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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


23.6 機能概要

機能概要を表23-5に,TP1/FSP(全銀RC)と制御ミドル/業務UAPサービスの機能範囲を表23-6に示します。

表23‒5 機能概要

項番

選択機能

概要

1

UAPインタフェース

受信

受信時,制御ミドル連絡用関数を使用しユーザに通知します(受信の詳細は「23.10 業務UAPインタフェース」を参照)。

2

送信

業務UAPサービスがTP1/FSP(全銀RC)の送信関数を使用し送信要求します(送信の詳細は「23.10 業務UAPインタフェース」参照)。

3

イベント

イベント発生時,制御ミドル連絡用関数を使用しユーザに通知します(イベント詳細は「23.10 業務UAPインタフェース」参照)。

4

UOC

入力セグメント判定

TP1/FSP(全銀RC)が受信電文組み立てに使用します(TCP/IPは通信路でメッセージが分割されるため,1メッセージが1パケットで来る保証がありません。そのため1メッセージ分の組み立てを行います。)。

5

入力メッセージ編集

TP1/FSP(全銀RC)が起動先受信サービスを決定するために使用します。

6

出力メッセージ編集

TP1/FSP(全銀RC)では使用しません。ユーザで使用する場合はメッセージのサブレイヤヘッダ・業務プロトコルヘッダ部を参照・更新しないようにして使用してください。

7

コネクション管理

MCP機能範囲です。コネクションの確立通知および解放通知を行います。

8

プロトコル処理

表23-6参照

9

運用

  • 状態表示コマンド

  • テーブル情報取得コマンド

表23‒6 プロトコルの機能範囲

項番

電文種別

TP1/FSP(全銀RC)

制御ミドル/業務UAPサービス

1

制御メッセージ

(コネクション定期監視)

送信

TP1/FSP(全銀RC)が制御メッセージ規定間隔で送信し,応答待ち監視します。

受信

制御メッセージ(応答)を受信し,コネクションが正常であることを確認します。

規定回数受信を確認できなかった場合はコネクションを解放します。また,フォーマットエラーはコネクション解放します。

なし

2

情報メッセージ

(業務電文)

全銀RCからの送信

受信
  • フォーマットチェック,サイズチェック,シーケンス番号チェックを行います。エラー時はコネクション解放します。

  • 業務電文を制御ミドルに通知します。

送信
  • eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにautoを指定した場合,TP1/FSP(全銀RC)が送達管理を応答します。

全銀RCからの送信

受信

任意の処理を行います。

送信

eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにmanualを指定した場合,送達管理電文送信APIを発行します。

TP1/FSP(全銀RC)からの送信

送信

業務UAPサービスの要求によって業務電文を送信します。

  • 送信電文のフォーマットチェック,サイズチェックおよび状態チェックを行います。エラー時は送信要求を拒否します。

  • 電文送信し,応答待ち監視します。

受信
  • 送達管理電文のフォーマットチェック,サイズチェック,シーケンス番号チェックを行います。エラー時はコネクション解放します。

  • 送達管理電文を制御ミドルに通知します。

TP1/FSP(全銀RC)からの送信

送信

業務電文を作成し送信要求します。

受信

任意の処理を行います。

〈この節の構成〉