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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


トラブルシュート関連定義

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set trb_tasktm_file_size=TASKTMファイルの最大容量〕
〔set trb_tasktm_file_no=TASKTMファイルの最大ファイル数〕
〔set trb_tasktm_buffer_size=TASKTMバッファのサイズ〕
〔set trb_tasktm_buffer_no=TASKTMバッファ数〕
〔set trb_trace_file_size=回線トレースファイルの最大容量〕
〔set trb_trace_file_no=回線トレースファイルの最大ファイル数〕
〔set trb_line_trace_buffer_size=回線トレースバッファサイズ〕
〔set trb_line_trace_buffer_no=回線トレースバッファ数(xa_open関数以外)〕
〔set trb_line_xatrace_buffer_no=回線トレースバッファ数(xa_open関数)〕
〔set trb_uap_trace_entry_no=UAPトレース情報格納最大レコード数〕
〔set trb_uap_trace_file_size=UAPトレースファイルの最大容量〕
〔set trb_uap_trace_file_no=UAPトレースファイルの最大ファイル数〕
〔set trb_uap_trace_buffer_size=UAPトレースバッファサイズ〕
〔set trb_uap_trace_buffer_no=UAPトレースバッファ数〕
〔set trb_dump_file_no=メモリダンプファイルの最大ファイル数〕
〔set trb_dump_output_time=メモリダンプファイル出力監視時間〕
〔set trb_dump_area_kind=メモリダンプファイル出力領域種別〕
〔set trb_tasktm_type=TASKTMファイルの取得情報のタイプ〕
〔set trb_trace_type=回線トレースファイルの取得情報のタイプ〕
〔set trb_iso_interval_time=縮退監視メッセージ出力間隔時間〕
〔set trb_stc_file_size=統計情報ファイルの最大容量〕
〔set trb_stc_file_no=統計情報ファイルの最大ファイル数〕
〔set trb_stc_buffer_size=統計情報バッファのサイズ〕
〔set trb_stc_buffer_no=統計情報バッファ数〕
〔set trb_stc_interval_time=統計情報取得間隔時間〕
〔set trb_stc_obm_interval_time=OBM統計情報取得間隔時間〕
〔set trb_stc_basic_kind=基本統計情報種別〔,基本統計情報種別〕〕
〔set trb_stc_ext_kind=拡張統計情報種別〔,拡張統計情報種別〕…〕
〔set trb_stc_sys_kind=システム統計情報種別〔,システム統計情報種別〕…〕
〔set trb_extend_function=トラブルシュートおよび統計情報の機能拡張レベル〕
〔set trb_line_cmtrace_buffer_size=回線トレースバッファサイズ〕
〔set trb_line_cmtrace_buffer_no=回線トレースバッファ数〕
〔set trb_line_cmtrace_buf_entry_size=一時バッファ領域サイズ〕

コマンド形式

なし。

機能

トラブルシュートおよびトレース関連情報を定義します。

説明

各オペランドについて説明します。

set形式のオペランド

trb_tasktm_file_size=TASKTMファイルの最大容量  〜〈符号なし整数〉((400〜4000000))《40000》(単位:キロバイト)

TASKTM情報を取得するファイルの最大容量を指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_tasktm_file_sizeオペランドの指定値 > trb_tasktm_buffer_sizeオペランドの指定値

trb_tasktm_file_no=TASKTMファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜100))《3》

TASKTM情報を出力する最大ファイル数を指定します。

trb_tasktm_buffer_size=TASKTMバッファのサイズ  〜〈符号なし整数〉((1〜20000))《200》(単位:キロバイト)

TASKTM情報をスタックするバッファのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_tasktm_file_sizeオペランドの指定値 > trb_tasktm_buffer_sizeオペランドの指定値

TASKTM編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,最初にtrb_tasktm_buffer_noオペランドの設定値を増やしてください。trb_tasktm_buffer_noオペランドに最大値を設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。

trb_tasktm_buffer_no=TASKTMバッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

TASKTM情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

TASKTM編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_tasktm_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

trb_trace_file_size=回線トレースファイルの最大容量  〜〈符号なし整数〉((400〜4000000))《40000》(単位:キロバイト)

