザクションを実行可能となるまでに掛かる時間を短くできますが,通信回数が増加しネットワーク負荷が高くなります。

-E ネゴシエーション応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((1〜300))《5》(単位:秒)

BCSがBCMから応答を待つ時間を指定します。

-m ネゴシエーション未完了メッセージ出力間隔 〜〈符号なし整数〉((10〜3,600))《180》(単位:秒)

ネゴシエーション未完了時に出力するメッセージKFSB55706-I,KFSB55714-Eの出力間隔を指定します。最大で-e指定値の誤差が生じます。

(b) bcmsvgdef(BCMのサーバ間連携定義)

機能

BCMのサーバ間連携に関する定義をします。

obm_server_typeにMを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

形式
bcmsvgdef  -g サービスグループ名
          [-h ハートビート送信間隔]
          [-c ハートビート応答待ち時間]
          [-s ハートビート受信間隔監視時間]
          [-r リラン時のネゴシエーション待ち時間]
          [-d OBMトランザクション実行要求の応答待ち時間]
          [-w OBMトランザクション実行終了通知の応答待ち時間]

オプション

-g サービスグループ名

BCSとして使用するTP1/EEのサービスグループ名を設定します。

-h ハートビート送信間隔 〜〈符号なし整数〉((5〜300))《10》(単位:秒)

BCSからBCM,またはeeobmstartコマンドからBCMへのハートビート電文送信間隔を指定します。

本オプション設定値がBCSとBCMの間でTP1/EEプロセスダウンを検知する最小時間となります。本オプションに小さい値を設定すると,TP1/EEプロセスダウンを検知までに掛かる時間は短くなりますが,通信回数が増加しネットワーク負荷が高くなります。最大5秒の誤差が発生します。

-c ハートビート応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((1〜300))《5》(単位:秒)

BCSまたはeeobmstartコマンドが,BCMからのハートビート電文応答を待つ時間を指定します。

BCMがハートビート電文受信後のBCMのプロセスダウンや,BCMのスローダウンを検知する最小時間は,本オプション設定値に-hオプション設定値を加えた時間となります。

-s ハートビート受信間隔監視時間 〜〈符号なし整数〉((10〜600))《-hオプション指定値×2》(単位:秒)

BCMが,BCSまたはeeobmstartコマンドからのハートビート電文の受信間隔を監視する時間を指定します。本オプション設定値がBCMがBCSのプロセスダウンや,スローダウンを検知する最小時間となります。

-hオプション指定値を2倍した値以上を指定してください。

-r リラン時のネゴシエーション待ち時間 〜〈符号なし整数〉((10〜600))《30》(単位:秒)

BCMのTP1/EE再開始時のOBM強制停止をBCSとのネゴシエーション完了まで待ち合わせる時間を設定します。指定した時間が経過してもネゴシエーションが完了しないでクローズトランザクションが起動可能なBCSがない場合は,ロット構成定義obmstartコマンド指定値で,BCMでクローズトランザクションを起動するかOBMの状態を一時休止中とします。

このオプションには,次の定義値を加算した値よりも十分大きい値を設定することを推奨します。

障害時の運用の注意事項も参照してください。

  • BCSのbcssvgdef -eオプション

  • BCMのbcmsvgdef -hオプション

  • BCMのbcmsvgdef -sオプション

なお,この定義は,BCMのTP1/EE再開始時のOBM強制停止処理を遅らせるもので,オンライン開始を遅らせるものではありません。TP1/EEがオンライン状態になってからOBM強制停止処理の実行を待つため,OBM以外のオンライン業務は実行できます。

-d OBMトランザクション実行要求の応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((1〜300))《5》(単位:秒)

BCMからBCSにOBMトランザクション実行要求を送信したときの応答待ち時間を設定します。この時間を超えても応答がなかった場合は,通信障害として扱いOBMを強制停止します。データ型OBMのブロックの送信時間を考慮して設定してください。1ブロックの送信時間に5秒加算した時間を設定することを推奨します。

