dbqgrpdef
名称
DBキューのグループ名の定義
形式
{{dbqgrpdef -d DBキューグループ名 〔-p 関連づけるDBキューサービスグループ名〕 -k 0|1 {〔-e 関連づけるサービスグループ名〕 〔-t〕 | 〔-f 関連づける他サーバのプロセス識別子〕} 〔-o my|other〕 〔-c〕 〔-u uap|user〕 〔-s stop|skip〕 }}
dbqgrpdef定義コマンドは,DBキュー機能を使用してAP間通信をするDBキューと,ユーザキューアクセスをするDBキューとで指定できるオプションが異なります。指定するオプションの違いを,次の表に示します。
オプション |
メッセージ送受信方式 |
||
---|---|---|---|
AP間通信 |
ユーザキューアクセス |
||
-kに0を指定 |
-kに1を指定 |
||
-d |
必須 |
必須 |
必須 |
-p |
省略可 |
省略可 |
指定不可 |
-k |
0(省略可) |
1 |
1(必須) |
-e |
省略可 |
指定不可 |
指定不可 |
-t |
省略可 |
指定不可 |
指定不可 |
-f |
省略可 |
指定不可 |
指定不可 |
-o |
指定不可 |
省略可 |
省略可 |
-c |
指定不可 |
省略可 |
省略可 |
-u |
省略可 |
省略可 |
必須 |
-s |
省略可 |
省略可 |
指定不可 |
機能
DBキューのグループ名を定義します。また,DBキューグループ定義とサービスグループ定義とを関連づけます。dbqgrpdef定義コマンドは,1000個まで指定できます。
dbqgrpdef定義コマンドの-eオプションまたは-fオプションの指定値は,次に示す表に従って,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドまたはDBキュー機能関連定義のdbqprcdef定義コマンドの指定値と合わせる必要があります。
dbqgrpdef定義コマンドの指定値 |
eesvgdef定義コマンドまたはdbqprcdef定義コマンドの指定値 |
|
---|---|---|
-eオプションの指定値 |
-tオプションを指定しない場合 |
-tオプションにRPCを指定または省略したeesvgdef定義コマンドの-gオプションの指定値と合わせてください。 |
-tオプションを指定した場合 |
-tオプションにDBQを指定したeesvgdef定義コマンドの-gオプションの指定値と合わせてください。 |
|
-fオプションの指定値 |
dbqprcdef定義コマンドの-fオプションの指定値と合わせてください。 |
オプション
●-d DBキューグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉
DBキューグループ名を指定します。TP1/EEシステム内で一意になるように指定してください。
●-p 関連づけるDBキューサービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉
DBキューサービスグループ名を指定します。
AP間通信をするDBキューに次のオプションを指定した場合,-pオプションを指定してください。
-
-cオプション
-
-oオプションにmyを指定
AP間通信をするDBキューに次のオプションを指定した場合,-pオプションは指定しないでください。
-
-eオプション
-
-fオプション
ユーザキューアクセスをするDBキューには,-pオプションは指定しないでください。
●-k 0|1 〜《0》
-dオプションで指定したDBキューグループのDBキュー機能オプションを指定します。
- 0
-
DBキュー機能オプションをTYPE0にします。
- 1
-
DBキュー機能オプションをTYPE1にします。ユーザキューアクセスをする場合は,1を指定してください。
-kオプションに1を指定した場合,RPC関連定義のrpc_tcpsend_con_max_cntオペランド,rpc_tcpsend_con_cntオペランド,およびrpc_tcpsend_proc_max_cntオペランドを必ず指定してください。dbq_inhibit_useにYを指定した場合,-kオプションには1を指定してください。dbq_inhibit_useにYを指定して-kオプションを省略または0を指定した場合,KFSB65606-E メッセージ(理由コード:5)を出力し,TP1/EEの起動が失敗します。
●-e 関連づけるサービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉
-kオプションに0を指定または省略時に,該当するDBキューから他サーバでメッセージを読み出す場合,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-gオプションで指定したサービスグループ名を指定します。