回線トレース情報を取得するファイルの最大容量を指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_line_trace_buffer_sizeオペランドの指定値

trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定したときは,次の式も満たすように指定してください。

trb_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_line_cmtrace_buffer_sizeオペランドの指定値

trb_trace_file_no=回線トレースファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜100))《3》

回線トレース情報を出力する最大ファイル数を指定します。

trb_line_trace_buffer_size=回線トレースバッファサイズ  〜〈符号なし整数〉((1〜20000))《200》(単位:キロバイト)

次の回線トレース情報をスタックするバッファのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。

  • RPC機能のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

  • XAインタフェース,TP1EE情報コード,およびee_trb_utrace_put関数で出力したトレース情報

  • rap機能のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

  • DBキュー機能(TCP/IP通信)のトレース情報

  • Oracleのエラー情報

  • RPC機能(UDP通信)のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

  • SDBハンドラ機能のトレース情報

次の式を満たすように指定してください。式を満たさなかった場合は,KFSB65404-Eメッセージを出力してプロセスダウンします。

trb_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_line_trace_buffer_sizeオペランドの指定値

trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定したときは,次の式も満たすように指定してください。

trb_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_line_cmtrace_buffer_sizeオペランドの指定値

回線トレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,最初にtrb_line_trace_buffer_noオペランド,trb_line_xatrace_buffer_noオペランドの設定値を増やしてください。trb_line_trace_buffer_noオペランド,trb_line_xatrace_buffer_noオペランドに最大値を設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。

trb_line_trace_buffer_no=回線トレースバッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

次の回線トレース情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

  • RPC機能のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

  • rap機能のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

  • DBキュー機能(TCP/IP通信)のトレース情報

  • Oracleのエラー情報

  • RPC機能(UDP通信)のトレース情報(trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定しない場合)

回線トレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_line_trace_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

trb_line_xatrace_buffer_no=回線トレースバッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

次の回線トレース情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

  • XAインタフェース,TP1EE情報コード,およびee_trb_utrace_put関数で出力したトレース情報

  • SDBハンドラ機能のトレース情報

回線トレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_line_trace_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

trb_uap_trace_entry_no=UAPトレース情報格納最大レコード数  〜〈符号なし整数〉((16〜4095))《32》

UAPトレース情報を格納する最大レコード数を指定します。

UAPが異常終了した場合,障害が発生するまでにUAPで使用したライブラリ関数の呼び出し履歴を,コアファイルまたはメモリダンプファイルに取得します。

trb_uap_trace_file_size=UAPトレースファイルの最大容量  〜〈符号なし整数〉((400〜4000000))《40000》(単位:キロバイト)

UAPトレース情報を取得するUAPトレースファイルの最大容量を指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_uap_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_uap_trace_buffer_sizeオペランドの指定値

プロセス関連定義のtrb_uap_trace_file_outオペランドにNを指定した場合,trb_uap_trace_file_sizeオペランドの指定は無効になります。

trb_uap_trace_file_no=UAPトレースファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜100))《3》

UAPトレース情報を出力する最大ファイル数を指定します。

プロセス関連定義のtrb_uap_trace_file_outオペランドにNを指定した場合,trb_uap_trace_file_noオペランドの指定は無効になります。

trb_uap_trace_buffer_size=UAPトレースバッファサイズ  〜〈符号なし整数〉((1〜20000))《200》(単位:キロバイト)

UAPトレース情報をスタックするバッファのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_uap_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_uap_trace_buffer_sizeオペランドの指定値

プロセス関連定義のtrb_uap_trace_file_outオペランドにNを指定した場合,trb_uap_trace_buffer_sizeオペランドの指定は無効になります。

UAPトレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,最初にtrb_uap_trace_buffer_noオペランドの設定値を増やしてください。trb_uap_trace_buffer_noオペランドに最大値を設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。

trb_uap_trace_buffer_no=UAPトレースバッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