なお,この待ち時間にはOBMトランザクションの実行時間は含みません。

-w OBMトランザクション実行終了通知の応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((1〜300))《5》(単位:秒)

BCSからBCMにOBMトランザクション実行終了通知を送信したときなどの応答待ち時間を設定します。この時間を超えても応答がなかった場合は,通信障害として扱い該当するBCSで実行中のOBMを強制停止します。

(c) obmstsdef(OBM管理表定義)

機能

OBM状態管理表を定義します。

obm_server_typeにM,またはSを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

オンライン中のOBM構成定義変更運用のために複数BCMと接続する場合は,BCM,BCSともにobmstsdefを2つ指定します。

形式
obmstsdef -t OBM管理表名
          -n リソースマネジャ名
         [-i リソースマネジャ拡張子]
         [-r {Y|N}]
         [-c オンライン初期化時の障害リトライ回数]
         [-v オンライン初期化時の障害リトライ間隔]
         [-s {normal|switch}]

オプション

-t OBM管理表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

eeobmtblhコマンドで作成したOBM管理表名を指定します。

-nリソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

OBM管理表へのアクセスで使用するリソースマネジャ名を指定します。trnstring定義の-nオプションで指定したリソースマネジャ名を指定します。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉《NULL文字列》

OBM管理表へのアクセスで使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。trnstring定義の-iオプションで指定したリソースマネジャ拡張子を指定します。

-nオプションおよび-iオプションで指定したtrnstring定義で接続するリソースマネジャおよび接続するユーザは,eeobmtblhコマンドを実行時に接続したリソースマネジャおよびユーザと同じとなるように定義します。

-r {Y|N} 〜《N》

オンライン初期化時のOBM管理表へのアクセスで障害が発生した場合にリトライするかどうかを設定します。Nを設定した場合は,障害が発生するとリトライしないでプロセスダウンします。

Yを設定した場合は,-v,および-cオプションに設定した間隔,回数でリトライします。OBM管理表の構成が誤っている場合はYを設定してもリトライしません。

-sにswitchを指定した場合は,本オプションの設定は無視して,-sにnormalを指定したobmstsdefの-rオペランドの設定によってリトライします。

-c オンライン初期化時の障害リトライ回数 〜〈符号なし整数〉((1〜65,535))《18》

オンライン初期化時のOBM管理表へのアクセスで障害が発生した場合のリトライ回数を設定します。障害の回数がリトライ回数を超えた場合は,プロセスダウンします。-rにNを設定した場合は,本オペランド設定値は無視されます。

-sにswitchを指定した場合は,本オプションの設定は無視して,-sにnormalを指定したobmstsdefの-cオペランドの設定によってリトライします。

-v オンライン初期化時の障害リトライ間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜3,600))《10》(単位:秒)

オンライン初期化時のOBM管理表へのアクセスで障害が発生した場合のリトライ間隔を秒単位で設定します。-rにNを設定した場合は,本オペランド設定値は無視されます。

-sにswitchを指定した場合は,本オプションの設定は無視して,-sにnormalを指定したobmstsdefの-vオペランドの設定によってリトライします。

-s {normal|switch}

OBM管理表が通常使用BCM用か切替用BCM用か指定します。

オンライン中のOBM構成定義変更運用のために複数BCMと接続する場合は,normalを指定したobmstsdefとswitchを指定したobmstsdefをそれぞれ1つ指定します。

複数BCMと接続しない場合は,-sオプションを省略してください。

(d) bcmstsdef(OPEN状態管理表定義)

機能

OPEN状態管理表を定義します。

obm_server_typeにMを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

オンライン中のOBM構成定義変更運用のために複数BCMと接続する場合は,BCMにbcmstsdefを指定します。

複数BCMと接続する場合は,必ずbcmstsdefを指定してください。オンライン初期化時のOPEN状態管理表へのアクセスで障害が発生した場合は,-s normalを指定したobmstsdefの-r,-c,-vオプションに従いリトライします。

