23.6.2 業務UAPとサービスの関係
TP1/FSP(全銀RC)は,TP1/EEのマルチスレッドで動作するサービス群として作成します。
- 〈この項の構成〉
(1) TP1/FSP(全銀RC)サービス/関数
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通信イベントサービス
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受信サービス
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タイマ関数
受信サービスとタイマ関数は内部のトランザクションとして存在するため定義は不要です。
(2) ERRTRNS
ERRTRNSは,TP1/FSP(全銀RC)の送信エラー以外に,RPCなどのエラー時も起動されます。
しかし,エントリポインタは1つですので,ユーザ側でエラーイベントサービスを作成し,そのサービス内でTP1/FSP(全銀RC)のエラーイベント関数を発行してください。
エラーイベント関数は,サービスの先頭で無条件に発行してください。
(3) UOC
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入力セグメント判定UOC
TP1/FSP(全銀RC)で使用します(メッセージ組み立て)。
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入力メッセージ編集UOC
TP1/FSP(全銀RC)で使用します(UAP振り分け)。
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出力メッセージ編集UOC
ユーザ任意です(サブレイヤヘッダ・業務プロトコルヘッダ部の参照・更新は禁止します)。
入力セグメント判定UOCと入力メッセージ編集UOCは,TP1/FSP(全銀RC)で使用するためユーザで作成しないでください。
(4) 制御ミドルの組み込み
- 受信系API
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TP1/FSP(全銀RC)のサービス内から制御ミドル関数をコールします。
制御ミドル関数で各種イベントを通知します。
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受信通知
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通信イベント通知
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タイムアウト通知
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- 送信用API
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情報メッセージの送信は,業務UAPサービスから送信関数をコールすることで実施します。
送達管理メッセージの送信は,情報メッセージ受信の制御ミドルの延長で送達管理電文送信関数をコールすることで実施します(eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにmanualを指定したコネクションの場合だけ)。
TP1/FSP(全銀RC)サービスは非保護区の設定で動作します。
(5) 業務UAPサービスとTP1/FSP(全銀RC)サービスの構成
- 注
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業務側サービスについてはサービス処理の実装方法に依存します。
業務側サービスを同一サービスとしてまとめることもできます。