UAPトレース情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

プロセス関連定義のtrb_uap_trace_file_outオペランドにNを指定した場合,trb_uap_trace_buffer_noオペランドの指定は無効になります。

UAPトレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_uap_trace_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

trb_dump_file_no=メモリダンプファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜20))《10》

メモリダンプ情報を出力する最大ファイル数を指定します。

trb_dump_output_time=メモリダンプファイル出力監視時間  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《60》(単位:秒)

メモリダンプファイル出力処理に対するタイマ監視時間を指定します。

0を指定した場合は,時間監視しません。

trb_dump_area_kind=メモリダンプファイル出力領域種別  〜〈符号なし整数〉((0|9|13))《9》

メモリダンプファイルに出力する出力対象領域を指定します。

0

出力対象領域なしと設定します。

9

システム用テーブル領域とユーザ用テーブル領域を設定します。

13

システム用テーブル領域とユーザ用テーブル領域に加え次の表に示す出力対象領域を設定します。

通常は,このオペランドを指定する必要はありません。

保守員がこのオペランドの指定を依頼した場合は,保守員の指示に従ってください。

表8‒6 trb_dump_area_kindオペランドに13を指定した場合に設定する出力対象領域

出力対象領域

有効となる条件

COBOL用メモリ領域

COBOL用メモリ管理機能を使用している。

XDB用ワーク領域(XDBPOOL)

XDBを使用している。

XTC用ワーク領域(XTCPOOL)

XTCを使用している。

大量処理用システム領域(MPSPOOL)

大量処理用メモリ管理機能を使用している。

trb_tasktm_type=TASKTMファイルの取得情報のタイプ  〜〈符号なし整数〉((1〜3))《1》

TASKTMファイルの取得情報のタイプを指定します。

1

2,および3で示す機能を使用しない場合に指定します。

2

バージョン07-50でサポートされた情報を編集します。次の機能のどれかを使用する場合に指定することをお勧めします。

  • 資源の排他制御

  • MCP

  • XTC

  • XDB

3

バージョン07-80でサポートされた情報を編集します。次の機能のどれかを使用する場合に指定することをお勧めします。

  • 資源の排他制御

  • MCP

  • XTC

  • TP1/FSP

このオペランドに2,または3を指定すると,1を指定するときよりも多くの情報を取得します。詳細については,「eetrbtasked」の出力形式を参照してください。

なお,このオペランドに2,または3を指定すると,1を指定するときよりもファイルサイズが増加するため,注意してください。

trb_trace_type=回線トレースファイルの取得情報のタイプ  〜〈符号なし整数〉((1))《1》

回線トレースファイルの取得情報のタイプを指定します。trb_trace_typeオペランドを指定する場合は,1を指定してください。

trb_iso_interval_time=縮退監視メッセージ出力間隔時間  〜〈符号なし整数〉((0〜60))《5》(単位:分)

トラブルシュートで使用するファイルが縮退し,正常なファイルが2ファイル以下になっている間に出力されるKFSB45407-Wメッセージの出力間隔を指定します。

0を指定した場合,KFSB45407-Wメッセージは出力されません。

trb_stc_file_size=統計情報ファイルの最大容量  〜〈符号なし整数〉((400〜4000000))《40000》(単位:キロバイト)

統計情報ファイルの最大容量を指定します。

次の式を満たすように指定してください。

trb_stc_file_sizeオペランドの指定値 > trb_stc_buffer_sizeオペランドの指定値

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,trb_stc_file_sizeオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_file_no=統計情報ファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜100))《3》

統計情報を出力する最大ファイル数を指定します。

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,trb_stc_file_noオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_buffer_size=統計情報バッファのサイズ  〜〈符号なし整数〉((2〜20000))《200》(単位:キロバイト)

統計情報をスタックするバッファのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。ただし,サービスの定義数やTP1/EEのバージョンによっては,バッファサイズの最小値が異なります。次に示す式を満たすように,値を指定してください。式を満たさない場合は,システムが自動的に式を満たす値に変更します。

統計情報バッファサイズ=↑(432 +(16 × サービス数))÷1024↑
(凡例)

