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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


メッセージログ関連定義

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set log_file_size=メッセージログファイルの最大容量〕
〔set log_file_max=メッセージログファイルの最大ファイル数〕
〔set log_syslog_out=syslogへのメッセージ出力レベル〕
〔set log_usermsg_console=all|api〕
〔set log_syslog_prcid=Y|N〕
〔set log_base_infid=TP1/EE識別子〕
〔set log_syslog_prcno=Y|N〕
〔set log_syslog_date=Y|N〕
〔set log_syslog_time=Y|N〕
〔set log_syslog_service_name=Y|N〕
〔set log_syslog_central_no=Y|N〕
〔set log_syslog_id=Y|N〕
〔set log_syslog_elist=syslog失敗リストのエレメント数〕
〔set log_msg_console=Y|N〕
〔set log_msg_allno=Y|N〕
〔set log_msg_prcid=Y|N〕
〔set log_msg_prcno=Y|N〕
〔set log_msg_sysid=Y|N〕
〔set log_msg_date=Y|N〕
〔set log_msg_time=Y|N〕
〔set log_msg_hostname=Y|N〕
〔set log_msg_pgmid=Y|N〕
〔set log_hsyslog_cmode=SJIS|NONE

コマンド形式

なし。

機能

メッセージログ関連情報を定義します。

説明

各オペランドについて説明します。

set形式のオペランド

log_file_size=メッセージログファイルの最大容量  〜〈符号なし整数〉((10〜32767))《1024》(単位:キロバイト)

メッセージログファイルの最大容量を指定します。

log_file_max=メッセージログファイルの最大ファイル数  〜〈符号なし整数〉((3〜10))《3》

メッセージログを出力する最大ファイル数を指定します。

log_syslog_out=syslogへのメッセージ出力レベル  〜〈符号なし整数〉((0〜6))《3》

ログファイルへ出力されるメッセージについて,syslogへ出力するレベルを指定します。

0

すべてのメッセージを出力しません。

1

レベル1のメッセージを出力します。

2

レベル2以下のメッセージを出力します。

3

レベル3以下のメッセージを出力します。

4

レベル4以下のメッセージを出力します。

5

レベル5以下のメッセージを出力します。

6

すべてのメッセージを出力します。

メッセージの出力レベルとメッセージの内容を次の表に示します。

表8‒5 メッセージの出力レベル

レベル

メッセージの種類

1

I

TP1/EEの起動,終了などを示すメッセージ

E

プロセスダウンなどの致命的な障害を示すメッセージ

Q

ユーザからの応答が必要なメッセージ

このメッセージは,コンソール出力のため常に出力されます。

2

E

業務レベルでの障害などを示すメッセージ

3

E

基本レイヤ(部品)の障害を示すメッセージ

4

W

処理続行に支障はないが,ユーザに状況(障害)を通知するメッセージ

5

I

スレッド起動,コネクション確立などの情報を示すメッセージ

6

I

レベル5よりも優先順位が低い情報を示すメッセージ

log_usermsg_console=all|api  〜《api》

ee_logprint,CBLEELOG(‘PRINT’)で,メッセージを標準出力に出力するかどうかの指定方法を指定します。log_msg_consoleにNを指定した場合はこの指定に関係なく,メッセージを標準出力に出力しません。

all

メッセージ出力時,APIの指定に関係なくすべてのメッセージを標準出力に出力します。

api

メッセージ出力時,標準出力にメッセージを出力するかどうかは,APIの指定に従います。

定義:log_msg_console

定義:log_usermsg_console

APIの指定

標準出力への出力有無

Y(デフォルト)

all

有り

無し(デフォルト)

api(デフォルト)

有り

無し(デフォルト)

×

N

×

(凡例)

○:メッセージを標準出力に出力します。

×:メッセージを標準出力に出力しません。

−:該当しません。

log_syslog_prcid=Y|N  〜《N》

syslog出力時にプロセスIDを付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージにプロセスIDを付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージにプロセスIDを付けません。

log_base_infid=TP1/EE識別子  〜〈2文字の識別子〉

syslog出力時およびメッセージの標準出力時に付けるTP1/EE識別子を指定します。

メッセージの標準出力を行う場合にこのオペランドを有効にするには,log_msg_sysidオペランドにYを指定する必要があります。この場合,ノードIDの替わりにこのオペランドの指定値を出力します。

このオペランドを省略すると,TP1/EE識別子を付けません。

log_syslog_prcno=Y|N  〜《N》

syslog出力時にメッセージ通番を付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージにメッセージ通番を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージにメッセージ通番を付けません。

log_syslog_date=Y|N  〜《N》

syslog出力時に日付を付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージに日付を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージに日付を付けません。

log_syslog_time=Y|N  〜《N》

syslog出力時に時刻を付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージに時刻を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージに時刻を付けません。

log_syslog_service_name=Y|N  〜《N》

syslog出力時にサービス名を付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージにサービス名を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージにサービス名を付けません。

log_syslog_central_no=Y|N  〜《N》

syslog出力時に中央処理通番を付けるかどうかを指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージに中央処理通番を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージに中央処理通番を付けません。

log_syslog_id=Y|N  〜《N》

syslog出力時にOpenTP1識別子を付けるかどうかを指定します。OpenTP1識別子は,TP1/Server Baseのシステム共通定義のsystem_idオペランドで指定します。

