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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


4.1.1 OJ取得のオペランドの優先順位について

〈この項の構成〉

(1) リモートプロシジャコール(RPC),リモートAPI機能(RAP)

(a) OJ取得有無

RPC/RAPでの送信処理の場合で,OJ取得有無を設定するには,RPC関連定義のrpc_output_messageオペランドを指定します。また,サービスまたはトランザクション種別ごとにOJ取得有無を指定する場合は,service_attrオペランドの-oオプションを指定します。上記オペランドの優先順位を次の表に示します。

表4‒1 OJ取得オペランドの優先順位(RPC,RAP)

項番

rpc_output_messageオペランド指定有無

service_attrオペランド

の-oオプション指定有無

OJ取得有無

取得先

1

取得先IDに0以外を指定

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-o

2

取得先IDに0を指定

×

3

オペランド省略またはオプション省略

rpc_output_message

4

取得先IDに0を指定

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-o

5

取得先IDに0を指定

×

6

オペランド省略またはオプション省略

×

7

オペランド省略

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-o

8

取得先IDに0を指定

×

9

オペランド省略またはオプション省略

×

(凡例)

○:取得する

×:取得しない

−:該当しません

(b) OJ取得時の機能拡張

RPC/RAPでOJ取得を行う場合に,OJの機能拡張を行うには,RPC関連定義のrpc_output_functionオペランドを指定します。また,サービスまたはトランザクションごとにOJの機能拡張を行う場合は,service_attrオペランドの-jオプションを指定します。上記オペランドの優先順位を次の表に示します。

本オペランドに00000001を指定した場合は,ユーザデータを出力データとして取得しません。

表4‒2 OJでの機能拡張オペランドの優先順位(RPC,RAP)

項番

rpc_output_functionオペランド指定値

service_attrオペランドの-jオプション指定値

機能拡張有無

1

00000000以外を指定

00000000以外を指定

2

00000000を指定

3

オペランド省略またはオプション省略

4

00000000を指定

00000000以外を指定

5

00000000を指定

6

オペランド省略またはオプション省略

7

省略

00000000以外を指定

8

00000000を指定

9

オペランド省略またはオプション省略

(c) OJ編集UOC

ユーザサービス関連定義のuoc_funcの-oオプションでOJ編集UOCを指定しており,かつ,機能拡張オペランドで「00000001」(ユーザデータ取得なし)が指定されていない場合,OJ取得前にOJ編集UOCを呼び出します。

(2) MCP

(a) OJ取得有無

MCPでの送信処理の場合で,OJ取得有無を設定するには,アプリケーション定義のeemcpfuncオペランドの-oオプションのoutputmessageを指定します。また,サービスまたはトランザクション種別ごとにOJ取得有無を指定する場合は,service_attrオペランドの-mオプションを指定します。上記オペランドの優先順位を次の表に示します。

表4‒3 OJ取得オペランドの優先順位(MCP)

項番

eemcpfuncオペランドの-oオプションのoutputmessage指定有無

service_attrオペランドの-mオプション指定有無

OJ取得有無

取得先

1

取得先IDに0以外を指定

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-m

2

取得先IDに0を指定

×

3

オペランド省略またはオプション省略

eemcpfuncオペランドの-o

4

取得先IDに0を指定

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-m

5

取得先IDに0を指定

×

6

オペランド省略またはオプション省略

×

7

オペランド省略

取得先IDに0以外を指定

service_attrの-m

8

取得先IDに0を指定

×

9

オペランド省略またはオプション省略

×

(凡例)

○:取得する

×:取得しない

−:該当しません

(b) OJ取得時の機能拡張

MCPでOJ取得を行う場合に,OJの機能拡張を行うには,アプリケーション定義のeemcpfuncオペランドの-oオプションのoutputfunctionを指定します。また,サービスまたはトランザクションごとにOJの機能拡張を行う場合は,service_attrオペランドの-pオプションを指定します。上記オペランドの優先順位を次の表に示します。

本オペランドに00000001を指定した場合は,ユーザデータを出力データとして取得しません。

表4‒4 OJでのユーザデータ取得有無オペランドの優先順位(MCP)

項番

eemcpfuncオペランドの-oオプションのoutputfunction指定値

service_attrオペランドの-pオプション指定値

機能拡張

有無

1

00000000以外を指定

00000000以外を指定

2

00000000を指定

3

オペランド省略またはオプション省略

4

00000000を指定

00000000以外を指定

5

00000000を指定

6

オペランド省略またはオプション省略

7

省略

00000000以外を指定

8

00000000を指定

9

オペランド省略またはオプション省略

(c) OJ編集UOC

ユーザサービス関連定義のuoc_funcの-oオプション,または,論理端末アプリケーション定義のeemcplefuncオペランドの-uオプションのownojedでOJ編集UOCを指定しており,かつ,機能拡張オペランドで「00000001」(ユーザデータ取得なし)が指定されていない場合,OJ取得前にOJ編集UOCを呼び出します。

(d) 出力メッセージ編集UOCとOJ取得ユーザデータについて

出力メッセージ編集UOCを定義している場合,OJに出力するユーザデータは,提供APIで指定した,出力メッセージ編集UOCの編集前のユーザデータとなります。OJ編集UOCを定義している場合は,出力メッセージ編集UOCの編集前のユーザデータを引数としてOJ編集UOCを呼び出します。