↑↑:小数点以下を切り上げます。

TP1/EE 07-70以降でこの計算式の値が3以下の場合,4を指定してください。

このオペランドは,次の式を満たすように指定してください。

trb_stc_file_sizeオペランドの指定値 > trb_stc_buffer_sizeオペランドの指定値

統計情報編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,最初にtrb_stc_trace_buffer_noオペランドの設定値を増やしてください。trb_stc_trace_buffer_noオペランドに最大値を設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。

プロセス関連定義でtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,trb_stc_buffer_sizeオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_buffer_no=統計情報バッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

統計情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

統計情報編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_stc_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

プロセス関連定義でtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,trb_stc_buffer_noオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_interval_time=統計情報取得間隔時間  〜〈符号なし整数〉((1〜1440))《10》(単位:分)

システム起動時から取得を開始する基本統計情報(システム統計情報と処理キュー統計情報)の取得時間間隔を指定します。

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,または,トラブルシュート関連定義のtrb_stc_basic_kindオペランドの指定を省略した場合は,trb_stc_interval_timeオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_obm_interval_time=OBM統計情報取得間隔時間  〜〈符号なし整数〉((1〜60))《1》(単位:分)

システム起動時から取得開始するOBM統計情報のインタバル取得時の時間間隔を指定します。インタバル取得に該当するのはOBM統計情報です。

プロセス関連定義でtrb_stc_use=Nを指定した場合,また,trb_stc_ext_kindでeobmの指定がない場合はこのオペランドの指定を無視します。

trb_stc_basic_kind=基本統計情報種別〔,基本統計情報種別〕

TP1/EEシステムの起動時から取得を開始する基本統計情報の統計情報種別を指定します。

同じ基本統計情報種別を複数個指定した場合は,1個と見なされます。

sys

システム統計情報を取得します。

pci

処理キュー統計情報を取得します。

trb_stc_basic_kindオペランドの指定を省略すると,基本統計情報を取得しません。

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合は,trb_stc_basic_kindオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_ext_kind=拡張統計情報種別〔,拡張統計情報種別〕…

TP1/EEシステムの起動時から取得を開始する拡張統計情報の統計情報種別を指定します。

同じ拡張統計情報種別を複数個指定した場合は,1個と見なされます。

ersp

レスポンス統計情報を取得します。

edly

通信遅延時間統計情報を取得します。

edbq

DBキュー統計情報を取得します。

プロセス関連定義のdbq_useオペランドにNを指定した場合,edbqの指定は無効になります。

eobs

オンラインバッチ統計情報を取得します。

プロセス関連定義のdbq_obs_useオペランドにNを指定した場合,eobsの指定は無効になります。

trb_stc_ext_kindオペランドの指定を省略すると,拡張統計情報を取得しません。

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,trb_stc_ext_kindオペランドの指定は無効になります。

trb_stc_sys_kind=システム統計情報種別〔,システム統計情報種別〕…

取得するシステム統計情報の統計情報種別を指定します。

同じシステム統計情報種別を複数個指定した場合は,1個と見なされます。

aph

UAP履歴情報を取得します。

TP1/FSPのトランザクション関連定義のtrn_aph_useオペランドにNを指定した場合,aphの指定は無効になります。

api

API情報を取得します。

dbq

DBキュー情報を取得します。

プロセス関連定義のdbq_useオペランドおよびdbq_obs_useオペランドの両方にNを指定した場合,dbqの指定は無効になります。

fil

ファイルサービス情報を取得します。

mem

メモリ情報を取得します。

obm

OBM情報を取得します。

OBM関連定義のobm_server_typeオペランドにNを指定した場合,obmの指定は無効になります。

rpc

RPC情報を取得します。

scd

スケジュール情報を取得します。

sdh

SDBハンドラ情報を取得します。

SDBハンドラ関連定義のsdh_useオペランドにNを指定した場合,sdhの指定は無効になります。

sts

ステータスファイル情報を取得します。

tim

タイマ情報を取得します。

trb

トラブルシュート情報

trn

トランザクション情報を取得します。

xtc

XTCの情報を取得します。

プロセス関連定義のxtc_useオペランドにNを指定した場合,xtcの指定は無効になります。

xdb

XDBの情報を取得します。

プロセス関連定義のxdb_useオペランドにNを指定した場合,xdbの指定は無効になります。

trb_stc_sys_kindオペランドの指定を省略すると,すべてのシステム統計情報を取得します。オペランド値は,17個まで指定できます。同じ値を重複して指定した場合は無効になります。

