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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eerpclscn

〈このページの構成〉

名称

RPC通信機能で使用しているコネクションの状態表示

形式

eerpclscn -g サービスグループ名
      〔{-s サービスグループ名 -n ホスト名 〔-m〕〔-q〕
        |-r|-o {all|clt|svr|rep}}〕

機能

RPC通信機能で使用しているコネクションの状態を,標準出力に出力します。

オプション

●-g サービスグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

処理対象のサービスグループ名を指定します。

●-s サービスグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

コネクションの状態を表示するサービスグループ名を指定します。サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドまたはeesvgdef定義コマンドで指定したサービスグループ名を指定してください。

省略時は,全サービスグループ名を対象にします。

●-n ホスト名  〜〈1〜255文字のホスト名〉

コネクションの状態を表示するホスト名を指定します。サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドまたはeesvgdef定義コマンドで指定したサービスグループ名に対応したホスト名を指定してください。

●-m

サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドで指定したサービスグループのコネクションの状態を表示する場合,指定します。

-mオプションを省略した場合は,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドで指定したサービスグループのコネクションの状態を表示します。

●-q

サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-tオプションでDBQを指定したサービスグループのコネクションの状態を表示する場合に指定します。

サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドの-tオプションでDBQを指定したサービスグループのコネクションの状態も一緒に表示する場合は,-qオプションと-mオプションの両方を指定してください。

●-r

RPC応答送受信用コネクションの状態を表示する場合,指定します。-rオプションを指定した場合,-sオプション,-nオプション,および-mオプションの指定は無視されます。

●-o {all|clt|svr|rep}

コネクション確立先の情報を表示する場合に指定します。表示する情報は,INETドメインを使用して確立しているコネクションだけです。このオプション指定時は,-sオプション,-nオプション,-mオプション,-qオプション,および-rオプションの指定は無視されます。このオプションでは,DBキュー機能用,およびRAP機能用のソケットは表示されません。

all

すべてのソケットを表示します。

clt

クライアント用ソケット(サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドで指定したソケット)だけを表示します。

svr

サーバ用ソケット(サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドで指定したソケット)だけを表示します。

rep

送受信用ソケット(サービスグループ情報関連定義のmyreplydef定義コマンドで指定したソケット)だけを表示します。

出力形式

●-rオプションおよび-oオプションの指定を省略した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa....aa

処理対象のTP1/EEサービスグループ名

bb....bb

コネクションの状態を表示するサービスグループ名

cc....cc

コネクションの状態を表示するホスト名

dd....dd

cc....ccに対応したIPアドレス

ee....ee

ポート番号

ffffff

ソケット種別

  • CLIENT…クライアント用ソケット

  • SERVER…サーバ用ソケット

  • CLT_DB…DBキュー機能(TCP/IP通信)で使用するクライアント用ソケット

  • SRV_DB…DBキュー機能(TCP/IP通信)で使用するサーバ用ソケット

  • CLT_RP…リモートAPI機能で使用するクライアント用ソケット

gg....gg

ホスト下のソケット(コネクション)定義数

hh....hh

ホスト下のコネクション確立済みソケット数

表示対象がない場合,日本語では「表示対象がありません。」を,英語では「There is no connection to be displayed.」を表示します。

●-rオプションを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

IPアドレス       ポート番号  ソケット種別  確立済ソケット数
aa....aa           bb....bb    cc....cc        dd....dd

英語の出力形式を次に示します。

IP address              Port   Socket type        Socket_num
aa....aa            bb....bb      cc....cc          dd....dd

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa....aa

コネクションの状態を表示するIPアドレス

cc....ccがPREREPの場合は,自ホストの情報を表示します。

bb....bb

コネクションの状態を表示するポート番号

cc....ccがPREREPの場合は,自ホストの情報を表示します。

cc....cc

ソケット種別

  • PREREP…応答用ソケット(相手情報未確定)

  • REPLY…応答用ソケット

dd....dd

コネクション確立済みソケット数

表示対象がない場合,日本語では「RPC応答送受信用の確立済コネクションはありません。」を,英語では「There is no pre-established connection for the send/receive of RPC responses.」を表示します。

●-oオプションを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa....aa

コネクションの状態を表示するIPアドレス

bbbbb

listenポートのポート番号

ccccc

相手ホストのポート番号

ddddd

自ホストのポート番号

eeeee

ソケット種別

  • CLIENT…クライアント用ソケット

  • SERVER…サーバ用ソケット

  • REPLY…送受信用ソケット

ff....ff

一時クローズ状態

  • −…一時クローズ機能未使用

  • NORMAL…一時クローズ処理未実施

  • PROCESS…一時クローズ処理中

  • WAIT…一時クローズ処理後の応答待ち

  • REFUSED…一時クローズ処理対象外

y1/m1/d1 h1:m1:s1

コネクション確立時刻

「年/月/日△時:分:秒」の形式で出力します。

y2/m2/d2 h2:m2:s2

コネクション最終使用時刻

「年/月/日△時:分:秒」の形式で出力します。

表示対象がない場合,日本語では「表示対象のコネクションがありません。」を,英語では「There is no connection to be displayed.」を表示します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB90301-E

領域の確保に失敗しました。

標準エラー出力

KFSB90302-E

通信障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90303-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB90304-E

フラグ引数が不正です。

標準エラー出力

KFSB90305-E

コマンド処理でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB90306-E

内部矛盾が発生しました。

標準エラー出力

KFSB90307-E

オプションフラグの組み合わせが不正です。

標準エラー出力

KFSB90330-I

ヘルプメッセージ

標準出力

注意事項

ソケット種別がCLT_RPの場合は,ソケット定義数と確立済みソケット数に0が表示されます。ソケット定義数と確立済みソケット数を確認したい場合は,eerpcraplsコマンドを使用してください。