形式
bcmstsdef -t OPEN状態管理表名
          -n リソースマネジャ名
          [-i リソースマネジャ識別子]

オプション

-t OPEN状態管理表名 〜〈1〜26文字の英大識別子〉

eebcmtblhコマンドで作成したOPEN状態管理表名を指定します。

-n リソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

OPEN状態管理表へのアクセスで使用するリソースマネジャ名を指定します。trnstring定義の-nオプションで指定したリソースマネジャ名を指定します。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉《NULL文字列》

OPEN状態管理表へのアクセスで使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。trnstring定義の-iオプションで指定したリソースマネジャ拡張子を指定します。

-nオプションおよび-iオプションで指定したtrnstring定義で接続するリソースマネジャおよび接続するユーザは,eebcmtblhコマンドを実行時に接続したリソースマネジャおよびユーザと同じとなるように定義します。

(e) bcmuocfunc(BCMユーザオウンコーディング定義)

機能

BCMにOBMのUOCを組み込みます。

obm_server_typeにMを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

形式
bcmuocfunc [-s OBM開始/再開始UOCエントリポインタ名]
           [-e OBM終了/停止UOCエントリポインタ名]
           [-p OBMのトランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名]
           [-t OBMのUOC実行監視時間]

オプション

-s OBM開始/再開始UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBM開始/再開始UOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名,COBOLのプログラム名(または入り口名)です。

-e OBM終了/停止UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBM終了/停止UOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名,COBOLのプログラム名(または入り口名)です。

-p OBMのトランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBMのトランザクションレベル名判定UOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名です。

クローズトランザクションをBCMで起動する(OBM構成定義のobmstartコマンドに-t close_err=bcmを指定)場合に指定してください。クローズトランザクションをBCMで起動しない(OBM構成定義のobmstartコマンドに-t close_err=suspendを指定,またはclose_errを省略)場合は,指定する必要はありません。

-t OBMのUOC実行監視時間 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《60》(単位:秒)

-s,-e,-pオプションで組み込んだOBMのUOCを実行している時間の監視時間を秒単位で指定します。

UOCを実行している時間が指定時間を超えた場合は,TP1/EEプロセスがプロセスダウンします。

UOCで時間が掛かる処理を行う場合は,その処理時間を考慮して設定してください。例えば,UOCでHiRDBのSQLを実行する場合は,PDCWAITTIMEに指定した時間よりも,本オペランド指定値を大きくすることを推奨します。

0を指定した場合は,監視を行いません。

(f) bcsuocfunc(BCSユーザオウンコーディング定義)

機能

BCSにOBMのUOCを組み込みます。

obm_server_typeにSを指定していない場合は,本コマンドは無視します。

形式
bcsuocfunc [-s OBMサービス名決定UOCエントリポインタ名]
           [-d OBMスキップデータUOCエントリポインタ名]
           [-p OBMのトランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名]
           [-t OBMのUOC実行監視時間]

オプション

-s OBMサービス名決定UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBMサービス名決定UOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名です。

-d OBMスキップデータUOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBMスキップデータUOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名,COBOLのプログラム名(または入り口名)です。

-p OBMのトランザクションレベル名判定UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

OBMのトランザクションレベル名判定UOCのエントリポインタ名を設定します。エントリポインタ名に指定できるのは,Cの関数名です。

-t OBMのUOC実行監視時間 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《10》(単位:秒)

-s,-d,-pオプションで組み込んだOBMのUOCを実行している時間の監視時間を秒単位で指定します。

UOCを実行している時間が指定時間を超えた場合は,TP1/EEプロセスがプロセスダウンします。

0を指定した場合は,監視を行いません。

(6) データ連携支援関連定義

(a) trnrks_service(データ連携支援サービス情報)

