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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eerasget

〈このページの構成〉

名称

保守資料の取得

形式

eerasget 〔-l|-s〕 〔-c〕 取得先ファイル名

機能

TP1/EEのトラブルシュートに必要な保守資料を,指定されたファイルに取得します。

eerasgetコマンドは,OpenTP1管理者の権限を持つユーザが,TP1/EEを操作している環境で実行してください。TP1/EEの動作に必要な環境変数を適切に設定しているかどうかを確認してください。また,コマンド実行者がファイルやディレクトリを作成できるように,保守資料を取得するファイルを格納するディレクトリに適切なアクセス権限を設定しておいてください。

eerasgetコマンドは,$DCDIR/spool/dceeinfディレクトリ下の情報を中心とした,TP1/EEのトラブルシュートに必要な保守資料を取得します。保守資料のファイルを格納するディレクトリは,保守資料取得のための一時作業領域としても使用します。eerasgetコマンドを実行する前に$DCDIR/spool/dceeinfディレクトリ下の容量を確認して,保守資料のファイルを格納するために必要な容量を判断してください。保守資料のファイルを格納するディレクトリには,十分な空き容量があるディレクトリを指定してください。

eerasgetコマンドは,TP1/Server Baseのdcrasgetコマンドを実行すると同期して実行されます。この場合,-lオプションを指定したeerasgetコマンドと,-sオプションを指定したeerasgetコマンドが実行されます。

TP1/EE稼働中にeerasgetコマンドを実行した場合,理由コードOS COMMAND FAILEDを付加したKFSB95429-Eメッセージが出力されても,保守資料は問題なく取得されます。

オプション

●-l

状態表示コマンドを実行して取得する情報,環境変数の情報,およびシステム定義ファイルの情報を取得します。

●-s

$DCDIR/spool/dceeinfディレクトリ下のトラブルシュート情報を取得します。

-lオプションおよび-sオプションを省略した場合,状態表示コマンドを実行して取得する情報,環境変数の情報,システム定義ファイルの情報,および$DCDIR/spool/dceeinfディレクトリ下のトラブルシュート情報を取得します。

●-c

保守資料の取得後に,取得先のファイルを圧縮します。

コマンド引数

●取得先ファイル名

保守資料を取得するファイル名をフルパスで指定します。

OSがLinuxの場合,-cオプションを指定して取得先ファイル名の末尾に「.gz」以外を指定すると,取得先ファイル名の末尾に自動的に「.gz」が付加されます。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95429-E

コマンドでエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB95436-I

ヘルプメッセージ

標準出力