プロセス関連定義のtrb_stc_useオペランドにNを指定した場合,または,トラブルシュート関連定義のtrb_stc_basic_kindオペランドにsysが指定されていない場合は,trb_stc_sys_kindオペランドの指定は無効になります。

OBM関連定義,およびSDBハンドラ関連定義については,TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

trb_extend_function=トラブルシュートおよび統計情報の機能拡張レベル  〜〈16進数〉((00000000|00000001|00000010|00000020))《00000000》

トラブルシュートおよび統計情報の機能拡張レベルを,符号なし整数の和で指定します。

00000000

トラブルシュートおよび統計情報の機能拡張をしません。

00000001

回線トレースの一括出力機能を使用します。

00000010

トラブルシュートのバッファコピー抑止機能を使用します。

この場合,バッファを1面多く確保します。確保するサイズを次に示します。

  • trb_tasktm_buffer_sizeオペランドの指定値

  • trb_uap_trace_buffer_sizeオペランドの指定値

  • trb_line_trace_buffer_sizeオペランドの指定値×2

  • trb_line_cmtrace_buffer_sizeオペランドの指定値

注※

00000001を論理和で指定した場合に該当します。

00000020

統計情報のバッファコピー抑止機能を使用します。

この場合,バッファを1面多く確保します。確保するサイズを次に示します。

  • trb_stc_buffer_sizeオペランドの指定値

trb_line_cmtrace_buffer_size=回線トレースバッファサイズ  〜〈符号なし整数〉((2〜20000))《200》(単位:キロバイト)

次の回線トレース情報をスタックするバッファのバッファサイズをキロバイト単位で指定します。

  • RPC機能のトレース情報

  • rap機能のトレース情報

  • RPC機能(UDP通信)のトレース情報

このオペランドは,trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定した場合に有効です。

このオペランドは,次の式を満たすように指定してください。式を満たさなかった場合は,KFSB65404-Eメッセージを出力してプロセスダウンします。

trb_trace_file_sizeオペランドの指定値 > trb_line_cmtrace_buffer_sizeオペランドの指定値

回線トレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,最初にtrb_line_cmtrace_buffer_noオペランドの設定値を増やしてください。trb_line_cmtrace buffer_noオペランドに最大値を設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。

trb_line_cmtrace_buffer_no=回線トレースバッファ数  〜〈符号なし整数〉((3〜200))《3》

次の回線トレース情報をスタックするバッファのバッファ数を指定します。

  • RPC機能のトレース情報

  • rap機能のトレース情報

  • RPC機能(UDP通信)のトレース情報

このオペランドは,trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定した場合に有効です。

回線トレース編集時に破棄したレコード数が出力された場合は,このオペランドの設定値を増やしてください。最大値に設定しても破棄したレコード数が出力される場合は,trb_line_cmtrace_buffer_sizeオペランドの設定値を増やしてください。

trb_line_cmtrace_buf_entry_size=一時バッファ領域サイズ  〜〈符号なし整数〉((1〜64))《12》(単位:キロバイト)

次の回線トレース情報をスレッド単位で格納する一時バッファ領域のサイズを,キロバイト単位で指定します。

  • RPC機能のトレース情報

  • rap機能のトレース情報

  • RPC機能(UDP通信)のトレース情報

次に示す式を満たすように指定することをお勧めします。式を満たさなかった場合は,UDP,rap,およびRPC通信制御の性能が劣化するおそれがあります。

trb_line_cmtrace_buffer_size>trb_line_cmtrace_buf_entry_size

このオペランドは,trb_extend_functionオペランドに00000001を論理和で指定した場合に有効です。

コマンド形式

なし。