機能

データ連携支援で反映処理するサービス情報を定義します。

本定義コマンドは,最大100個まで定義できます。

データ連携支援を実行する場合,本定義コマンドを必ず1つは定義してください。

形式
{{ trnrks_service -s サービス名
                  -t {dbq|rpc|usr}
                 [-n リソースマネジャ名]
                 [-i リソースマネジャ拡張子]
                 [-d DBキューグループ名]
                 [-u 編集UOCエントリポインタ名]
                 [-v 送信先サービスグループ名:送信先サービス名]
                 [-w 最大応答待ち時間]
                 [-r 反映UOCエントリポインタ名]
                 [-e 編集/反映UOC監視時間]}}

オプション

-s サービス名 〜〈1〜31文字の識別子〉

反映サービスを一意に特定できるサービス名を指定します。

サービス名が重複した場合,1つ目に指定したtrnrks_service定義を有効にします。

-t {dbq|rpc|usr}

反映サービスが実行する反映処理方法を指定します。指定値がdbqであればDBキュー書き込み,rpcであればRPC送信処理,usrであればユーザ任意処理を実行します。

-n リソースマネジャ名 〜〈1〜31文字の英数字〉

DBキュー機能(-tオプションにdbq指定)およびユーザ任意処理(-tオプションにusr指定)で使用するリソースマネジャ名を指定します。

trnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ名を指定してください。

-i リソースマネジャ拡張子 〜〈1〜2文字の識別子〉

DBキュー機能およびユーザ任意処理で使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。trnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ拡張子を指定してください。指定する場合は,1つだけ指定できます。

-d DBキューグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

使用するDBキューグループ名を指定します。指定するDBキューグループはdbqgrpdef定義-dオプションと同じ値を指定してください。異なった値を指定した場合,データ連携支援を強制停止します。

本オプションは-tオプションにdbqを指定した場合だけ指定可能であり,dbqを指定した場合必ず指定してください。

-u 編集UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉《編集UOCを使用しない》

DBキュー書き込み/RPC送信するデータを編集するUOCのエントリポインタ名を指定します。エントリポインタ名は,C言語の場合は関数名,COBOL言語の場合はプログラム名または入り口名を指定します。

本オプションは-tオプションにdbqまたはrpcを指定した場合だけ指定可能です。

-v 送信先サービスグループ名:送信先サービス名
送信先サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

RPC送信先のサービスグループ名を指定します。指定するサービスグループ名はeesvgdef定義で定義してください。

送信先サービス名 〜〈1〜31文字の識別子〉

RPC送信先のサービス名を指定します。

本オプションは-tオプションにrpcを指定した場合だけ指定可能であり,rpcを指定した場合必ず指定してください。

-w 最大応答待ち時間 〜〈符号なし整数〉((0〜65,535))《180》(単位:秒)

RPC送信先へサービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。

指定時間を過ぎても応答がない場合は,データ連携支援を中断します。

0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。0を指定した場合,データ連携支援が終了しないことがあります。

本オプションは-tオプションにrpcまたはusrを指定した場合だけ指定可能です。

-r 反映UOCエントリポインタ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

ユーザ任意処理するUOCのエントリポインタ名を指定します。エントリポインタ名は,C言語の場合は関数名,COBOL言語の場合はプログラム名または入り口名を指定します。

本オプションは-tオプションにusrを指定した場合だけ指定可能であり,usrを指定した場合必ず指定してください。

-e 編集/反映UOC監視時間 〜〈符号なし整数〉((0〜65,535))《60》(単位:秒)

反映サービス上で動作するUOCの監視時間を指定します。-tオプションにdbqまたはrpcを指定した場合は編集UOC,usrを指定した場合は反映UOCの監視時間を指定します。

指定時間を超えた場合は,データ連携支援を終了します。0を指定した場合は,UOCの監視を行いません。

オプションの組み合わせ

反映処理の種類ごとに指定するオプションの組み合わせを次の表に示します。

表29‒30 反映処理の種類ごとのオプション組み合わせ

オプション

-s

-n

-i

-d

-u

-v

-w

-r

-e

-t

dbq

×

×

×

rpc

×

×

×

×

usr

×

×

×

(凡例)

◎:指定必須

○:指定可能(省略可能)

×:指定不可