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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


dbqdef

〈このページの構成〉

名称

DBキューの実行環境の定義

形式

{{dbqdef  -q  DBキュー名
            -d  DBキューグループ名
          〔-l  最大書き込みメッセージ数〕
            -n  リソースマネジャ名
          〔-i  リソースマネジャ拡張子〕
          〔-t  no|start|restart|all〕
                 }}

機能

DBキュー機能を使用するための実行環境を定義します。dbqdef定義コマンドは,DBキュー単位に指定してください。dbqdef定義コマンドは,32000個まで指定できます。

dbqdef定義コマンドを指定する場合,DBキュー名を降順に指定することをお勧めします。該当するDBキュー名の検索を高速化するため,初期化処理でdbqdef定義コマンドに指定されたDBキュー名を昇順にソートします。そのため,DBキュー名を降順に指定すると初期化処理時間を削減でき,プロセス再開始時間を短縮できます。昇順またはランダムに指定すると,初期化処理に時間が掛かります。

オプション

●-q DBキュー名  〜〈1〜27文字の英大識別子〉

DBキュー名を指定します。

DBキュー機能で使用するDBキューは,三つの表で構成されます。表の名称には,DBキュー名の後ろにWT,RD,またはMGが付加されます。-qオプションには,DBキュー表の名称からWT,RD,またはMGを除いたDBキュー名を指定します。

●-d DBキューグループ名  〜〈1〜31文字の識別子〉

該当するDBキューと関連づけるDBキューグループ名を指定します。

●-l 最大書き込みメッセージ数  〜〈符号なし整数〉((1〜2147483647))《1000》

DBキューに書き込む最大メッセージ数を指定します。

●-n リソースマネジャ名  〜〈1〜31文字の英数字〉

DBキュー機能で使用するリソースマネジャ名を指定します。

trnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ名を指定してください。

●-i リソースマネジャ拡張子  〜〈1〜2文字の識別子〉

DBキュー機能で使用するリソースマネジャ拡張子を指定します。

trnstring定義コマンドで指定したリソースマネジャ拡張子を指定してください。-iオプションは省略できます。指定する場合は,一つだけ指定できます。

●-t no|start|restart|all  〜《start》

該当するDBキューを読み出し停止とするTP1/EEの開始モードを指定します。-tオプションを省略した場合は,dbq_uap_stopオペランドの指定値に従います。eedbqrstコマンドまたはee_dbq_acsctl関数で読み出し停止状態を解除できます。なお,ユーザキューアクセス機能を使用するDBキューに-tオプションを指定した場合は,TP1/EE起動時に定義不正でエラーになります。

-tオプションは,自サーバ読み出しのDBキューの場合に有効になります。自サーバ読み出しの決定は,正常開始の場合はdbqgrpdef定義コマンドの-oオプションに従い,再開始の場合は前回終了時のDBキューの読み出し先サーバのステータスに従います。読み出し先サーバ変更機能を使用する場合,再開始を考慮して指定してください。

no

正常開始時に読み出し停止にしません。再開始時に前回のオンライン処理時の状態で開始します。

start

正常開始時に読み出し停止にします。再開始時に前回のオンライン処理時の状態で開始します。

restart

正常開始時に読み出し停止にしません。再開始時に読み出し停止にします。

all

正常開始時,および再開始時に読み出し停止にします。

注意事項

AP間通信をするDBキューのメッセージ読み出しトランザクションが原因でオンラインが停止した場合に再開始処理をすると,プロセス回復時に定義の指定内容に関係なく,該当するDBキューが読み出し停止になります。