Y

syslog出力時,出力メッセージにOpenTP1識別子を付けます。

N

syslog出力時,出力メッセージにOpenTP1識別子を付けません。

log_syslog_elist=syslog失敗リストのエレメント数  〜〈符号なし整数〉((0〜65536))《100》

ログサービスがsyslogファイルへの出力に失敗した場合に,該当するメッセージをリトライタイミングまで保管するメモリキューのエレメント数を指定します。1エレメントのサイズは512バイトです。

syslog失敗リストが満杯になった状態で,新たにメッセージを保管する必要がある場合は,エラーメッセージを標準エラー出力に出力したあとに,メッセージを破棄します。

log_syslog_elistオペランドは,1以上の値を指定し,かつ,log_syslog_outオペランドで1以上の値を指定した場合だけ,有効になります。

OSがLinuxの場合,環境変数CBLSYSLOGにYESを指定したときは,log_syslog_elistオペランドに1以上の値を指定してください。

log_msg_console=Y|N  〜《Y》

標準出力および標準エラー出力の出力設定があるメッセージを標準出力および標準エラー出力に出力するかどうかを指定します。

Y

標準出力および標準エラー出力の出力設定があるメッセージを,標準出力および標準エラー出力に出力します。

N

標準出力および標準エラー出力の出力設定があるメッセージを,標準出力および標準エラー出力に出力しません。

Yを指定したときだけ,以下のオペランド(log_msg_xxxx)の指定が有効になります。

log_msg_allno=Y|N  〜《N》

メッセージの標準出力時にプロセス内のメッセージ通番を付けるかどうかを指定します。

Y

プロセス内のメッセージ通番を付けます。

N

プロセス内のメッセージ通番を付けません。

log_msg_allnoオペランドにYを指定したときに出力される情報の内容は,メッセージログ関連定義のlog_msg_prcnoオペランドにYを指定したときに出力される情報の内容と同一です。

log_msg_prcid=Y|N  〜《N》

メッセージの標準出力時にメッセージの出力要求元のプロセスのプロセスIDを付けるかどうかを指定します。

Y

メッセージの要求元のプロセスのプロセスIDを付けます。

N

メッセージの要求元のプロセスのプロセスIDを付けません。

log_msg_prcno=Y|N  〜《N》

メッセージの標準出力時にプロセス内のメッセージ通番を付けるかどうかを指定します。

Y

プロセス内のメッセージ通番を付けます。

N

プロセス内のメッセージ通番を付けません。

log_msg_prcnoオペランドにYを指定したときに出力される情報の内容は,メッセージログ関連定義のlog_msg_allnoオペランドにYを指定したときに出力される情報の内容と同一です。

log_msg_sysid=Y|N  〜《Y》

メッセージの標準出力時にTP1/EE識別子を付けるかどうかを指定します。TP1/EE識別子には,RPC関連定義のnode_idオペランドの指定値の下2けたが出力されます。

Y

TP1/EE識別子を付けます。

N

TP1/EE識別子を付けません。

log_msg_date=Y|N  〜《Y》

メッセージの標準出力時にメッセージの出力要求時の日付を付けるかどうかを指定します。

Y

メッセージの出力要求時の日付を付けます。

N

メッセージの出力要求時の日付を付けません。

log_msg_time=Y|N  〜《Y》

メッセージの標準出力時にメッセージの出力要求時の時刻を付けるかどうかを指定します。

Y

メッセージの出力要求時の時刻を付けます。

N

メッセージの出力要求時の時刻を付けません。

log_msg_hostname=Y|N  〜《Y》

メッセージの標準出力時にメッセージの出力要求元のホスト名を付けるかどうかを指定します。

Y

メッセージの出力要求元のホスト名を付けます。

N

メッセージの出力要求元のホスト名を付けません。

log_msg_pgmid=Y|N  〜《Y》

メッセージの標準出力時にメッセージの出力要求元のプログラムIDを付けるかどうかを指定します。プログラムIDには,「ee」+半角スペース1文字が出力されます。

Y

メッセージの出力要求元のプログラムIDを付けます。

N

メッセージの出力要求元のプログラムIDを付けません。

log_hsyslog_cmode=SJIS|NONE  〜《NONE》

syslog出力時に拡張SYSLOGの文字コード変換機能を使用するかどうかを指定します。

このオペランドは,log_syslog_elistオペランドに1以上の値を指定した場合にだけ有効になります。また,OSがAIXの場合に指定しても無視されます。

SJIS

拡張SYSLOGの文字コード変換機能を使用し,シフトJISからUTF-8に変換します。

NONE

拡張SYSLOGの文字コード変換機能を使用しません。

コマンド形式

なし。