-eオプションと-fオプションの両方を省略した場合,DBキューから自サーバでメッセージを読み出します。
-kオプションに1を指定した場合は,-eオプションを指定しないでください。
●-t
eesvgdef定義コマンドで他サーバを指定したDBキューのイベント通知を,TCP/IP通信で行います。-tオプションは,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-tオプションにDBQを指定した場合に有効です。
●-f 関連づける他サーバのプロセス識別子 〜〈1〜31文字の識別子〉
-kオプションに0を指定または省略時に,該当するDBキューから他サーバでメッセージを読み出す場合,DBキュー機能関連定義のdbqprcdef定義コマンドの-fオプションで指定した他サーバのプロセス識別子を指定します。
-eオプションと-fオプションの両方を省略した場合,DBキューから自サーバでメッセージを読み出します。
-fオプションを指定した場合,RPC関連定義のrpc_tcpsend_con_max_cntオペランド,rpc_tcpsend_con_cntオペランド,およびrpc_tcpsend_proc_max_cntオペランドを必ず指定してください。
-kオプションに1を指定した場合は,-fオプションを指定しないでください。
●-o my|other
-kオプションに1を指定した場合,TP1/EEの開始時に,-dオプションで指定したDBキューグループのDBキューからメッセージを読み出すサーバを指定します。複数のTP1/EEで同一のDBキューを指定する場合は,一つのTP1/EEにmyを指定し,ほかのTP1/EEではotherを指定することを推奨します。複数のTP1/EEにmyを指定した場合は,後から正常開始をしたTP1/EEが読み出しサーバとなります。その際に,先に正常開始したTP1/EEのDBキューサービスはロールバックする場合があります。詳細は,「6.6.5(1) 読み出し先DBキューのステータス」を参照してください。
- my
-
TP1/EEの開始時に,自サーバでDBキューからメッセージを読み出します。読み出し先DBキューのステータスは「自サーバ読み出し」となります。
- other
-
TP1/EEの開始時に,他サーバでDBキューからメッセージを読み出します。読み出し先DBキューのステータスは「他サーバ読み出し」となります。
-oオプションを省略し,-kオプションに1を指定した場合は,myが仮定されます。
1つのdbqgrpdefに対して,-o myを指定または省略するTP1/EEは1つとなるように設定してください。
複数のTP1/EEで-o myを指定または省略した場合は,各TP1/EEが開始時に読み出し先DBキューのステータスを決定します。
TP1/EEが正常開始する場合は,最初に開始したTP1/EEのステータスが「自サーバ読み出し」となったあとに,順次起動した順番で「自サーバ読み出し」となるサーバが切り替わります。最後に起動したTP1/EEが「自サーバ読み出し」となります。
TP1/EE読み出し先DBキューのステータスの詳細は,「6.6.5(2) TP1/EEの開始モードと読み出し先DBキューのステータスの遷移」を参照してください。
●-c
-dオプションで指定したDBキューグループで,DBキュー読み出しサーバ変更機能を使用する場合に指定します。-kオプションに1を指定した場合に,-cオプションは指定できます。
-cオプションを省略した場合は,DBキュー読み出しサーバ変更機能を使用しません。
●-u uap|user 〜《uap》
該当するDBキューグループのDBキューでAP間通信,またはユーザキューアクセスの,どちらのメッセージ送受信方式かを指定します。
- uap
-
AP間通信をします。
- user
-
ユーザキューアクセスをします。
●-s stop|skip 〜《stop》
次の要因でDBキューの読み出しトランザクションがロールバックした場合の動作を指定します。
-
ee_trn_chained_rollback関数(thkind引数にEETRN_KILLまたはEETRN_ABRTを設定)
-
CBLEETRN('C-ROLL ')(データ名Cに'KILL'または'ABRT'を設定)
-
ee_trn_rollback_mark関数
-
CBLEETRN('ROLLMARK')
-
サービス関数実行中にスレッドダウン
- stop
-
読み出しを停止します。
- skip
-
メッセージをスキップして次のメッセージを読み出します。
ただし,-oオプションにotherを指定し,かつ-cオプションを省略した場合は,このオプションを指定しても無効になります。