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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


6.5.2 RPC応答メッセージ送受信用コネクション

RPCメッセージ送受信用コネクションには,RPC要求用とRPC応答用があります。ここでは,RPC応答メッセージ送受信用コネクションについて説明します。

RPC応答メッセージ送受信用コネクションの確立方法には,TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受け付ける場合と,TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求をする場合があります。

コネクションの接続先がCUPの場合,または,コネクションの上限値(RPC関連定義のrpc_reply_con_cntオペランド,rpc_reply_con_max_cntオペランド,およびrpc_reply_proc_max_cntオペランドで指定)を超えた場合は,RPC応答メッセージの送信後(TP1/EEがクライアント場合)または受信後(TP1/EEがサーバの場合)に,コネクションを切断します。

ネームサービスを使用する場合は,サービス要求送信時にRPC応答メッセージ送受信用コネクションを使用します。

〈この項の構成〉

(1) TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受信する場合

クライアントは,サービスグループ情報関連定義のmyreplydef定義コマンドの-hオプションで指定したTP1/EEの受信スレッドポートに対してコネクション確立要求をします。TP1/EEは,ポートをパッシブオープンしてコネクション確立を受け付けます。確立したコネクションは,TP1/EEがRPC応答メッセージを受信したあとも解放されないで保持されます。

(2) TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求を送信する場合

TP1/EEは,RPC応答メッセージの送信時に,送信先に対するコネクションが存在しない場合,または,他スレッドがコネクションを使用している場合,送信先に対してコネクション確立要求をします。RPC関連定義のrpc_connect_errmsgオペランドにYを指定した場合は,コネクション確立失敗時にKFSB40322-Eメッセージを出力します。確立したコネクションは,TP1/EEがRPC応答メッセージを送信したあとも解放されないで保持されます。