Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eenamupdate

〈このページの構成〉

名称

ネーム情報の即時更新する。

形式

eenamupdate -g 処理対象サービスグループ名 -o ネーム情報更新サービスグループ名

機能

TP1/Server Baseのネームサーバからネーム情報を取得し,ネーム情報キャッシュを更新します。更新結果は標準出力へ出力します。以降のRPC要求は,更新済みネーム情報を基にRPC要求先が決定されます。

次の場合,本コマンドはエラーとなります。

本コマンドでは,TP1/Server Baseに対するネーム情報検索処理をします。TP1/Server Baseやネットワークの状態によっては,コマンド終了に時間が掛かる場合があります。

また,TP1/Server Baseに対するネーム情報検索処理が失敗した場合,KFSB40360-EメッセージまたはKFSB50390-Eメッセージが出力されます。出力されたメッセージ内容を基に障害要因を取り除いてください。

コマンド失敗時は,ネーム情報キャッシュは更新されません。ただし,ネーム情報検索処理が終了する前に,コマンドプロセスが何らかの理由で異常終了した場合は,キャッシュの更新有無は不定となります。

オプション

●-g サービスグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

処理対象プロセスのサービスグループ名を指定します。

●-o サービスグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

ネーム情報を更新するサービスグループ名を指定します。

出力形式

日本語の出力形式を次に示します。

サービスグループ名=aa....aa
ノード識別子     IPアドレス           ポート番号
bbbb             cc....cc               dd....dd

英語の出力形式を次に示します。

service group name = aa....aa
Node ID       IP address                    Port
bbbb            cc....cc                dd....dd

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa....aa

ネーム情報を更新するサービスグループ名

bbbb

RPC要求先のノード識別子。

RPC要求先がTP1/EEの場合,該当TP1/EEが属するTP1/Server Baseのノード識別子が表示されます。

cc....cc

RPC要求先のIPアドレス

dd....dd

RPC要求先のポート番号。

RPC要求先がTP1/Server Baseのマルチスケジューラの場合,ポート番号の最小値が表示されます。

最新のネーム情報を取得した結果,プロセス未起動などでRPC要求先がない場合は,次のメッセージを出力します。

日本語形式

ネーム情報はありません。

英語形式

There is no name information.

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90301-E

領域の確保に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB90302-E

通信障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90303-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB90304-E

フラグ引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB90305-E

コマンド処理でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB90306-E

内部矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90392-E

ネームサービス機能を使用していません。

標準エラー出力

KFSB90396-I

ヘルプメッセージ

標準出力